総務省は28日、インターネット上で匿名の誹謗(ひぼう)中傷を受けた被害者が投稿者を特定しやすくするための制度見直しに向けた有識者会議を開いた。投稿者の電話番号を情報開示対象に追加することなどを盛り込んだ中間報告を正式決定し、被害者の救済や不適切な投稿の抑止を図る。総務省は月内にも省令を改正し、開示対象を追加する方針。 現在の制度では中傷の書き込みなどをした投稿者の氏名や住所が開示対象となっているが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)事業者にはそうした情報がないことも多い。ただ電話番号なら保有しているケースも多いため、開示対象に加えることで投稿者を迅速に特定できるようにする。 この記事は有料記事です。 残り139文字(全文437文字)
大手携帯電話事業者3社が5Gのサービスを3月に始めたが、契約数は伸び悩んでいる。NTTドコモは、6月までの第1四半期で15万契約を獲得。8月1日時点で24万契約に達したが、21年3月の目標250万契約の10分の1に満たない。KDDIやソフトバンクは、5Gのみの契約者数は非公開だが、ドコモより数字は少ないとみられる。 狭いエリアと高いスマホ端末 5Gが伸びない理由は二つある。一つ目はエリアの狭さだ。主に使用されている周波数帯は3.7ギガヘルツ帯や4.5ギガヘルツ帯と周波数が高く、一つの基地局がカバーできる範囲が狭い。 3.7ギガヘルツ帯は、衛星が使う周波数との干渉もあり、特に屋外だとエリアを広げにくいのも課題だ。3月の開始時よりはエリアも広がったが、東京都内でも、ようやく主要駅の周辺などでつながるだけだ。 二つ目の理由は端末価格。8月までに発売されたスマホやWi-Fiルーターは、ほとんどが高
新型コロナウイルスのワクチンを巡り、政府は、実用化後に副反応(副作用)で健康被害が生じ訴訟が起きた場合、国が製薬企業の訴訟費用や賠償金を肩代わりする法整備を行う検討に入った。政府が複数の海外メーカーと進めるワクチン確保交渉で、メーカー側が契約にこうした規定を盛り込むよう求めていることを受けた対応。次期国会に関連法案を提出する方向で調整する。 ワクチン接種で健康被害が生じた場合、予防接種法で市町村を通じて治療費などを給付する制度があるが、被害者はこの制度と別に訴訟を起こすことができる。海外メーカーは新型コロナのワクチンを巡り、パンデミック(世界的大流行)という緊急性を踏まえて開発を急いでいることを背景に「訴訟が起きても責任は負いきれない」と主張。ワクチン供給の契約で、訴訟が起きた場合は国が損失補償するよう求めている。
氾濫した球磨川(手前)の濁流にのまれる尾方広海さんの自宅がある集落=熊本県人吉市で2020年7月4日午前11時45分、本社ヘリから田鍋公也撮影 熊本県南部を中心に甚大な被害が広がった記録的な豪雨で、氾濫した球磨川流域の同県人吉市などを現地調査した熊本大くまもと水循環・減災研究教育センター(熊本市)は、今回の氾濫による浸水深が戦後最大とされてきた「昭和40年7月洪水」(1965年)を上回り、記録に残る球磨川水害では最大級だったとの見方を示した。【浅野翔太郎】 同センターの減災型社会システム部門長、松村政秀教授(橋梁(きょうりょう)工学)らが発生翌日の5日から人吉市や同県芦北町、津奈木町の被災現場を調査した。国土地理院の浸水推定図などによると、人吉市内は球磨川右岸の市街地を中心に川沿いの東西約5キロ、南北約1キロに浸水被害が広がっていた。
土砂崩れ現場で行方不明者の捜索を続ける自衛隊員=熊本県津奈木町福浜で2020年7月7日午前9時1分、矢頭智剛撮影 4日に熊本県内各地で甚大な被害をもたらした梅雨前線は、6~7日にかけて九州北部にも激しい雨を降らせ、大分、福岡両県を中心に水害が相次いで発生した。九州地方はこれまでも、梅雨末期に梅雨前線が停滞し豪雨災害に見舞われてきたが、近年被害が深刻化している背景に何があるのか。 河川改修を完工したのにやすやすと越水 「警戒はしていたが、あそこまで水位が上がるとは思わなかった」。7日朝、大分県日田市を流れる九州最大の1級河川、筑後川(全長143キロ)が氾濫し、工場などが立地する一帯が水につかった。堤防間の川幅が200メートル以上ある場所でやすやすと越水を許したことに、市職員は衝撃を受けた。 国土交通省によると、5日午後6時時点で1・2メートルだった水位が6日夜…
冠水により水路と道路の境が分からなくなっていた=佐賀市で2020年7月6日午後5時46分、池田美欧撮影 停滞する梅雨前線の影響で発達した雨雲が次々に流れ込み、九州北部は6日、記録的な大雨に見舞われた。気象庁は6日午後4時半、数十年に1度の大雨が予想されるとして、長崎、佐賀、福岡の3県に大雨特別警報を出した。土砂災害や浸水が既に起こっている可能性が高く、最も警戒が必要な「警戒レベル5」に相当する。気象庁は「命を守るための最善を尽くさなければならない状況」と最大の警戒を呼びかけた。 気象庁によると、大雨特別警報の対象となっている地域は、長崎県の長崎市や諫早市、佐賀県の佐賀市や武雄市、福岡県の大牟田市や八女市など3県の17市町。
小池都政継続か転換か――。有権者は迷いながら、それぞれの1票を投じた。 港区の会社員、船津知子さん(34)は小池都政に疑問を持っている。「4年前は『何かを変えてくれる』と期待した。でも成果は特になく、政治手法もショーのように感じる時がある」からだ。それでも、続投を支持した。「新型コロナで社会が混乱しているタイミングで新しい人に託すのはどうかと思った。政治経験がある小池さんに任せる方が無難」と理由を語る。コロナが収束しない現状に、「旅行はおろか安心して子供を公園で遊ばせることすらできない。新しい都知事は一日も早く、当たり前の日常を取り戻せるように頑張ってほしい」と訴えた。 渋谷区の会社員、小松聖子さん(67)も小池氏に1票を託したが、「消去法だった」。「候補者にはおふざけのような人も多く、他に適任者がいなかった。前回は小池さんに期待して入れたが、今回は期待していない」と冷めた様子で投票所を後
13日午後2時20分ごろ、豪雨災害に伴う廃棄物の集積場として利用されている岐阜県関市下之保の下之保グラウンドで、県の委託で仕分け作業をしていた廃棄物処理業者の男性従業員が、木箱に入ったダイナマイトのような不審物を発見したと、県を通じ消防に連絡があった。 関市などでつくる中濃消防組合消防本部などによ…
記録的な大雨で氾濫した球磨川。水没した坂本支所付近=熊本県八代市坂本町坂本で2020年7月4日午前11時13分、本社ヘリから田鍋公也撮影 熊本県では4日未明から降り続いた大雨の影響で、県南部を中心に各地で土砂崩れが発生し、1級河川の球磨川が氾濫した。県によると、午前10時現在、芦北町と津奈木町で少なくとも13人の安否が不明という。 同県は5段階の警戒レベルで最も高い「レベル5」に当たり、災害が発生していることを示す「災害発生情報」を芦北町など4自治体1万6127世帯3万8615人に出した。この他、同県と鹿児島県では一時、計11自治体の9万2233世帯に避難指示、計11自治体の8万4992世帯に避難勧告が出た。 熊本県によると、芦北町田川地区では土砂崩れで民家が流失し、10人程度が行方不明に。女島地区では土砂崩れが民家に流れ込み、80代の女性1人を救出したが、この他に2人が行方不明になってい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く