4月28日、医師や製薬会社らでつくる「国際新型コロナ細胞治療研究会」が、幹細胞を使った新型コロナウイルスの感染症に対する新薬開発を開発するとして、記者会見を行った。 新薬への期待も大きいが、目を引いたのは、同会の共同発起人の顔ぶれだ。鳩山友紀夫(由紀夫から改名)元首相とともにアメリカ合衆国前大統領のバラク・オバマ氏も名前を連ねていたからだ。 ふたりは、同時期に日米のリーダーを務めた仲。ガン免疫の細胞ワクチン療法の技術を持ち、今回の新薬開発に携わるテラ株式会社(東京都新宿区)がオバマ氏に持ちかけたところ「ハトヤマがやるならば」と快諾したという。 幹細胞は人間の体の各部位に変化する前の細胞で、分裂して自分と同じ細胞を複製したり、様々な細胞に分化したりする能力を持つ。その幹細胞がなぜ、コロナウイルスの新薬になるのか。 新薬の開発プロジェクトに携わるセネジェニックスジャパン(東京都中央区)の藤森徹