複数の重機を遠隔操作 国土交通省は、災害復旧現場の危険地域などで活用している無人工事の技術を高速大容量の第5世代移動通信システム(5G)に対応させるため、長崎県の雲仙・普賢岳で実証実験に乗り出す。作業効率などを検証し、将来は人手不足が深刻化する一般工事にも無人技術を導入したい考え。多数の重機を同時に遠隔操作できるようになることで、二次災害の恐れがある工事などを安全かつ迅速に進められることが期待される。 実験は2021年度前半にも始める予定で、東京など遠隔地から多数のショベルカーなどを同時に操作することを想定。5Gで現場の高画質映像をほぼリアルタイムで受信でき、仮想現実(VR)システムによる音や振動を感じながらの遠隔操作も可能になるため、作業の効率的な進め方などを確認する。具体的な手法は今後詰め、参画する企業を公募する。 無人工事は現在も山間部の災害現場などで導入されているが、従来の通信シス