自民党総裁選が事実上始動する中、「史上最強クラス」の台風10号が九州に近づいている。政府は災害対策に万全を期す構えだが、安倍晋三首相は持病の再発に不安を抱え、危機管理の要である菅義偉官房長官も、総裁選の8日告示に向けた出馬準備と同時並行の指揮となる。 4日、首相は台風10号に備えた関係閣僚会議を官邸で開催し、「分かりやすい情報発信を徹底し、自治体や関係機関と緊密に連携しながら先手先手の対策を講じるように」と指示した。辞任表明からちょうど1週間を迎えたが、顔色は良く声は通った。 同じ会議に出席した菅氏。立候補する総裁選では既に5派閥の支持を取り付け、圧倒的優位に立っている。この日も同じ法政大出身の議員と面会したり、報道各社のインタビューを受けたり、訴えの浸透に余念がない。 政務に加え、福井県で震度5弱を記録した地震の被害情報を収集し、2回の定例記者会見もこなし、台風10号に関して「備蓄品や避