世界中で脳神経科学と人工知能の融合分野において、優れた脳の基礎研究結果を社会還元するために様々な新技術「ブレインテック」の研究開発を加速させている。 日本においても2050年までに認知能力や知覚能力をトップレベルにまで拡張するムーンショット型研究開発制度の開発目標を公表し、ブレインテックを世界最先端の技術として競争力を維持するために日本の国家的戦略として身構えるつもりだ。 ブレインテックがあらゆる分野で社会実装されると、いよいよ「脳とつながる」ことが現実味を帯びるだろう。なぜ世界がブレインテックに注目するのか、その理由などについて考察する。 ブレインテックの各国の取り組み これまでWisseedが取り上げてきたIoTや人工知能といった第4次産業革命の技術革新分野とは異なり、ブレインテック分野は未だ解明がされていない脳神経科学が領域となる。ブレインテックは最新の脳神経学の研究結果を追い続ける