任期満了に伴う福島県議選で、東京電力福島第1原発事故の避難区域を抱える双葉郡選挙区(定数2)の立候補予定者が支持者の掘り起こしに苦慮している。8町村のうち5町村で全域避難が続き、解除された3町村も帰還が進んでいない。原発事故直後の選挙から4年。この間、住民は避難所からプレハブ仮設へ、そこから多くは新居などへと移り、有権者の姿が見えにくくなっている。(福島総局・桐生薫子) 思わず弱音が漏れた。「前回は仮設住宅で訴えればよかった。今は皆さんがどこに住んでいるのか全く分からない」 4選を目指す自民現職の吉田栄光さん(51)は10月19日、東京都江東区の国家公務員宿舎「東雲(しののめ)住宅」近くで集会を開いた。 東雲住宅には双葉郡などからの避難者約1000人が暮らす。集まったのは地盤とする浪江町の住民ら14人。「声掛けして1人でも来てくれただけで十分」。成果を強調したが、入居者の1%にも満た
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