3日に死去した、ボクシングの元世界王者モハメド・アリさんはスポーツ・イラストレイテッド誌が「20世紀最高のスポーツマン」に選ぶなど、米国のスポーツ選手でも突出した存在感を持っていた。1960年代には言動が米世論を二分することもあったが、後年は全米の尊敬を集めた。 最初に大きく米社会に波紋を起こしたのは、ヘビー級世界王者になった64年。イスラム教へ改宗し、名前も改めた。米メディアの多くは以前の名前の「カシアス・クレイ」を使い続けたが、アリさんは「それは奴隷の名前で、私はもう奴隷ではない」と反発。黒人への差別についても強く発言するようになった。 67年には、ベトナム戦争への反対と信仰を理由に米軍への入隊を拒否し、王座を剝奪(はくだつ)される。当時、影響力の大きかったスポーツコラムニストが「兵役に呼ばれそうになり、悲鳴を上げている」と表現するなど、批判も多かった。 だが、ベトナム戦争への反対が広
(CNN) リビア当局は3日、同国西部ズワラの海岸に100体以上の遺体が漂着したと明らかにした。乗っていた船が転覆した移民のものと見られている。 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)によると、同団体のボランティアが117人の遺体を収容した。死者の内訳は女性75人、男性36人、子ども6人だという。 この海域では2日に船の転覆事故があった。ただ、最近ほかにも複数の転覆事故が報告されており、遺体がどの船のものかは確認されていない。 欧州を目指す移民を乗せた多くの船が、リビアからイタリアに向けて地中海を渡っている。IFRCの報道官は、夏季が到来するなか、危険な定員超過の船で欧州渡航を目指す人々の数は一段と増えるとの見通しを示した。
アレックス・タバロック 「サバ本位制 ~囚人同士の交換を仲介するサバという名の貨幣~」(2008年10月2日)/タイラー・コーエン 「誘発的技術革新の実例 ~刑務所内における発明の数々~」(2003年9月6日) ●Alex Tabarrok, “The Economic Organization of a Prison”(Marginal Revolution, October 2, 2008) 第二次世界大戦中に戦争捕虜収容所でタバコが交換手段(貨幣)に転じた経緯についてはこちらの有名な論文(pdf)[1]訳注;この論文の概要については、本サイトで訳出されている次の記事を参照されたい。 ●フランシス・ウーリー … Continue readingで詳しく論じられているが――赤十字によるタバコの配給の多寡に応じて、収容所内でブーム(好況)やスランプ(停滞)が発生したりもしたようだ――、タバ
以下の文章はこの夏行われた大阪大学のフォーラムで行った報告に対するコメントへのリプライとしてまとめたものです。上の内容と関連性があるような気がしますので、ここで公開しておきます。 ================= (中略)さて、ハイエクの「自生的秩序」の概念を考える上で欠かすことができないのが、1930年代にハイエク、それにミーゼスといったいわゆるオーストリア学派の経済学者とオスカー・ランゲらの間で交わされたいわゆる「社会主義計算論争」である。 この論争については既にいくつもの研究論文や解説書が存在しているので、詳しい説明はそれらに譲りたい。ただ、ここで重要なのは、西部忠が指摘するように、中央集権的な社会主義計画経済において、意思決定が「分権的」な市場経済と同じような効率的な資源配分が可能だ、と主張する立場(ランゲ)と、その可能性を否定する立場(ミーゼス・ハイエク)との論争を通じて、次第
現実と違っても数学モデルを信仰してしまう経済学者たち ピグマリオン症 一部の経済学者の自由貿易信仰は、「貿易自由化によって利益を得られる業界とつながっているから」という事のみでは説明できない部分もある。それが話を複雑なものにする。実際、業界関係者から何ら利益を受けていない経済学者であっても、「自由貿易は絶対的に正しい」と吹聴する人はいるのだ。とくにオタク系経済学者に多い。 こうした人々が出てくる背景として、新古典派経済学という学問分野の持つ方法論の欠陥が作用しているように思われる。つまり、美しい数学モデルが出来上がると、その数学的な美しさに魅了されて、それを信仰するようになってしまうのである。 モデルと現実は違う。モデルは現実を近似したとしても、決して現実とイコールにはならない。ところが経済学者の中には、複雑奇怪な現実世界の現象よりも、エレガントで優美な数学モデルに恋焦がれて、それが現実で
平安時代初期貞観九年(八六七)に出された「貯蓄禁止令」の太政官符が興味深かったので紹介しておく。『国立歴史民俗博物館編「歴博フォーラム お金の不思議 貨幣の歴史学」』より。 『貞観九年(八六七)五月十日 延暦一七年(七九八)九月二三日の格によると、右大臣が宣するところでは、勅をうけたまわるに、銭貨を用いるのは、軽く便利なためと、銭貨を持つものと持たないものとが、交換を通じて同じように利益を得ることができるためである。 聞くところによると、畿外諸国の官僚や庶民が銭貨を多く貯蔵しているために、京畿の人々の間では、かえって銭貨流通が困難になっている。これでは、銭貨本来の目的からはずれる事態となっている。そこで銭貨の蓄積を禁止する。 (中略) ところが今、畿外諸国の富豪の輩は、この格の趣旨を無視して、いぜんとして銭貨を蓄積している。その理由を聞いてみると、売買などに用いるためではなく、いたずらに富
「ここは巨大な屋外の作業場だったのです」。アルメニア考古・民族学研究所の考古学者、ボリス・ガスパリアン氏は言う。この山の斜面の「工場」で作られた無数の剣、手斧、削器、のみ、矢尻、槍の穂先などは、最古の記録よりもはるか昔に存在した、広大な交易ネットワークにより流通した。 ガスパリアン氏らが、こうした黒曜石製の道具の起源を正確に判断できる最新の技術(特定の火山の、どの溶岩脈のものかまで追跡できる)を用いて調査を進めた結果、アルテニ山は、石器時代の大規模な武器工場の中心地であったことが判明した。この場所で作られた武器は、北はカフカス山脈を越えた現在のウクライナ、西はアナトリアを越えて約2500キロ離れたエーゲ海でも見つかっている。 アルテニ山で生産されていた武器の推定量は驚くばかりだ。武器の製造が活発に行われていた時期は、前期旧石器時代までさかのぼると考えられており、一帯に現れた最初の加工職人は
交易から文明が生まれる。動物は棲息する生態環境の拘束から逃れることはできないが、ヒトだけが異なる生態環境からモノを移転して生態環境を自らの好むように改変したのである。交易を管理するために統一的な暦が編まれ、文字が発達し、交易の場所から都市が生まれた。異なる文化に交易ルールを強制し、違反者を取り締まるために権力が生まれ、その権力を正当化するために特定の宗教やイデオロギーが発達した。 そして交易の方法は、略奪・互酬・貢納・徴収・市場と進化した。本書は、この壮大な上田史観をタカラガイを切り口にして、BC5千年を超えるアッシリアから現代までの悠久の時間と、大興安嶺のふもとから西アフリカに至る広大な空間を舞台に縦横に論じたものである。 第一部は史料の渉猟による「時をたどる旅」。中国では夏(二里頭文化)や商(殷)の時代に威信財としてのタカラガイ好みの文化圏が成立し、雲南では17世紀までタカラガイが貝貨
●Frances Woolley, “Remembering prisoners of war”(Worthwhile Canadian Initiative, November 7, 2010) 終戦記念日(Remembrance Day)の意義とは何なのだろうか? 戦争を知らない我々のような世代がそのことを理解する上では、実際に戦場に出向いた兵士の言葉が助けとなることだろう。 リチャード・ラドフォード(Richard Radford)は、まさしくそのような兵士の一人である。ラドフォードは、ケンブリッジ大学の学生として日々勉学に励んでいたが、1939年に第二次世界大戦が勃発したことを受けて、一時的に学業を離れて、イギリス陸軍に入隊することになった。しかしながら、1942年にアフリカのリビアで、ドイツ軍により捕虜として捕えられ、終戦までの残りの期間を戦争捕虜収容所で過ごすことになる。そんな
インドネシア人は、人と人とのつながりを非常に大切にする。ゆるやかな集まりから正式な組織にいたるまで、ゴトンロヨン(相互扶助)の精神とともに、ずっとお互いを支え合いながら暮らしを営んできた。 そんな彼らの伝統的な行事として、「アリサン」と呼ばれるものがある。日本でいう、無尽(むじん)や頼母子講(たのもしこう)に近い。親戚や友人、同僚、ご近所同士で定期的に集まり、食事やおしゃべりを楽しみつつ、各自から一定の金額を集める。そしてくじ引きをして、当選した人はそのお金が手に入る。これを、参加者全員が当選するまで繰り返す。 マイクロファイナンスの一形態とも言えるが、これに興じる層は、必ずしも貧困層に限らない。高所得者層にとっては、思いきりおしゃれをして仲間たちと人気のレストランを食べ歩く女子会のような意味合いもあるだろう。1人で2~3のアリサンに参加するケースも非常に多い。 広大な土地と300もの種族
のりのきいたワイシャツにピカピカの革靴、そして、靴擦れだろうか、少し履き慣れない様子で歩く若者たち。ちょっと大きめのトートバッグに、明るめ清楚メイクの女性など、この時期はいかにも「新生活を始めました」という人たちを街中や電車内で見ることができる。 春は、まず別れがあり、そして新たな出会いが待つ。そう約束されていたはずだった。しかし、5年前の3月11日、卒業シーズン真っただ中での予期された別れだけでなく、予期せぬ別れを連れてきたのが東日本大震災だ。 「看護師の専門学校への入学が決まっていて、入学金もすでに支払っていました。でも、あの日から父が帰ってきません。家がなくなってしまい、働き手の父も亡くした。あの時から、機能はすべてストップ。体育館に身を寄せる中で、私1人が地元を離れて学校に通うなんてことはできませんでした」 そう語る日向さん(仮名)は、学校に1日も通わず、地元で残された家族と
ローラが熊本で炊き出しボランティア! 背景にある信念とは? かつて語っていた、社会的弱者への思いと貧困体験 高良健吾や中居正広らに続いて、タレントのローラも昨日27日に熊本県益城町の避難所をお忍びで訪問し、炊き出しのボランティアに参加していたことが明らかになり話題となっている。 ローラは「どうしても熊本に行きたい」と強い希望でアメリカの仕事から帰国後すぐ駆けつけ、「(これからも)ドンドン発信したい。また戻ってきます」と今後の支援活動も誓っていたという。 天真爛漫でタメ口キャラのローラが、いまだ余震もおさまっていないなか被災地にボランティアに行くとは、普段バラエティ番組で見るイメージとのギャップに意外と感じた人もいるかもしれない。しかし実は、今回の行動の背景には、ローラの社会貢献への強い信念がある。 本サイトでは以前、ローラが女性誌のインタビューで、ある「夢」について語ったことをお伝えしたこ
中国に驚異的な速さで、本格的な電子マネー時代が訪れつつある。ネット通販から始まったIT大手の決済サービスは実店舗へも広がり、取引額は日本の数十倍とみられる。中国の既存金融機関の不便さもあり、金融とITを融合した新サービス「フィンテック」の優位性が際立っている。 「財布の中身は気にするな、スマホの電池が足りてりゃ良い」。浙江省・杭州。ネット通販最大手、アリババグループが本社を置くこの街に、こんな言い回しが生まれている。市内の隅々まで、電子マネー「支付宝(アリペイ)」を使える仕組みが行き渡り、スマートフォンさえあれば支払いが済むからだ。飲食店では一人が代表してスマホで支払い、その後全員がやはりスマホで代金をやり取りすれば、現金を介さずに「割り勘」にできる。 アリペイは2003年、アリババが始めた決済サービスだ。当初は始まったばかりのネット通販を補助する仕組みだった。「お金を支払ったのに業者が商
6月3日、野村証券・チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は、状況証拠から判断すると、米欧日中は示し合わせたように、大統領選でトランプ氏に有利に働くドル高を回避すべく努力しているように見えると指摘。提供写真(2016年 ロイター) [東京 3日] - 6月に入って早々、為替市場は大荒れとなっている。5月31日には111円台だったドル円は2日後に108円台まで急落。6月1日に安倍首相が消費増税の再延期を正式表明したことが、「円安材料出尽くし」「景気対策の発表がなかったのは失望的」といった海外プレーヤーの反応を招いた面も多少はあっただろう。 5月3日の安値(105.55円)から111.45円までの上昇が早かったため、ちょうど半値戻し水準(108.50円)付近への調整は、テクニカルなターゲットにされた可能性もある。だが、市場急変の本当の震源地は、どうやら海外の政治リスクにあった疑いが強い。 6月
永田町界隈では、「高木(毅・復興相)と言えばパンツ」で、「杉山と言えばロウソク」である。こう符丁で呼ばれるのが、他ならぬ杉山晋輔外務審議官(63)。何のことはない、料亭で肛門にロウソクを立て、火をつけ座敷を這い回る特技の持ち主だ。そんな外務省ナンバー2の事務次官就任が内定。外国に顔向けできぬ日本の恥である。 *** 6月に入れば官僚たちの人事の夏が始まる。城山三郎著『官僚たちの夏』の主人公は、上着もネクタイもつけず、ワイシャツの襟ボタンを外し、両腕の袖をまくるキャリア通産官僚。一方で杉山審議官は両手に指輪、香水の強い匂いを振りまく。ともあれ、官邸スタッフに経緯を解説してもらおう。 「斎木さん(昭隆次官)がポストに就いたのは、ちょうど3年前。安倍首相や岸田外相の信頼が厚く、“自分たちの在任中は、斎木にやってもらわなくては”と話すほどでした」 とはいえ外務省としては、組織の新陳代謝を理
2016年6月4日 19時40分 リンクをコピーする by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと スノーデン氏が4日、ネット中継ででのシンポジウムに出席した 日本社会の現状について問われ「危機的な状態では?」とコメント 安倍政権の静かで見返りを伴う圧力がメディアにかかっていると指摘した アメリカ国家による国民の監視の実態を内部告発し、世界を震撼させた氏が4日、亡命先のロシアからネット回線を使い、(本郷キャンパス)で行われたシンポジウム「監視の“今”を考える」に出席した。個人情報の大量収集が市民社会にもたらす影響や、近年の日本政府による情報コントロールの危険性について鋭く語った。 冒頭で、生いたちを聞かれ「父も祖父も、政府や軍で働いていたので、国家に貢献するのは当たり前と思って育ち、政府を疑うなど思いもよらなかった」と幼少時を振り返ったスノーデン氏。アメリカの二大情報機関、CIAとNSA
【画像】 ハローワークでとんでもない求人が見つかる 1 名前: ときめきメモリアル(徳島県)@\(^o^)/:2016/06/04(土) 19:53:04.85 ID:m9FaPKue0.net https://livedoor.4.blogimg.jp/vsokuvip/imgs/5/7/5717dd82.jpg 11: バックドロップ(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/04(土) 19:55:44.64 ID:GiQv1sOa0 わぁ無茶苦茶 2: キングコングラリアット(奈良県)@\(^o^)/ 2016/06/04(土) 19:53:49.87 ID:EfsVpEKJ0 有能募集 4: 不知火(茸)@\(^o^)/ 2016/06/04(土) 19:54:21.59 ID:7a1Y7Ehv0 しかも非正規雇用 5: トペ スイシーダ(家)@\(^o^)/ 2016/0
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