鳩山元首相が語る新たな政治・行政改革とは 制度上の政治・行政改革では不十分。「共通善」が実現される政治をどうつくるか 鳩山友紀夫 元首相 東アジア共同体研究所理事長 平成政治は改革の歴史だった。政治改革、行政改革、経済構造改革、司法改革……。さまざまな改革が試みられた。なかでも大きかったのは、統治構造の変更に挑んだ政治・行政改革だったのではないか。その結果、戦後政治をつくった自民党一党優位の55年体制は幕を閉じ、平成21(2009)年には歴史的な政権交代が実現した。ただ、その結果、日本の政治がどこまで改革されかたというと、評価はなかなか悩ましい。 1990年代はじめに自民党を離党、その後、新党さきがけを経て民主党を立ち上げ、10数年かけて政権交代を成し遂げた鳩山友紀夫・元首相(首相時の「鳩山由紀夫」から改名)は、自らがメインプレーヤーの一人として関わった平成政治をどう総括するのか。そして、