3年間に及んだコロナ禍で「うつ」の患者が増えました。こころの疾患は、感染症そのものと同じぐらい深刻でした。昨年5月に新型コロナが5類感染症に移行すれば、「うつ」患者は減るだろうと思っていたのですが、減らないばかりか、増えています。 とくに、「夜なかなか寝付けません。夜中に何度も目を覚まします」と訴える睡眠障害の患者が増えました。聞いてみると、「これ以上円安になったらどうしよう」とか「いくら働いても給料は増えない。生きているのがいやになった」とか「年金保険料、市民税などの督促状が溜まっている」など、不安を抱えて悩んでいるのです。不安が増幅すれば「うつ状態(抑うつ状態)」になります。 「コロナうつ」という言葉が流行りましたが、もちろんこれは医学的な用語ではありません。マスク義務化、ロックダウン寸前の外出自粛、ソーシャルディスタンスなどで生活が一変したため、うつ状態になる人が増え、うつ病患者も増
![【増税が蝕む 日本人のメンタル】このままだと「国民総うつ」になる コロナ禍以降も増加の一途、日本の貧困化とパラレル…「カスハラ」激増はその象徴に(1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/433ea3577913f9b68ca8d0aba3d04042b34155a2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FzQy6rllmSolFpC33y2858wU9ZgE%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%28506x202%3A516x212%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FSRBW2AESWNKCBN7T6YJ2H5Y7FA.jpg)