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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru (47)

  • サハロフとオッペンハイマー - 私の闇の奥

    サハロフがすっかり好きになりました。尊敬するという言葉では足りません。 アンドレイ・サハロフはソ連で一生懸命になって水爆を作った物理学者です。NHKの「世界のドキュメンタリー」番組で『サハロフ 祖国と戦った“水爆の父”』という大変興味深い記録映画が放映されました。今のロシアに「サハロフ資料館」という立派な建物があって、その館長の女性と、おそらくサハロフをよく知っていたと思われる年配の物理学者が説明の任に当たっています。 ソ連でオッペンハイマーにあたる人物はクルチャコフです。ソ連の原爆(核分裂爆弾)はロスアラモスから盗んだ情報を大いに活用して製造されたと思われますが、ソ連の水爆(核融合爆弾)の方は、政府から命令されて、懸命の努力でサハロフ達が独自に作り上げたものでした。米国のエドワード・テラー達の水爆より優れていました。 オッペンハイマーは自分が原爆の産みの親(産婆!?)になった後、水爆の製

    サハロフとオッペンハイマー - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2024/06/24
    (この人も一極覇権にとって都合のいい人だったから提灯HKから称賛されたらしい)NHKの「世界のドキュメンタリー」番組で『サハロフ 祖国と戦った“水爆の父”』という大変興味深い記録映画が放映されました
  • パレスチナは自由になるだろう。Palestine will be free. - 私の闇の奥

    以前から、私はインドのArundhati Roy の大ファンです。ガザ紛争についての彼女の発言を翻訳します: https://znetwork.org/znetarticle/arundhati-roy-on-gaza-n̶e̶v̶e̶r̶-again/ **********(翻訳始め) 西側世界で最も裕福で最も強力な国々、自らが現代世界の民主主義と人権への献身の炎の守護者だと信じている国々は、ガザでのイスラエルの大量虐殺に公然と資金を提供し、是認を表明している。ガザ地区は強制収容所と化してしまった。まだ殺されていない人々は餓死に瀕している。ガザのほぼ全人口が避難を余儀なくされている。彼らの家、病院、大学、博物館、あらゆる種類のインフラは瓦礫と化した。彼らの子供たちは殺害された。彼らの過去は蒸発してしまった。彼らの行末は見通し難い。 世界の最高の裁判所が、ほぼすべての指標が大量虐殺の法的定

    パレスチナは自由になるだろう。Palestine will be free. - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2024/03/14
    彼らは、この世には自分たちの責任を問う権力は存在しないと信じている。Never AgainであるべきものがAgainになってしまった
  • 映画『パラダイス ナウ (PARADISE NOW)』 - 私の闇の奥

    World Socialist Web Site というサイトがあります。その主宰者と思われるDavid Walsh (DW) がパレスチナ人映画監督Hany Abu-Assad (HAA)をインタビューした記事が出ました。興味深い内容ですので訳出します。 Paradise Now のフィルム: Hany Abu-Assadhttps://www.wsws.org/en/articles/2024/01/25/opmt-j25.html ********** デイヴィド・ウォルシュ2024年1月24日 ハニ・アブ=アサドの写真 ハニ・アブ=アサド(Hany Abu-Assad)は1961年ナザレ生まれのパレスチナ系オランダ人映画監督である。これまでに数々の長編、ドキュメンタリー、短編映画を監督した。アブ=アサド監督が初めて国際的に注目されたのは2003年トロント国際映画祭で上映された『ラナ

    映画『パラダイス ナウ (PARADISE NOW)』 - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2024/02/25
    今はどんな反対勢力に対しても以前より遥かに攻撃的になりました。口を閉ざさなければキャリアを終わらせてやると警告されました。「有名人にも金持ちにもしてやるよ、だがイスラエル批判はやめろ」とね
  • 頂いたコメントの続き - 私の闇の奥

    ブログ記事『ジョン・ピルジャーが亡くなった』に送られた櫻井元さんからのコメントの後半が正当に記載されず、その理由が私には分からないので、以下にその全文を記載します。同様の困難が生じた場合にはお知らせください。huzinaga@cup.ocn.ne.jp **********アンドレ・ヴルチェク氏よ、ジョン・ピルジャー氏よ、永遠に 藤永先生のブログを通して、主流マスコミが歪めたり無視したりする事実を、労を惜しまず勇敢に伝えてくれる記者たちの存在を知り、これまでネットでそうした方々の報告に触れてきました。2014年2月27日付のブログ記事「アメリカがはっきり見える場所」で紹介されたアンドレ・ヴルチェク氏、ジョン・ピルジャー氏もそうした記者ですが、ヴルチェク氏は数年前に、ピルジャー氏はこのほど逝去されてしまいました。当に残念でなりません。 「アメリカがはっきり見える場所」https://blo

    頂いたコメントの続き - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2024/01/28
    映像には英国が自国領として島を接収し島民をアフリカ東岸の島に追放、その後に米国が軍事基地(対アフガン、イラク攻撃の拠点となったディエゴ・ガルシア)を建設していったという許しがたい経緯が描かれています
  • アフリカに本当の夜明けが訪れる - 私の闇の奥

    私はすっかり興奮しています。アフリカ大陸が、いや、世界全体が、当の夜明けを迎えると予感するからです。 今、アフリカ大陸北部の中央に位置するニジェールで生起している事態は、ウクライナ戦争を超える世界史的意義を持っています。我が国のマスコミは、鉱物資源のおねだりに外務大臣がコンゴ人民共和国を訪問したニュースなどよりも、ニジェールの事を大きく取り上げるべきでしょう。ニジェールで宗主国フランスを追い出そうとしているのは軍の一部将校たちではなく一般人民大衆なのです。フランスと米国は軍事介入の姿勢を示してニジェールに脅しをかけていましたがうまくいきません。フランスや米国は、ニジェールの南に接するナイジェリアや東に隣接するチャドの現政権をまだ掌握しているつもりでしょうが、ナイジェリアとチャドの一般人民はニジェールと同調しています。マリとブルキナファッソは、もしニジェールが米欧の軍事介入攻撃を受けたら、

    アフリカに本当の夜明けが訪れる - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/08/19
    今、アフリカ大陸北部の中央に位置するニジェールで生起している事態は、ウクライナ戦争を超える世界史的意義を持っています
  • 日本映画『ひろしま』と米国映画『オッペンハイマー』 - 私の闇の奥

    1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されました。今日は78回目の記念日です。 今年、2023年、の7月21日に米国などでクリストッファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』が世界中で(日は未公開)封切られ、大評判になっていて、それに関する報道や記事がネット上に溢れています。世界終末時計で有名な雑誌Bulletin of the Atomic Scientists (BAS, 「原子力科学者会報」と翻訳されています)やアメリカ物理学会の会誌Physics Today にも多数の関連記事が掲載されています。仮にこれを映画『オッペンハイマー』現象と呼ぶことにします。この米国の社会現象に対して私は極めて批判的です。ここには米国人社会の、米国ののっ引きならない深刻な病巣が露呈されています。「まだ見てもいないくせに何を言うか」という非難を受けるでしょう。私は、敢えて、“現象”という

    日本映画『ひろしま』と米国映画『オッペンハイマー』 - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/08/07
    「バービー人形」と「オッペンハイマー」をペアにして売り込む言語道断の行為は「悪の陳腐さ」の見事な一例です
  • ジャン・ブリクモン著の『人道的帝国主義』と『「知」の欺瞞』 - 私の闇の奥

    ジャン・ブリクモン著の『Humanitarian Imperialism』は2000年初版、その改訂版『Humanitarian Imperialism: Using Human Rights to Sell War』は2006年に出版され、菊池昌実訳『人道的帝国主義:民主国家アメリカの偽善と反戦運動の実像』(新評論)は2011年末に出版されました。以下に訳出するインタービュー記事は米国が操作したクーデターによるウクライナ政権変化の翌年の2015年11月27日付のものです。この早い時点でのジャン・ブリクモンの優れた先見性を意識しながらお読み下さい: https://libya360.wordpress.com/2015/11/27/the-ideology-of-humanitarian-imperialism/ ********* アンヘル・フェレーロ:『人道的帝国主義』がスペイン語で出

    ジャン・ブリクモン著の『人道的帝国主義』と『「知」の欺瞞』 - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/06/20
    「(新左翼)知識人」の問題は、批判者であるかのように装いながら実際には権力を正当化することが好きなこと/その社会的機能は、武力に基づく経済システムと一連の国際関係を正当化するイデオロギーを提供すること
  • ロバート・F・ケネディ・ジュニアの「アメリカ」 - 私の闇の奥

    エドワード・カーティンによると、RFK・ジュニアはTo Heal the Great Divide (大いなる分裂を癒すために)立候補したことになっていますが、今の米国社会の分裂亀裂とは何を意味しているのでしょうか? 広島G7では嘘くさい反核芝居が上演されました。これに関する米国国内での分裂を見てみましょう。まず世界終末時計(Doomsday Clock)で名高い雑誌『原子力科学者会報』(Bulletin of the Atomic Scientists、通称BAS)が広島G7を機に掲載した記事についてコメントします。 https://thebulletin.org/2020/08/counting-the-dead-at-hiroshima-and-nagasaki/#post-heading Alex Wellerstein という人のこの記事『広島と長崎の死者を数える(Countin

    ロバート・F・ケネディ・ジュニアの「アメリカ」 - 私の闇の奥
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    paravola 2023/06/15
    (そこも捨てちゃうともうまったく芽がなくなってしまう。厄介な)彼が取り戻したいと思っている「アメリカ」がどんなものか/これ又、幻の存在に過ぎない
  • Jean Bricmontの最近の発言: NATOを解体すべし - 私の闇の奥

    ジャン・ブリクモンを覚えていますか?『「知」の欺瞞』(岩波現代文庫)のブリクモンです。以前、このブログでの記事『ジャン・ブリクモン(Jean Bricmont)』(2016年6月29日)でこの人のことを取り上げたことがあります: https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/m/201606 『「知」の欺瞞』(岩波、2000年)の原著は1997年フランスで発行され、英語版は1998年の出版です。フランス語原題はImpostures Intellectuelles(インテリ詐欺師達)で明快辛辣、これはジャン・ブリクモンの発言の持ち味と言えます。 昨年2022年11月5日付の下掲の記事で、ジャン・ブリクモンはNATOの解消を求めています。日NATO加盟が取り沙汰されている今、一読に値しますので、この記事の翻訳から始めます: https://libya360.wo

    Jean Bricmontの最近の発言: NATOを解体すべし - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/06/13
    ジャン・ブリクモンを覚えていますか?『「知」の欺瞞』(1997年:フランス語原題はImpostures Intellectuelles:インテリ詐欺師達)のブリクモンです
  • 米国大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア - 私の闇の奥

    1968年6月5日夜、ロサンゼルスで銃撃によって暗殺されたロバート・F・ケネディの息子さんであるロバート・F・ケネディ・ジュニアが来年2024年の米国大統領選挙に民主党からの立候補を表明しています。選挙は11月5日に行われます。 年2023年4月25日にバイデン現大統領は立候補を正式に表明しましたが、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、それよりも早く、3月3日に、民主党の大統領候補として正式に届を出しました。各政党内で予備選挙は来年の夏に行われ、それまでに党内で選挙戦が繰り広げられます。まだ一年ほどあります。今のところバイデン現大統領(80歳)の他には、ロバート・F・ケネディ・ジュニア(69歳)と作家マリアン・ウィリアムソン(女性作家)(70歳)の二人だけが立候補を表明しています。 RFK・ジュニアの大統領選挙立候補についてはウェブサイト『耕助のブログ』に、これまで二つ興味深い記事が出て

    米国大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア - 私の闇の奥
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    paravola 2023/05/24
    2020年、カーティンは『SEEKING TRUTH IN A COUNTRY OF LIES (うその国でほんとを求めて)』という本を出版しました
  • ジョン・ピルジャーの声を傾聴しよう - 私の闇の奥

    人は歳を取れば必ず死にます。ジョン・ピルジャーも間もなく83歳、彼の声がこの乱世から消える日も遠くはありますまい。私たちは、この貴重な『荒野の声』に、今こそ、耳を傾けなければなりません。 去る9月6日、ノールウエイのTrondheim World Festivalでジョン・ピルジャーは重要な講演を行いました。その内容が編集されて、彼自身のウェブサイト: http://johnpilger.com/articles/silencing-the-lambs-how-propaganda-works- や他の複数のサイトに掲載されました。私が訳出に使ったのは https://www.counterpunch.org/2022/09/08/silencing-the-lambs-how-propaganda-works/ です。講演内容は皆同じです。その文の全訳を以下に掲載します: ******

    ジョン・ピルジャーの声を傾聴しよう - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/05/07
    その中にはリベラルな教育を受けたブルジョワジーも含まれていたのですか?と尋ねると、「 そう、特に彼らがね」と彼女は言った。いま欧米社会を席巻しているプロパガンダを見ていると、私はそのことを考えてしまう
  • シリアの人々にも救援を - 私の闇の奥

    この記事には、ひどい大地震に見舞われたシリアの人々にも日から支援を送ってほしいという願いも、勿論、含まれています。出来れば助けたいと思う人々がこの世界にはあまりにも沢山います。今ひょいと私の心に浮かんだのは、最近、どこかのテレビで見た、癌の発病に苦しむ幼い子供たちのいたいけな姿です。胸が痛みます。 しかし、この記事の中心的な願いは、米国が、米国の支配者たちが、排除してしまいたいと考える国家、政府、人間社会、個人に対して加える諸々の制裁措置 (sanctions) の残酷さと悪魔性を、アサド政権下のシリアを具体的例として、多くの人々に理解して貰いたいということです。 まず「シーザー法」と呼ばれる米国の法律から説明します。正式の名称はThe Caesar Syria Civilian Protection Act of 2019 で、2019年12月に時の大統領トランプが署名して米国の法律と

    シリアの人々にも救援を - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2023/02/27
    このサイトの「最新記事」には、この数日の間に夥しい数の(50以上)のシリア関係の記事が立て続けにアップされました/青山氏の翻訳は原語からの直接翻訳で貴重なものです
  • シリアの大統領バシャール・アル・アサドの品定めをして下さい - 私の闇の奥

    この数日『フランコとエルドアン』という表題の記事を書いていましたが、極めて重要なインタービューが報道されましたので、急遽、お伝えしたいと考えました。それは、6月9日に行われた、シリアのバシャール・アル・アサド大統領の、ロシア報道機関RTによる、31分36秒に及ぶインタービューです: https://syria360.wordpress.com/2022/06/09/president-assads-interview-with-rt-june-9-2022/ 私が読んだこの記事はシリア政府の報道機関SANAによる英文のトランスクリプト全文ですが、英文が読み辛い人は使用可能の翻訳プログラムを活用してください。時折、誤訳も起こりますが、大体の内容は十分把握できると思います。有用な内容の解説記事もあります: https://syria360.wordpress.com/2022/06/09/sy

    シリアの大統領バシャール・アル・アサドの品定めをして下さい - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/06/12
    これまで長い間、シリアは米国の苛酷な制裁措置によって苦しめられています。単に経済貿易制裁のみならず、米国はシリアの穀物と石油の生産地域を不法占領して、農産物と石油を国外に運び出しています
  • ノーム・チョムスキーとエドワード・カーティン - 私の闇の奥

    米国にエドワード・カーティンという、私が大いに好意を寄せる物書き、発言者がいます。ノーム・チョムスキーやクリス・ヘッジスの程には広く知られた名前ではありませんが、傾聴に値する声です。彼が書き続けているエッセーの数々は次のサイトで読むことができます。 http://edwardcurtin.com 彼の過去の文章を集めた2022年出版の単行『Seeking Truth in A Country of Lies』も購入しました。その中にアルベール・カミュについてのとても良い文章があります。私もカミュが大好きです。 カーティンは、今年の1月10日付で、次のようなことを書いています。彼は25歳前後から、あれこれ頭に浮かんだ事をノートブックに書きつける習慣がつき、後で何か文章を書くときの素材にして来ました。ところが今年、2022年、の初めに、昨年の書き込みを振り返ってみると、2021年は異常で「何

    ノーム・チョムスキーとエドワード・カーティン - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/05/27
    最近のエドワード・カーティンの論説『反ロシアの左翼人の言葉遣いの微妙さ(The Subtleties of Anti-Russia Leftist Rhetoric)』が、ウクライナ戦争の只中、いくつかのサイトに引用されて評判になっているようです
  • ホワイト・ヘルメット - 私の闇の奥

    ディープラーニングというコンピューターの技術語があります。人間の幼児の脳がと犬を正しく見分けることが出来るようになるまでには沢山のと犬のイメージを脳の中に取り込む必要があり、このプロセスからヒントを得て出発したのがディープラーニングという学習のプログラミングの概念のようです。人間が、或いは、他の動物も、どうやって物事の判断をしているか、大変興味のある話題です。私は、いささかふざけて、ロングタイムラーニング(longtime learning)という言葉を造って、ここで使いたいと思います。 ホワイト・ヘルメットという人間集団があります。ウィキペディアを見ると、「これは中立の立派なグループだ」という米欧側と「これは偽装したテロ集団だ」というシリア/ロシア側との意見の対立がありますが、ノーベル平和賞受賞の可能性もある立派な集団だという見方が米欧では主流のようです。 私のホワイト・ヘルメット観

    ホワイト・ヘルメット - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/05/22
    私のホワイトヘルメット観察(ウォッチ)はかれこれ10年以上続いています/今では、シリア・ロシア側の見解が正しいという確信に達しています。ホワイトヘルメットは実に邪悪な集団です
  • 会田雄次著『アーロン収容所』 - 私の闇の奥

    先日、吉澤五郎(比較文明学会会長)さんに久しぶりにお目にかかりました。日常の雑談の中で、ひょいと、「会田雄次さんの『アーロン収容所』を読み返しています」とおっしゃったので、びっくりしました。この日頃、私もこのに書いてあった事をしきりに思い返していたからです。 1973年初版の、つまり、もう半世紀も前に出版された書は、身をもって日の敗戦を体験した世代の我々に強烈な衝撃を与えたものです。 会田雄次氏(1916年−1997年)は京都帝国大学史学科卒業、1943年に応召、ビルマ戦線に送られ、全滅に近い敗北戦闘を経験しながら奇跡的にも終戦まで生き延び、英国軍下の捕虜生活を2年送った後、日に帰還しました。書の「まえがき」から引用します: 「ビルマで英軍に捕虜となったものの実状は、ほとんど日には知られていない。ソ連に抑留された人びとのすさまじいばかりの苦痛は、新聞をはじめ、あらゆるマスコミの

    会田雄次著『アーロン収容所』 - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/05/21
    私たちは、それを知りながら、なおそれとおなじ道を歩もうとした。この戦いに敗れたことは、やはり一つの天譴というべきであろう。しかし英国も一員であるヨーロッパは、その後継者とともに世界の支配をやめていない
  • 白ければよいのか? - 私の闇の奥

    昔から「肌の白きは百難かくす」とか申します。いま手元に『日の伝統色』というがあります。それには「日の色名の最古のものの一つが「白」である。・・・・白は清浄無垢、潔白を表わし、神事に関係ある神聖な色として特別の存在だった」とありますが、これは白練(しろねり)と言う色の説明の中にあり、「白」そのものという色はこのの250の日の伝統色の中にはありません。私は中国吉林省の長春市で生まれましたが、このの中に、長春色という色があるのを見つけて嬉しくなりました。灰色がかった薄い紅色で、中国では四季咲きの花を長春というそうです。大正の初め頃からその落ちついた色が好まれ、女性向きの色として流行したとあります。黒色(くろいろ)という項はありますが、一見「くろ」に見える色はいくつか掲載されていて、どれも美しいものです。 ウクライナ戦争による避難民の扱いを見ていると、ウクライナ人は白色人種だから得をし

    白ければよいのか? - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/05/21
    しかし、マーガレットは、ヴィエラがヨーロッパ人を自称することは厚かましいことだと感じたのでした
  • プーチンを戦争犯罪人として裁判にかける!? - 私の闇の奥

    米国メディアは「プーチンは戦争犯罪者だ。国際法廷で裁判にかけよ」と叫んでいます。それを言うならば、裁かれなければならない大物の戦争犯罪人が世界にはウヨウヨしているではありませんか。 軍事目標に限定せず、一般市民をも爆撃する、いわゆる、戦略爆撃の歴史ドイツ空軍のスペイン都市ゲルニカ爆撃(1937年)に始まり、1939年から1940年にかけての日軍による重慶爆撃、ドイツ軍によるロンドン爆撃、英国軍によるハンブルグ爆撃、米英国軍によるドレスデン爆撃と続きました。日海軍の真珠湾爆撃は、戦略爆撃ではなく、明らかに、戦術爆撃でしたが、太平洋戦争における、米軍の日国内爆撃は完全に意図的無差別爆撃でした。東京大空襲、・・・、広島、長崎への原爆投下、全ては1990年に死去したカーチス・ルメイ米国空軍大将の総括指揮のもとに行われました。私の住む福岡市も、終戦直前の1945年6月19日から20日にかけて

    プーチンを戦争犯罪人として裁判にかける!? - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/03/22
    私は、現アサド大統領が医師の卵として英国で勉強をしていたのに父親と兄の相次ぐ死亡によって、やむなく政治家になった頃から、この人物の言動をフォローして来ました
  • 外国からの傭兵がウクライナ市民を丸め込んでロシアと戦っている - 私の闇の奥

    米国はプーチンがシリアからアサド大統領のシリア軍兵士をウクライナに運んで戦闘に参加させていると宣伝していますが、これは嘘でしょう。西側がシリア国内でアサド政府と戦わせている傭兵勢力、とりわけ、以前から悪名高いISISなどの獰猛な傭兵達をウクライナに運び込み、ウクライナ市民を丸め込んで、“悪漢”プーチンの侵略軍と戦わせているのが真実でしょう。状況証拠は充分にあります。 昔、ISISがしきりに話題になり始めた頃、日の専門家たちはISISが過激な宗教運動集団であると言っていました。私はシリア国内のISIS勢力が数百台もの石油運送大型トラックを連ねて、シリア国内産の石油をトルコに運び込んでいる航空写真をみた時から、専門家の見解に反して、ISISが傭兵的な集団であると考えるようになりました。自慢する気は毛頭ありませんが、今になってみると、私の見方の方が正しかったようです。 今年1月下旬、シリア北東

    外国からの傭兵がウクライナ市民を丸め込んでロシアと戦っている - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/03/14
    今年1月下旬、シリア北東部に収容されていたISISのメンバーが大量に脱獄する事件が起こりました/そもそもこの監獄襲撃事件自体がウクライナ派遣計画の一部として遂行されたのではないかという疑問さえ抱いています
  • 西側はロシアを銃撃したが自分自身の足に命中した - 私の闇の奥

    The West shot Russia and hit its own feet. 西側(米国、NATO)は苛酷な財政、経済制裁をロシアに課しましたが、自らの側も大変な打撃を被っています。その状況を、今、最も象徴的に目撃できるのは、米国が目の仇にしていたマドゥロに宛てたベネズエラへのバイデン大統領の働きかけです。 ベネズエラは南米大陸の最北部に位置し、重油埋蔵量では世界最大と言われていますが、1999年ウゴ・チャベスが大統領に就任して反米の姿勢を打ち出すまでは、米国の裏庭の一部として、米国石油資の支配の下にありました。チャベスは2013年癌で亡くなり、彼の腹心のニコラス・マドゥロが大統領に就任しますが、米国はマドゥロ政権の転覆(レジーム・チェンジ)政策を強力に推し進め、重油精製停止を含む厳しい経済制裁を加えて、ベネズエラの一般国民の生活を困窮させ、国外への難民が急増しました。遂には、米

    西側はロシアを銃撃したが自分自身の足に命中した - 私の闇の奥
    paravola
    paravola 2022/03/13
    その状況を最も象徴的に目撃できるのは、米国が目の仇にしていたベネズエラへの働きかけです/こんな人を馬鹿にした恥知らずの話があるでしょうか