最近、アメリカでは短期間にプロのエンジニアを育てる学校が増えている。そこではいったいどんな教育が行われているのだろうか。エリートたちが集まることで知られるサンフランシスコの学校を訪ねた。 サンフランシスコの中心街にある一棟の目立たない雑居ビル。エレベーターで7階に上がると、広いフロアではラフな格好をした多くの若者たちがパソコン画面とにらめっこをしていた。 「こいつはオブジェクトだから......」 「イベントハンドラはこういうふうに書けばいいんじゃないかな」 真っ黒い画面にはまるで暗号のような意味不明なプログラムがぎっしりと書かれている。 ここは、2012年末に開校したプログラミング・スクールの「ハック・リアクター」。わずか3か月でプロのソフトウェアエンジニアを育成すると評判の学校だ。 授業は朝から晩まで1日11時間という超過密スケジュール。それが週6日、12週間続く(中間に1週間の休みが