ゼブラフィッシュの成魚。この小さな魚の神経活動を調べた新たな研究では、人間のレム・ノンレム睡眠と同様のサイクルで眠ることが示唆された。(PHOTOGRAPH BY BLICKWINKEL, ALAMY) 眠れぬ夜もあっただろう。だが、科学者たちがこの研究に捧げた10年が、ようやく報われた。小さな魚、ゼブラフィッシュの脳の睡眠パターンを特定し、そのパターンが人間の睡眠中の脳の活動と非常に似ていることを突き止めたのだ。 7月10日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された論文によると、魚類と哺乳類で同じような睡眠パターンが見つかったことは、共通の祖先における睡眠の進化を解明する手がかりになるかもしれないという。これは、睡眠の生物学的な機能の理解を深めることにもつながる。 「睡眠は、神経科学における大きな謎なのです」とミバエの睡眠を研究する米カリフォルニア大学サンディエゴ校の生物学者ウィリアム・ジョ
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