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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jyoshige (10)

  • 祝・新卒バブルの崩壊 - Joe's Labo

    文藝春秋7月号、パナソニック大坪社長の「わが打倒サムスンの秘策」がなかなか 興味深い内容なので一読をおススメする。 特に興味深かったのが、同社の新卒採用方針について触れた部分。 来年度新卒採用1390人のうち海外採用1100名というのは既報だったが、290人の国内枠 というのは日人枠というわけではないらしい。 日国内での新卒採用は290人に厳選し、なおかつ国籍を問わず 海外から留学している人たちを積極的に採用します。 このことは、現在の就職氷河期が一過性のものではなく、もはや永続的なものだという ことを示している。リーマンショックと共に円安バブルも崩壊し、それまで辛うじて 維持できていた日型雇用が詰んでしまったので、とりあえず入口から切り替えますね ということだ。景気回復しても国内の雇用は大きくは増えないだろう。 もっとも、これは日人として喜ぶべきことだ。なぜって? 「自国企業がよ

    祝・新卒バブルの崩壊 - Joe's Labo
  • 労働市場という宝の山 - Joe's Labo

    よく、テレビなどで日型雇用か年俸制かという話をすると、 「でも年俸制だといろいろと厳しくて大変でしょう」なんてことを言われる。 でも、先ごろ発表された調査調査によれば、実際に厳しいのは日型雇用の方かもしれない。 組織への愛着、ワークライフバランス、職場の人間関係、報酬の妥当性 にいたるすべての項目において、日アメリカに劣っているのだ。 一言でいうと、日人サラリーマンは仕事に愛着も満足感も抱いちゃいないということだ。 それでいて実労働時間だけは先進国一長いわけだから、もうほとんど人生=拷問みたいな ものである。 まあ職務給ではなくて年功序列給なので「給料が割に合わない」と思う人が多いのは 当然なのだけど、それにしてもワークライフバランスや人間関係でも全敗、満足度も ほぼ半分以下とは驚きだ。なんてひどい国なんだろう。 まだまだ先が長いという人はご愁傷様です。 普通、労働市場では、満足

    労働市場という宝の山 - Joe's Labo
  • 日本型雇用の終焉と、その意味すら理解できない政治 - Joe's Labo

    内閣府の研究チームが、年功序列、終身雇用といった日型雇用の崩壊を公式に認めた。 まあいろんな論者が以前から指摘していたことだが、公的機関がこういった調査結果を発表すること には意義がある。 内容について少しフォローしておこう。 35歳未満の若年層の流動化が予想外に進んでいる点はサプライズだった。 もっとも、賃金カーブの推移を目の当たりにすれば、こうなるのは当然の結果ではあるが。 賃金カーブの低下を指して「中高年も賃下げされている」と屁理屈を述べる労働組合関係者が たまにいるが、中高年は賃下げされたのではなく逃げ切ったというのが正しい。 90年頃、「若い間は辛抱辛抱」と言い聞かせて頑張った元若者は、20年近く経って、かつての上司・先輩より 3割以上も給料が安い結果に終わったということだ。 バブル崩壊後に、年功ではなく働きに応じて支給する仕組みにシフトしておけば、彼の生涯賃金は もう少し多か

    日本型雇用の終焉と、その意味すら理解できない政治 - Joe's Labo
  • 内定取消しは美しい日本の文化 - Joe's Labo

    日経ビジネスオンラインのこの連載が熱い。 内容については結構生々しい話でびっくり。 でもまあ、内定取り消しなんて実際そんなものだろう。だって、それはあってはならないことなのだから。 解雇にしてもそうだが、それは日においては基的に認められていないことだ。 日は世界に冠たる終身雇用の国である。解雇はもちろん、賃下げも事実上不可能というとても美しい社会だ。 異論はあるかもしれないが、少なくともそういう建前で動いている以上はそうなのだ。 だから、闇に潜るしかない。窓の無い部屋に閉じ込めて軟禁したり、圧迫面談で自己都合の退職(あるいは辞退)に 誘導するというのは、これはもう美しい日型雇用を守るための伝統行事みたいなものなので、 事故にあったようなものだと思って諦めよう。 ちなみに、当のブラック企業なら建前なんて気にしないから、しちめんどくさいことなんてやらずに 「おまえクビだ」で終了。離職

    内定取消しは美しい日本の文化 - Joe's Labo
  • 本当に日本の解雇規制は緩いのか - Joe's Labo

    モリタクがまた妙なことを言っている。もうこの人はほっといても良いのだけど、僕のこと を意識した反論くさいし、何よりこういうのを野放しにするのはやっぱり教育上よろしく ないと思うので、ここは一つ後輩として介錯してやろうと思う。 彼はOECDの雇用統計を元に、「日解雇規制は厳しくない」と述べる。 確かに、このデータを見ると、ドイツやフランス、そしてオランダなどよりも日の ポイントは低く、ヨーロッパ諸国よりは解雇しやすいと思うかもしれない。 だが、この「雇用保護の厳格性」(Strictness of employment protection)を文字通りに 受け取ってはならない。 以前も述べたとおり、この数値は以下の3つの指標を総合したものだ。 1. 手続きの不便さ 2. 会社都合解雇の場合の告知期間と補償額 3. 解雇の難しさ 法律上は、一ヶ月前の告知で一か月分の賃金さえ払えばいつでも誰

    本当に日本の解雇規制は緩いのか - Joe's Labo
    peppers_white
    peppers_white 2010/01/29
    子どもがまず教えられるのは、2、3日の遅刻で即解雇。いや、社会人としての心構えとしては良いと思うが・・・。
  • 『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』 - Joe's Labo

    今週末発売予定の新刊『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』 についてご報告。 タイトルは大きく変わっているが、 「若者はなぜ3年で辞めるのか」 「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代」 に続く新書3冊目にして、三部作の最終回だ。 元々は、2作で終わる予定だった。現状提示が中心の一冊目に対し、処方箋として の2冊目という位置づけだ。年功序列がイヤなら転職すればいい。実に簡単な話だ。 ただし、それだけでは足りないのではないかと考えて作ったのが今回の3冊目になる。 このご時勢、個人ですいすい泳ぎ回れる人間は限られている。 なにより、このままだと日自体が凋落する一方だろう。 前作が個人のキャリアへの処方箋とするなら、 今回は社会への処方箋という試みだ。 そういう意味では、(新書ではないけど)昨年の「1%の賃下げが~」とスタンス は似ているかもしれない。ただ、今回は幅広

  • 新卒神話の終焉が意味するもの - Joe's Labo

    12月時点の内定率が96年以降で過去最低を記録した。 73%といっても、この時期になると(進学や留年等で)戦線放棄した人が母数から抜けるため 就職できない学生の実数はもっと多いはず。 ただし、求人倍率的には“元祖氷河期”の方がよっぽど低い。 最低は00年卒業者に対する0.99。年卒業予定者は1.62と、求人倍率だけを見れば氷河期とは いえない数字だ。 つまり、求人は出しても内定は出さない企業が増えたということになる。 この事実は、新卒採用のトレンドが、過去10年の間に大きく変わったことを示している。 90年代半ばまで、「まっさらで従順でポテンシャルがありそうな子」であれば、どこかに 引っかかることは可能だった。現在はそういった資質に加えて、各社がそれぞれに必要な素養の 有無を判定しているわけだ。 企業によって全然違うので一概には言えないが、代表的なものはコミュニケーション能力、 表現力と

    新卒神話の終焉が意味するもの - Joe's Labo
  • ある意味、就職氷河期は永遠に続くだろう - Joe's Labo

    田原さんがサンプロを降板するらしい。置換えのきかない人だと思うのでとても残念。 先に切るべきくだらないバラエティはいくらでもあるだろうと思うのだが、そうも 行かないところが民放の泣き所なんだろう。 作り手自身が「馬鹿が見るメディア」と割り切っちゃってるんだから仕方がない。 ところで、朝生の際に、田原氏がこんなことを言っていたのを思い出した。 「最近の学生は凄く勉強している」 田原氏は早大で講義を持っているそうなのだが、えらく熱心な学生が多いらしい。 まあそれだけなら40年くらい前はみんなそうだろうが、休講にした際にはクレーム までくるそうだ。個人的な感覚からいっても、少なくとも90年代80年代よりは、 今の学生は勉強しているはずだ。 もちろん、学生のすべてがそんな調子というわけではない。 「大学入学こそがゴール!」という昔ながらの人間は相変わらず何にもしないし、 入試ハードル自体は下がって

    ある意味、就職氷河期は永遠に続くだろう - Joe's Labo
    peppers_white
    peppers_white 2009/12/15
    給料が安くても海外で働けるってのは、本国からのバックアップが手厚いんじゃないかと思ってる。自立のために支援してもらう/成長して本国から送られてくる支援が切れたら給料の高騰交渉が始まる。
  • とりあえず「体育会優遇」という会社には、非体育会は行かない方がいい - Joe's Labo

    ちょっと意外だったのだが、まだ「体育会優遇」なんて会社が結構あるらしい。 一方で、こういうニュースもあるわけで、どちらが正しいのか。 結論から言うと、どっちも正しい。要するに混在しているわけだ。 (とはいえ、体育会優遇が減少傾向にあるのは間違いないが) では混在する理由だが、それは企業の人事戦略による違いから生じている。 凄く大雑把に言って、従来型のビジネスモデルでは既に限界だと認識している業種 では、人材に自律的な素養を求めており、何らかの専門性なり能力なりを求めている。 まあこの部分はまだ過渡期で各社も学生も試行錯誤といった感じではあるが、 コミュニケーション能力が必ず素質上位に上げられる点からすると、やはりサービス化 によって付加価値を引き上げることを各社ともに意識しているのだろう。 新興国企業との競争の激しい業種はたいていこっちで、声の大きい体育会系よりも、 向上心が強く勉強熱心で

    とりあえず「体育会優遇」という会社には、非体育会は行かない方がいい - Joe's Labo
  • 優秀な人材が日本にこない理由 - Joe's Labo

    知り合いに香港に転職した人間がチラホラいるので、そんな気はしていたのだが 既にアジアの一流の人材は日ではなく、シンガポールや香港を目指すらしい。 「優秀な人材に来てもらうにはガラスの天井をどうにかするしかない」というのは その通りなのだが、ガラスの天井というのは何もナショナリズムや排外主義ではなく、 要するに終身雇用のことだ。 彼ら外国人に「日で骨を埋めろ、滅私奉公しろ」というのは酷な話で、選択肢の 広い優秀層には相手にされない。たとえば、中国人留学生なんて、日人学生とは 比較にならないほどアグレッシブな質問をぶつけてくる(しかも優秀な人材が多い)。 「初任給はいくらですか?」 「ええと、330万円くらいかな」 「そうですか…ではいつになったら一千万円に行くのですか?」 「たぶん、15年くらい真面目に働いて、運よく課長に昇格できたら行くと思うよ」 もうこの時点でたいがいの優秀層は来な

    優秀な人材が日本にこない理由 - Joe's Labo
    peppers_white
    peppers_white 2009/10/20
    何より自分の専門分野を追求して行っても自分の国では報われないとわかってしまうのが堪える、好きなだけに。
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