米南部フロリダ州は長年、民主・共和両党の間を揺れる大票田の「激戦州」と呼ばれてきた。しかし今回の中間選挙で、共和党は完全に勝利した。フロリダはもはや「激戦州」ではない、フロリダは完全に共和党が有利な「赤い州」だ。この圧勝を呼び込んだのは、たった1人。右派の新星、ロン・デサンティス州知事だ。いったいデサンティス氏は何をどうやって成功させたのか。 11月には珍しいハリケーンとなって、熱帯性暴風雨「ニコール」が上陸したため、知事はその防災対策に集中しているかもしれない。しかし、デサンティス知事が別の嵐に向けて準備をしているのは間違いない。「陽光の州」と呼ばれるフロリダに、政治の嵐が迫っているからだ。