鳩山政権が政治主導の目玉にする「国家戦略局」の名称から、どんな印象を受けますか。軍事で使われる「戦略」が「国家」と並ぶと戦時中の苦い経験を思い出す人もいれば、すでに慣用語化し日本の将来にとって必要な言葉という人も。安易な名付けに、いまだ組織の具体像が定まらない民主の拙速なやり方が透けて見えるとの指摘もある。地方版「戦略室」構想も相次ぐ。 本紙読者投稿欄「声」に新政権発足前の9月、「国家戦略局、改名を」との投書が載った。東京都世田谷区の著述業飯田イチロオさん(64)が「何にでも『戦略』を付けることに疑問を持っている。明るい将来や夢をイメージさせる名に」と呼びかけた。 投書を読んだ武蔵野市の主婦山本英子さん(81)も「声」への投書で「国家と戦略の響きと文字からは、戦争経験のある世代はふるえるほどの嫌悪感を受ける。民主は無神経だ」と賛同した。 本紙「私の視点」には歌人の道浦母都子(もとこ)