「目指せ経済成長、万歳!」みたいな世の風潮に「おいおい、ちゃうでしょ」と感じ、そうはいっても「世に背を向けて逃げるのか?」「こんな自分でいいのか?」と悩んで、呑気な俺が営んでいたオーガニック・バー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」に訪ねてきた人たち。退職するかどうかで悩んでいた、彼らの背中を押し続けて14年。“退職者量産バー”の異名がついた。 えっ、どこへ押すって? 奈落の底? んなことしませんよ! 酒代と引き換えに「安心」駅や「幸福」駅への片道切符を届けてきたつもりだ。 仕事を辞める、へ。 消費を減らす、へ。 東京(都市)を卒業する、へ。 「脱・会社」「脱・消費」「脱・東京(都市)」とは? 「脱」を重ねて何を得てゆくのか? 14年間のオーガニック・バーを閉じ、千葉県匝瑳市に移住して2か月半。今は毎晩、月を見ながら暮らしている。毎朝、日の出を眺めて暮らしている。 10年前から匝瑳市に通っ