Growing up with Lucy アマチュアのセンス光る知能の自己創発 人工生命ペットを題材にしたゲームがヒットし、英国政府から勲章を授与された著者が、脳科学を勉強してロボット製作に取り組んだ。その三年間のプロセスをユーモアたっぷりに書いたのが本書だ。正直いって、本書の中でも参照されている犬のようなロボット「AIBO」を開発した私が、書評に適任かどうかは疑問。あまりにも知りすぎているからだ。 素人の発想は、えてして思い込みとひとりよがりと誇大妄想に満ちている。しかし、なまじっか他人の論文を読んでいないだけに誰も気づかない斬新さを秘めていることもある。 著者の技術レベルは、単なるド素人の域を超えているが、高いとはいえない。出来上がったロボットも、いまいちだ。したがって、帯の「これはロボットではない。新たな生命の創造なのだ!」というコメントは、残念ながら素人の誇大妄想といわざるを得ない
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