EBMと「UpToDate」【後編】 李 啓充(マサチューセッツ総合病院・ハーバード大学医学部助教授) (2451号よりつづく) 診療現場の疑問に対し,簡便に信頼できる答えを得られないか 「UpToDate」の創始者バートン・ローズ博士によると,医師は,外来診療に際し,50-70%の患者で自分が答えを知らない臨床上の疑問を抱くが,抱いた疑問のうち30%にしか答えを得ていないという。また,答えを得た場合でも,その方法は,他の医師に電話などで聞くというものであり,外来診療の場で自分で文献検索をすることは稀であるという。 「外来診療の場で,目の前の患者の臨床像から抽出された疑問に対し,簡便に信頼できる答えを得ることができないか」と考え続けた挙げ句に思いついたアイディアが「UpToDate」であったと,ローズ博士は言う。 10の内科領域をカバー 4か月ごとに改訂 「UpToDate」は,1992年
![医学書院/週刊医学界新聞 【〔寄稿〕EBMと「UpToDate」[後編](李啓充)】 (第2452号 2001年9月10日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1e2e46157030f538ff409136814774f6af5a6473/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.igaku-shoin.co.jp%2Fcommon%2Fimages%2Fcommon%2Figakushoin.png)