苫小牧市内の民家の物置から幼児の遺体が見つかった事件で、苫小牧署は二十日、死体遺棄の疑いで、同市高砂町一、無職山崎愛美(よしみ)容疑者(21)を逮捕した。 遺体は同容疑者の三男(1つ)で、同署が司法解剖して死因などを調べている。 昨年秋ごろから少なくとも数週間、三男を自宅に置いたまま外出し、死なせた疑いもあり、同署は保護責任者遺棄致死容疑でも追及する方針だ。遺体は当初、二男とみられていたが、二男は以前に死亡していたことが分かった。 事件は、山崎容疑者が子育てに悩んだ末、苫小牧市役所を訪れたのがきっかけで発覚したが、早い段階で自ら救いを求めていれば、悲劇を防げた可能性もあり、関係者にやるせなさが広がった。 調べでは、山崎容疑者は昨年十二月上旬、外出先から当時住んでいた同市旭町の市営住宅に戻ったところ、三男の遺体を発見。対応に困り、遺体を段ボール箱に入れて、当時交際していた同市内の男性宅の物置