2018年6月5日、シャープが東芝のPC事業を買収することが明らかになった。東芝グループでPC事業を行う東芝クライアントソリューションの株式の80.1%を、シャープが40億500万円で取得。ダイナブックの製品ブランドを継続的に使用する予定で、同社関係者によると、シャープ製のダイナブックが登場することになるという。 注目すべきは約40億円という買収金額だ。台湾・鴻海(ホンハイ)グループがシャープの66%の株式を取得し、傘下に収めたときも、3888億円という安さに驚いたが、今回の40億円という買収金額はそれに輪をかけた驚きだった。 東芝が「虎の子」として、キヤノンに売却したヘルスケア事業が6655億円。これと比較すると、収益事業と赤字事業、成長事業と縮小事業という大きな差はあるものの、社長経験者の出身母体であり、かつての東芝の看板事業でもあったPC事業が、わずか40億円で 買いたたかれた格好で