寝返りからハイハイ、つかまり立ちへ。こどもは1歳から2歳のうちにどんどん心身が発達し、動き回る範囲が広がります。それに伴い、思わぬ事故の危険も増えていきます。ここでは家の中で発生しやすい「こどものやけど事故」について紹介します。 1乳幼児のやけど事故は多いの? 消費者庁や独立行政法人国民生活センターが収集している医療機関からの事故情報によれば、令和2年(2020年)12月までの約10年間に、炊飯器や電気ケトルなどによる2歳以下の乳幼児のやけど事故は計333件、グリル付こんろによる乳幼児のやけど事故は計50件が確認されています(※)。そのほかにも、カップに入った飲み物をこぼしたり、加湿器やストーブなどの暖房器具に触れたりなどして、合わせて約2,000件のやけど事故が起きています。 多くは手指などにやけどを負って通院する程度ですが、中には顔面や頭部をやけどする例もあるほか、顔面から胸、腹まで広