6.1. 数値を小数第 \(n\) 位に丸めようとするとき,一般には小数第 \((n + 1)\) 位の数字によって四捨五入する。しかし単純に四捨五入をすると数値を大きく見積もる結果になることがある。切り捨てと切り上げの頻度を均等にするために,小数第 \((n + 1)\) 位以下の数値を見て判断する方法がJISで定められている。 条件 1 小数第 \((n + 1)\) 位の数字が 5 以外のときは,通常の四捨五入をする。 条件 2 小数第 \((n + 1)\) 位の数字が 5 のとき,小数第 \((n + 2)\) 位以下の数値が明らかに 0 でなければ通常の四捨五入により切り上げる。 条件 3 小数第 \((n + 1)\) 位の数字が 5 で,小数第 \((n + 2)\) 位以下の数値が不明なとき,あるいは 0 であるときは,次の判断による。 小数第 \(n\) 位が偶数のとき