今回はちょっとパイプラインから離れて、「SuperScalar」(スーパースカラー/スーパースケーラとも呼ばれる)の話をご紹介したい。 スーパースカラーの基本とは スーパースカラーという語源は、もともとはスカラーとベクトルという2種類の命令の処理方式に起因する。スカラー型というのは、要するに「普通の」CPUデータ方式で、x86命令のほとんどがこれにあたる。強いて分類すれば「SISD」(Single Instruction Single Data)に相当するもので、原理的にはひとつの命令でひとつのデータを操作するものである(2つとか3つなどの場合もたまにはあるが)。 これに対抗する概念がベクトル型で、身近な例で言えば、MMXから連なる「SIMD」(Single Instruction Multi Data)に分類されるものがそれにあたる。こちらはひとつの命令で複数個のデータを扱えるものを指す

