「流動性の罠」とは”貨幣需要の利子率弾力性が無限大となることで、極端な不況の時に生じるもの”であり、「ケインズの罠」とも呼ばれる。「流動性の罠」について考える。 まず、前提となる話から始めたい。貨幣需要というのはケインズ経済学の枠組みにおいては3つある。①取引動機の貨幣需要、②予備的動機の貨幣需要、そして、③投機的動機に基づく貨幣需要である。 「③の投機的動機に基づく貨幣需要は古典派の枠組みでは存在しない。『ケンブリッジ方程式』等を見てもらえばわかると思う。少し専門的なことをいわせていただくと③の貨幣需要は投資のための貨幣需要、すなわち、「債券(ケインズ経済学ではリスク資産はほとんど扱わない)価格が減少する=利子が上がる」と市場が反応した時、債券から貨幣に変える需要のことをいう。 「流動性の罠」は「債券価格が大幅に減少する=利子が大幅に上がる」と予想されるとき誰もが債券を保有しないで貨幣に

