「マネーサプライ」とは“現実の経済に出回るお金(マネー)の量”をいう。「マネーサプライ」について考える。 読者諸賢の方々には、このような勘違いを為さる方々はいないと思うが、「マネーサプライ」=『ハイパワードマネー』ではない。「マネーサプライ」には統計方法が様々あり、M1、M2+CD※、M3+CD※や広義流動性などがある。 ※ CD:譲渡性預金 「マネーサプライ」は『ハイパワードマネー』 いわゆる 『真水=現金』ではなく、「信用創造」を考慮したものとなる。つまり、「マネーサプライ」は以下の等式で示すことができる。「M=mH 」である(M:マネーサプライ、m:貨幣乗数、H:ハイパワードマネー)。この式は、「マネーサプライ」は中央銀行が発行した貨幣のm倍となることを意味している。 詳しくは説明しないが、それは、マネーサプライ統計、民間銀行の預金準備率や民間銀行の貸し出しなどによって『真水』以上の