天地のはじめ 多くの民族神話がそうであるように、『古事記』も天地開闢から神代の物語を始めている。天と地とが初めて分かれたとき、高天原(たかまがはら、天上界)に先ず三柱の単独神が出現した。アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)、タカミムスビノカミ(高御産巣日神)、そしてカムムスビノカミ(神産巣日神)である。アメノミナカヌシは、天の中央にあって、天地を主催する神であり、タカミムスビとカムムスビはいずれも万物の生産・生成を掌(つかさど)る神であるが、前者は高天原系(皇室系)、後者は出雲系の神とされている。 次いで、国土がまだ若くて固まらず、水に浮いた油のような状態のとき、葦の芽が泥沼から萌えいずる力が神となり、さらに天の永遠性を神格化したアメノトコタチノカミ(天之常立神)が出現した。その後も、大地が次第に整うまでにクニノトコタチノカミ(国之常立神)をはじめとして様々な神々が生じ、最後にイザナギノ
コロタイプは、約150年前フランスで生まれた印刷技術です。美しいガラスの板を原板に使用することから、日本では玻璃版などとも呼ばれていました。製版、印刷とともに大変手間ひまのかかる技術で、現在の効率化時代には逆行すると言ってもよいでしょう。 しかしながらコロタイプ印刷には、時を越えた素晴らしい表現が可能です。連続階調によるなめらかで深みのある質感、また和紙や特殊なコロタイプインキによる強い耐久性等、表現力と科学性を共に持っており、他の印刷技術の追随を許さぬ独自のものです。 しかし残念ながら、このフランス生まれのコロタイプ印刷では、単色(モノクロ)表現が限界でした。試行錯誤の歳月をかけて、当社では単色の限界を、多色刷(カラーコロタイプ)へと広げる開発研究に成功しました。この新技術修得によって、微妙な色彩変化や筆力の忠実な表現を必要とする、文化財の再現に大きく貢献してきたのです。 網点が無く連続
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