四段目にあたる「十種香(じゅっしゅこう)」と「奥庭(おくにわ)」を書きます。 三段目の「筍堀」(たけのこほり)は=こちら=です。 長いお芝居の一部です。 前後の複雑な部分は巧みにカットされてしまっており、ストーリーは非常に単純になっているので、 設定さえ押さえれば問題はありません。 深窓で育った真っ赤な振袖のお姫様が、「のちとは言わず、今ここで(したい)」なんて言う楽しいお芝居ですよ (ちょっと違う)。 戦国時代です。越後(いまの新潟)の上杉(長尾)謙信と、甲斐(いまの山梨)の武田信玄が仲悪かったころです。 今だと新潟と山梨の間には長野がデンとはさまっていますが、 この時代は長野はありません。甲斐と越後が強いので攻め落とされてしまったのです。 舞台は越後の上杉謙信のお屋敷です。 真ん中に広座敷があり、左右に小さい個室のお座敷がある、シンメトリーで豪華な舞台面です。 勝頼(かつより)という美
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