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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yokikotokiku (4)

  • 「本朝廿四孝」 ほんちょう にじゅっしこう - 歌舞伎見物のお供

    四段目にあたる「十種香(じゅっしゅこう)」と「奥庭(おくにわ)」を書きます。 三段目の「筍堀」(たけのこほり)は=こちら=です。 長いお芝居の一部です。 前後の複雑な部分は巧みにカットされてしまっており、ストーリーは非常に単純になっているので、 設定さえ押さえれば問題はありません。 深窓で育った真っ赤な振袖のお姫様が、「のちとは言わず、今ここで(したい)」なんて言う楽しいお芝居ですよ (ちょっと違う)。 戦国時代です。越後(いまの新潟)の上杉(長尾)謙信と、甲斐(いまの山梨)の武田信玄が仲悪かったころです。 今だと新潟と山梨の間には長野がデンとはさまっていますが、 この時代は長野はありません。甲斐と越後が強いので攻め落とされてしまったのです。 舞台は越後の上杉謙信のお屋敷です。 真ん中に広座敷があり、左右に小さい個室のお座敷がある、シンメトリーで豪華な舞台面です。 勝頼(かつより)という美

    「本朝廿四孝」 ほんちょう にじゅっしこう - 歌舞伎見物のお供
    pirachan
    pirachan 2013/10/01
    伽羅先代萩を思わせる前提が。『谷崎家の思い出』に、ある寝台につけるカーテン用に政岡が着るような納戸縮緬と八重垣姫が着るような赤姫もんの打掛を購入した経緯が。谷崎は最初から両方購入するつもりだったのね。
  • 「魚屋宗五郎」  (さかなや そうごろう) - 歌舞伎見物のお供

    「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしき つきのあまがさ)」 というのがもともとのタイトルです。 このお芝居の中の、魚屋の宗五郎を中心とした部分のみを今は出すので、「魚屋宗五郎」というタイトルのほうが有名になってしまっています。 宗五郎は町の棒手振り(ぼてふり)の魚屋さんでした。 天秤棒で魚の桶を担いで街中を売り歩く商売ですから、あまり安定した職業ではありません。 大酒飲みなので貧乏で、借金もあります。 妹のお蔦ちゃんが美人なので、とあるお旗、磯部主計之助(いそべ かずえのすけ)さまから、お妾(めかけ)奉公の声がかかります。 お妾奉公というのは、お金をもらっての愛人契約ですが、 昔のお武家さまは、正式な結婚相手は家のつながりで決まってしまうのです。そこにあまり愛はありません。 それとは別に、好きになった女性を「お妾」として囲って一緒に暮らすというかんじです。 心情的にはわりと結婚に近いです。 こ

    「魚屋宗五郎」  (さかなや そうごろう) - 歌舞伎見物のお供
    pirachan
    pirachan 2012/12/29
    谷崎潤一郎著『幼少時代』に埋め込まれているようだ。お菊さんがお菊さんである理由、谷崎の父の名前「倉五郎」ともかけたか。『春琴抄』からのつながりもあるのかな。
  • 「敵討天下茶屋聚」 かたきうち てんがぢゃやむら - 歌舞伎見物のお供

    「敵討ち狂言」というのは歌舞伎の重要なジャンルのひとつで、これはその典型的な作品のひとつです。 「敵討ち狂言」についてひと項目立てました。=こちら=です。お時間がある時読んでいただけるとお芝居の方向性が分かりやすくなるかなと思います。 現行上演、大阪、天王寺の門前から始まります。 なのでまず、ここまでの流れをざっと書きます。 ・主人公の「早瀬兄弟」の父親、「早瀬 玄藩(はやせ げんば)」は、とある藩の剣術師範でしたが、 弟子の「東間 三郎右衛門(とうま さぶろうえもん)」に、騙し打ちによって殺されました。 お家騒動をめぐるトラブルが発端なのですが、そのへんは今出ないので割愛です。 ・同時期に、早瀬家の家宝である、「紀貫之の書いた色紙」がなくなってしまいました。 「紀貫之(きの つらゆき)」は平安時代前半期の有名な歌人で、書家でもあります。たいへんなお宝です。 管理責任を問われて、当主が死ん

    「敵討天下茶屋聚」 かたきうち てんがぢゃやむら - 歌舞伎見物のお供
    pirachan
    pirachan 2011/10/23
    『春琴抄』。『春琴抄』での名前の交代は、菊池寛が元右衛門を弟に設定したことに対する返事でもあるのね。
  • 「寺子屋」 てらこや (菅原伝授手習鑑) - 歌舞伎見物のお供

    急ぐとき用の3分あらすじは=こちら=になります。 「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅ てならいかがみ)」の四段目にあたります。 正確な内容を知らなくても、この「寺子屋」というタイトルや、お芝居の中のセリフ「せまじきものは宮使えじゃなあ」を ご存じのかたは多いのではないかと思います。 「菅原伝授」は全部で五段のお芝居で、五段目はめったに出ない、悪人滅びてめでたしめでたしの短いシーンですので (つまりあまり面白くない)、 四段目に当たるこの「寺子屋」がドラマ的には最後の盛り上がりどころになります。 というわけでここまでのモロモロの人間関係を把握しないとわかりにくいです。まあ歌舞伎ではよくあることです。 歌舞伎は、「見る側は内容を全部知ってる」のを前提にして情け容赦なく途中から出しますので、付いていってください。 説明書きます。 ・時代 天皇は醍醐帝。平安時代の前半期です。 「伊勢物語」と「源氏

    「寺子屋」 てらこや (菅原伝授手習鑑) - 歌舞伎見物のお供
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