EPUB/PDFへの変換を自前で行う 今回は、電書の原稿フォーマットとその中心になるマークアップ言語YDMLの概要、そしてそのパースについて説明します。 電書部では当初から、原稿からEPUB/PDFへの変換を自前で行う方針でした。したがって、原稿フォーマットの要件も自分たちで決めなくてはなりません。一つの原稿からPDF/EPUBの両方を自動的に生成できることの他に、何が必要でしょうか。 飲み会やSkypeチャットで検討や議論を行い、原稿フォーマット案を作り、実際に変換してみるなかで、だんだん見えてきました。そうして決まった、主な要件は次のとおりです。 ルールが簡単で、誰にでも書ける。 技術班の助けをかりなくても、著者が見栄えを直接コントロールできる。 見栄えは新書や文庫程度のレベルで十分で、雑誌のようなリッチなものは不要。 電書部の原稿フォーマット これらの要件を満たす、原稿フォーマットの