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  • [書評] 北朝鮮 核の資金源(古川勝久): 極東ブログ

    北朝鮮の工作員が日に多数いるとか、彼らは国際的に活動しているとか、「まあ、そんなの常識として知っていますよ」と言いたくなるが、書を読んでみると、なんというのだろう、うなだれてしまう。ある種、絶望感のようなものも感じる。ここまで実態はひどいのか。あえて「私たち」と言いたいのだけど、私たちはこの問題に実際は目をつぶっていたのだなと後悔する。 書『北朝鮮 核の資金源(古川勝久)』(参照)は副題に『「国連捜査」秘録』とある。著者は国連安保理の下に置かれた北朝鮮制裁担当の専門家パネルに2011年10月から2016年4月まで4年半所属し、北朝鮮の国際的な暗躍を詳細に調べ上げてきた。日国内はもとより各国に足を延ばし、国連による北朝鮮制裁を北朝鮮がどのように違反し、またどのように、ミサイルや原爆の開発部品の調達や技術収集、さらにそのための資金調達を行ってきたか、それを丹念に調べた記録が書である。

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    planetes 2017/12/26
    この人がこんなストレートに感情を露わにしたブログあげるの珍しい。
  • [書評]帝国日本と朝鮮野球 憧憬とナショナリズムの隘路(小野容照): 極東ブログ

    私はこの夏60歳になる。老人への道を辿りつつある。そう思うことのひとつには、自著にも書いたが、父が大正15年生まれであることについて、そう遠い歴史と感じられないことがある。 正確な期日は聞きそびれた。私の父は10歳から20歳まで朝鮮で暮らした。祖父の従兄弟の誘いから植民地で大家族を営んでいた。だが、彼はそうした家族を好まず、早々に満州鉄道学校の寄宿舎に入った。朝鮮人と一緒に少年期と青春期を過ごした。野球もした。私は父からそうした感覚を受け継いでいる。だが私も老い、今の日人にはそうした歴史感覚は伝わらなくなった。そして歴史感覚が失われたとき、歴史の考察が始まるのだろうと、書を読みながら思った。 書は、その時代、植民地時代の朝鮮での野球を中心に、朝鮮における野球を歴史的に俯瞰的に扱ったである。と、いうと、いわば歴史筋ではなく、ディテールな、些末な歴史のようだが、実際に読まれてみれば

    [書評]帝国日本と朝鮮野球 憧憬とナショナリズムの隘路(小野容照): 極東ブログ
  • 「日本死ね」と言うべきだっただろうか?: 極東ブログ

    すでに旧聞になると思う。というか、そうなるのを待っていた面もあるし、考えていたらそうなってしまったという面もある。話題は、れいの、と言ってもいいだろう、「保育園落ちた 日死ね!」ということだが、私が気になっていたのは、「日死ね」という表現だった。そう言うべきだったのだろうか? 言葉狩りがしたいわけではないが、これが仮に「中国死ね」や「韓国死ね」という表現であったら、ヘイトスピーチになるのではないか。なのになぜ、「日死ね」ならそういう問題にならないのだろうかと疑問に思ったのである。 おそらく日人なら「日死ね」と言ってよいという暗黙の前提があるのではないだろうか。だとすればそこで疑問が続く、日人なら「日死ね」と言ってよいのだろうか? あるいは、日人なら「日死ね」と言えるという特権のような意識があるとすれば、それは何に由来するのだろう? その特権を支える正義はなんなのだろう? 

    「日本死ね」と言うべきだっただろうか?: 極東ブログ
    planetes
    planetes 2016/04/03
    最初はその言葉の強さに眉をひそめたけど「しょうがないか」と頷いた人はおそらく多いんじゃないかと思う。「死ね」という表現でしか動かないような状況をこれまでに作り上げた連中の方が悪いに決まっとる。
  • [書評] ナグネ――中国朝鮮族の友と日本(最相葉月): 極東ブログ

    読まれるのなら、そして「ナグネ」という朝鮮語の意味を知らないのなら、その知らないままに読まれるといいと思う。ネタバレということでもないが、全体を読み終えたときに知るその深い意味合いが、書のもっとも深いメッセージであろうと思うからだ。おそらく書は、副題にあるように、「中国朝鮮族の友と日」として、つまり、友情と日、という二つの交点から読まれるだろうし、そのことを著者も意図しているだろう。だが、結果的に描かれているものは、人間とは何かという問いかけである。 書籍として描かれているのを見れば、副題が暗示するように最相葉月の「中国朝鮮族の友」であり、その友達との友情なのだが、そこに現れてくるのは「日」とは何かという問いかけであり、それは友情のある違和感から浮かび上がる。 「中国朝鮮族の友」は、1999年に来日していた19歳の中国朝鮮族の女性である。生まれはだから1980年であり、今年は35

    [書評] ナグネ――中国朝鮮族の友と日本(最相葉月): 極東ブログ
  • 中国軍事パレードで気になったこと: 極東ブログ

    昨日、北京では6年ぶりに行われた大規模軍事パレードで、西欧諸国を除く各国から多くの首脳が参加したが、なかでも注目されたのは、国際刑事裁判所(ICC)から、人道に対する罪および戦争犯罪の容疑で逮捕状の出ているスーダンのオマール・アル・バシル大統領が参加したことだった(参照)。以下、バシル容疑者と記す。 バシル容疑者が中国共産党政府からどのような扱いになるのかは気になることでもあったので、NHKの7時のニュースで記念写真を取る様子を見たところ、小柄ながら中央に目立つ韓国の朴槿恵大統領からずいぶん離れ、正面から見て右の端のほうにオマール・アル・バシル容疑者が映っていた。 バシル容疑者への人道に対する罪および戦争犯罪の容疑は、20万人とも30万人以上が殺害され、数千人がレイプされ、数百万人が避難民となった2003年以降のダルフール紛争についてである。具体的には次のようにまとめられている。2009年

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    planetes 2015/09/05
    やっぱ国連ってクソだわ。
  • SEALDsについて少し思った: 極東ブログ

    SEALDsについてまったく関心がなかった。若い人のデモ団体の1つであるとは認識していた。そういうデモは民主主義国家なので自由に行えばいいと思う。余談めくが、先日、ピンズラーのフランス語レベル5をとりあえず終えることができたのだが、そのなかでも若い人がデモを行う話題が二、三あった。いわく、デモに紛れた米国人の彼氏が警察に捕まっちゃったうぇーんというと、大丈夫よくあることだよ、僕も捕まった経験あるよ、パスポートもって警察にさあ行こう、といった内容である。さらに余談だが、男性同性愛者の結婚の話題とかもあった。なかなかすげーフランス語レッスンであった。つまり、楽しい。デモも同性愛結婚も、日でも、もっとやれ。 たまたまたSEALDsについて、ただ若い人がそれぞれ勝手な理由で、とにかく憲法違反だから安保法案に反対するというシングルイッシューの単純なデモ団体だ、と思っていた。のだが、そうじゃないよ、

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    planetes 2015/08/26
    既存政党にそれ求めるよりも、自分たちが「立憲主義や再分配、理念的な外交政策を掲げる、包括的なリベラル勢力の受け皿」になった方が間違いなく手っ取り早いよね。本当にそんなこと思ってんのなら。
  • 「戦争を知らない子供たち」という曲があったけど………: 極東ブログ

    ツイッターを眺めていて、おやっ?と思うツイートを見かけた。なんというのか、隔世の感というのか、時代は変わるなあと思ったのである。まあ、僕もけっこう年を取ったなということでもある。ちょっとそんな感慨を書いてみたい。 該当のツイートなのだが、そのままベタに引用してもよいのだけど、発言者に特に思い入れはないし、ましてバッシングの意図はさらさらないので、そうした不用意な誤解を避けるという意味で、該当のツイートの内容だけを引用したい。そういう主旨なので引用先のリンクもあえて外しておきますよ。 さて、このツイート、どう思われるだろうか。 「戦争を知らない子供たち」という曲があったけど…戦争を知らずに育つとこういう政治家になるのかと安倍首相やその取巻き政治家を見て思う。戦争を知らなくても想像力があれば…と思っていたところにSEALDsを始めとする若者達が出てきた。想像力に創造力を持った新しい世代に期待す

  • いねむり先生 [DVD](出演。藤原竜也・西田敏行): 極東ブログ

    気になっていたがなんとなく見忘れていて、いまごろなんとなく見た。「いねむり先生」(参照)として表題にある「先生」は色川武大である。別ペンネームの阿佐田哲也と言ってもいいかもしれない。 物語は、作家・伊集院静が・夏目雅子を失った苦しみのなかで、色川に出会い、そのなかで魂が救われていくという物語である。 普通に感動的だと言ってよいし、色川という人間というか巨大な魂の姿が、伊集院を通してよく描けていると思う。といいつつ、原作『いねむり先生』(参照)は未読。理由は、伊集院静になんとなく抵抗感があるからだ。いやなんとなくというより、夏目との関係で、若い女に手を出すおっさんというのはいやだなあと思っていた。夏目は私と同い年なので、そういう思いが強い。 映像作品としてよく出来ていたと思う。民放ドラマがベースになっているが(参照)、そこで可能な線をぎりぎりなところまで表現の可能性をひっぱっていた。映画

    いねむり先生 [DVD](出演。藤原竜也・西田敏行): 極東ブログ
  • 女子高校生の中尾ミエ: 極東ブログ

    cakesに五木寛之の『風に吹かれて』(参照)の書評(参照・後編)を書いたとき、同書とのその複数の版や、関連書籍を読み返しつつ、ここが核心という部分に絞ったのだが、そのために同書のもつ、あの時代を描いた豊潤さの部分は捨象してしまった。その一つが、女子高校生の中尾ミエと、それを見つめる30歳ほどの五木寛之の視線だった。 話は、同書の「光ったスカートの娘」に含まれている。五木寛之がまだ作家として登場する前のこと、早稲田大学を除籍され(後、中退に変わる)、そのまま社会に出て、新しいメディアの世界でCMソングを書いたり、ショービズに関わったりしていたころのことだ。同エッセイには「三十四歳の今日まで、様々な人間を見てきた」とも書かれているように、このエッセイ執筆時は、34歳だった。 エッセイは、彼が初めて作詞者としてその名前を記したCMソングの思い出である。当時、彼はまだ五木姓ではなかったが。 製品

  • [書評]中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?(NHK_PR1号): 極東ブログ

    ツイッターについて自分なりに読んできたのなかでは、「中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?(NHK_PR1号)」(参照)が一番面白かったと思った。 ツイッターというものの、その生態の質的な一面がこれだけきっちり書かれたはなかったようにも思う。結果的ではあるが、東北震災や福一事故を挟んだツイッター史としても重要な書籍になっている。そういう面では意外に軽いではない。いや、読書としては軽く読めるが。 NHK_PR1号さんがただ者ではない理由もわかる。いきなり結論めいたことをいうと、ツイッターは「バカ発見機」とも言われる面の対極に、とても優れた人を見つける仕組みでもある。NHK_PR1号さんのツイートを読みながら、「ゆるい」「いじられキャラ」としての楽しみのなかで、多くの人が実は、新しい日社会のなかで、どう言葉を使ってどう関わるべきかを学んでいる。これはすごいことなのだ。

  • 最終餃子: 極東ブログ

    「夢も希望もない?」 「ないですよ。しょぼーんという感じ」 「餃子をうといいよ」 「餃子ですか?」 「作ろうか?」 「簡単に作れるもんですか?」 「じゃ、最終餃子」 材料 豚ひき肉 120g ネギ 1 市販の餃子の皮 20枚くらい 塩とコショウ 「これだけ?」 「これだけ」 1 塩コショウを入れてよく練る 豚ひき肉をボールに入れ、塩小さじ1/2、コショウ適当(ちょっと多めくらい)。これを竹べらでよく練る。 あわてず、竹べらで潰すように練っていく。粘りが出て、脂身の白いところが均質になるくらいまで気長に練る。 2 ネギのみじん切りを作る ネギのみじん切りはいろいろな方法があるけど、断面が十字になるように包丁を入れて、端からざくざくと切っていくといい。 「あまりみじん切りって感じじゃないような」 「別にかまわないよ。むずかしかったらスライサーでもいいよ」 3 みじん切りのネギと練った豚ひき

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    planetes 2012/09/03
    まな板いいなぁ。ほしい。
  • 「○○○は絶対反対」主義の蔓延をどうしたものかな: 極東ブログ

    ブログのエントリーで正月、「年頭にあたり云々」みたいな話題もありかなあと思いはしたが、書いても詮無しという感じがしたのと、危機煽ったり嘘臭い希望を語ったり、ありがちな世代間闘争とか消費税云々とかいうお決まりのお題をこなしたりとかにもうんざりしたのでゲームばっかりしていた。とはいえ、お節やお雑煮をい過ぎて伏せりながら、いろいろ思うことはあった。一つは「○○○は絶対反対」主義の蔓延をどうしたものかな、と。 昔もそうだったといえばそうかもしれないが、小泉政権のあたりから、「○○○は絶対反対」という人が多くなったような気がする。たぶん、昔からあるのだろうけどネットの利用者が拡がることで目に付くことも多くなったのではないか。 以前の話だが沖縄で暮らしたころ、久茂地「りうぼう」で買い物をすると向かいの県庁の前でよく反戦運動とかの座り込みやデモを見かけたものだったが、妙に小規模なものだと思うことが多か

  • 菅さん、子ども手当を白紙にすることから始めたらどう: 極東ブログ

    昨日、一部だが菅首相の国会答弁を見た。生彩がなかった。小学校でイジメにあってしょげながらうつむいて教科書を音読している子供のような印象だった。過去の首相もそんなもんだといえばそうだが、菅さんの場合はさらにひどいのではないか。 これも昨日だが、米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが日国債の長期格付けを引き下げた。失笑を買うようなことするなあ、S&P。日国債の格付け下げても意味ないと思うが、さて、僕らの菅首相。官邸で記者団に答えるに、「そういうことに疎いので、(コメントは)改めてにさせてほしい」(参照)と。そうだろう、経済には疎そうだし、と思うが、2002年には公式サイトこう言っていたものだった(参照)。 2002年5月31日 00:00 : 日の国債に対するムーディーズの格付けが二段階下がった。景気回復が見込めず財政悪化に歯止めがかからないと見られた結果。日の国債はほとんどが

  • アリゾナ州乱射事件はどのような他山の石と見るかが問われる: 極東ブログ

    2007年4月16日というと、もう4年近く前になる。米国バージニア工科大学で23歳の在米韓国人大学生・趙承熙がインターネットで購入した銃で乱射事件を起こした。学生と教職員32人は射殺された。なぜこのような事件が起こったのか。日では銃社会の米国が悪いのだという論調で終わった。銃がなければ銃乱射事件は起こらない。それはそう。 米国では、共和党のジュリアーニ前ニューヨーク市長を例外とすれば、普通そうは考えられていない。彼ですら、為政者の体験から治安について言及しているのであって、銃保有の権利は認めることを強調している。共和党員だからということではない。護憲主義なのである。 民主党の当時上院議員だったヒラリー・クリントン氏も、かつては銃規制を主張していたが、この事件では銃規制の問題とはせず、警察官増員や若者への雇用を与える経済活性化を論じた。同じく民主党の上院議員だったバラク・オバマ氏も銃密売を

  • 朝日新聞「臨床試験中のがん治療ワクチン」報道の捏造疑惑: 極東ブログ

    東大医科学研究所付属病院で2008年、同研究所が開発したペプチドワクチンの臨床試験で消化管出血の事例があり、この件について報道した10月15日の朝日新聞記事およびその翌日の関連社説が医療関係者から批判の声が上がっていた。専門的な問題でもあり、一般人には評価が難しいところもあると思いつつ注視してきたが、ここに来て、報道自体に捏造の疑惑が起きてきた。もしそうであるなら、ジャーナリズムにとって重大な問題になる。 該当の朝日新聞報道だが15日付朝刊1面と39面に掲載された。ネットでは一部「東大医科研でワクチン被験者出血、他の試験病院に伝えず」(参照)で読むことができる。 2010年10月15日3時1分 東京大学医科学研究所(東京都港区)が開発したがんペプチドワクチンの臨床試験をめぐり、医科研付属病院で2008年、被験者に起きた消化管出血が「重篤な有害事象」と院内で報告されたのに、医科研が同種のペプ

  • 尖閣沖衝突事件の中国人船長を釈放: 極東ブログ

    領海内である尖閣諸島周辺で7日海上保安庁・巡視船に中国漁船が衝突し、公務執行妨害の疑いで逮捕・送検・拘留されていた詹其雄(41)船長について、那覇地検は今日、処分保留の釈放を決定した。理由は、「船長がとった行動に計画性は認められず、我が国の国民への影響や今後の日中関係を考慮した」(参照)とのことで地検が外交関係に配慮したことを明確に示した。釈放時期は未定だが早急に実施されることだろう。 司法が外交に言及するなど、通常なら余計なことを口にして愚かなことだと見られがちだが、今回の地検対応はそれなりの意味がある。 日人の大方の印象は理不尽な中国の圧力に屈した菅政権の弱腰外交の影響を見ることだろう。この数日、中国側は詹船長釈放に向けてかなりの圧力をかけていたことがどうしても背景に見られてしまう。 国連総会出席で訪米した温首相はニューヨークの在米華人会合で「必要な対抗措置をとらざるをえない」(

  • 菅改造内閣の印象: 極東ブログ

    まずざっと閣僚を見ておきたい。 総理:菅直人(63) 学生運動家(全学改革推進会議リーダー)として政治活動を開始。第二院クラブ・市川房枝の挙事務所代表を勤めた後、日社会党離党の国会議員らによる社会市民連合に加わり、1980年の衆院選で初当選。余談だが、このころ私の恩人が彼の後援会活動をしていたので妙に懐かしく思い出した。実家に色紙かなんかあるかもしれない。 総務:片山善博(59) 民間起用。元・自治省の官僚。後、鳥取県知事を二期勤め、鳥取県においては公務員採用の国籍条項を外した。 法務:柳田稔(55) 民社党→新進党→民主党。1973年東京大学理科Ⅰ類入学も寿司屋修行(参照)のため退学、1981年東京大学工学部船舶工学科に再入学。司法関係の背景はない。 外務:前原誠司(48) 日新党→新党さきがけ→民主党。松下政経塾。2005年の民主党代表選挙で菅直人に2票の差で勝利し民主党代表となる

    planetes
    planetes 2010/09/17
    柳田法相の経歴オモロイなぁ。
  • そこで、クイズ! 頭を覆っているこの女性は誰でしょう?: 極東ブログ

    ではクイズです。 頭をスカーフのようなもので覆っているこの女性は誰でしょう? 正確な名前まではご存じではないかもしれませんが、中学校の歴史で習う有名人にとても深い関わりのある人です。その有名人の名前が出ただけも正解とします。 では、どうぞ! 正解は、カトリーナ・フォン・ボラ(Katharina von Bora)さん(参照)。 中学校でも学ぶ有名な歴史上の人物、マルティン・ルター(Martin Luther)の奥さんである。ルターは宗教改革の中心人物の一人で、プロテスタントの起源の一人とも言われる。その名前をそっくり受けたアフリカアメリカ人公民権運動の中心人物マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King, Jr)の有名な演説のフレーズ「私には夢がある」は、オバマ大統領から小沢一郎元民主党幹事長や菅直人首相の演説でも踏襲されている。 さて、カトリーナ夫人が頭

  • 民主党の公務員法改正案では、強行採決したことが問題ではなく、何を強行採決したかが問題: 極東ブログ

    普天間飛行場撤去問題や口蹄疫問題などの大騒ぎが民主党にとって、各種法案強行採決のための煙幕であるとまでは思わないが、12日の国家公務員法改正案可決は、あまりにどさくさまぎれというか、火事場泥棒とでもいった印象は持った。自民党甘利明前行政改革担当相を懲罰委員会にかける民主党からの動議の元となる事件も起きた(参照)。なにが起きてもしかたがないかもしれないとも思っていたが、ツイッターなどを見ていると民主党の強行採決を批判する自民党が滑稽だという意見もあった。 よくあるジミンガー話(民主党の困難や問題を自民党に帰す論法)といったところだろうが、問題は内容なのである。ただし単純な話なのでブログのネタにしづらい。だが、これからしばらく、民主党の強行採決が続くだろうから、記録がてらに書いておこう。 今回の国家公務員法改正案には二つの主眼点がある。 一つは、総理大臣指揮下に内閣人事局を新設し、幹部公務員

  • 鳩山さんが首相であり続けることが国家安全保障上の問題: 極東ブログ

    驚いた。鳩山首相にはまだまだ驚かされることがあるに違いない、動顛するなよ、と気を張っていたというか、逆に脱力し切って連休だしい物ものことでも考えつつ見守っていたのだが、すごいことになった。瞼を閉じたのではないのに視界に鉄板のブラインドがずんと落ちてきて、日の未来なんにも見えない状況に陥った。我ながら修行が足りない。 何に驚いたか。普天間飛行場撤去問題を自民党案の修正に戻しますごめんなさい、ではない。そんなことは、昨年の政権交代選挙の一か月前に「民主党の沖縄問題の取り組みは自民党同様の失敗に終わるだろう: 極東ブログ」(参照)に予想していたことだ。沖縄県外移設をまともに探ぐってないツケでやっぱりダメでしたが徳之島に一部名目上の移設はしますから許してね、でもない。その手の論法は、「オバマ米大統領が民主党鳩山首相にガッカリしたのがよくわかった: 極東ブログ」(参照)でわかっていた。驚いたこと