「2.0にひっかけた君の原稿、なかなか面白かった」 「ありがとうございます。ちなみにどのあたりが?」 「『社員2.0』のところ。あの表を印刷して壁に張ったよ。あ、悪い、君の書いたところではなかったなあ」 「…」 少し前、弊社の経営陣の1人と上記のやり取りをした。2.0にひっかけた原稿というのは、本欄の第1回目に書いた「Web2.0から社員2.0そして企業2.0と日経ビジネス2.0」である。この記事から、サン・マイクロシステムズがまとめた「社員1.0」と「社員2.0」の比較表へリンクを張った。くだんの弊社幹部は、筆者が書いた原稿ではなく、サン・マイクロシステムズの表の方にいたく感心したわけである。 幹部の発言を受け、筆者が沈黙している様子を冒頭でご紹介したが、この部分は創作である。実際には次のような会話が続いた。 「確かに、あの表はよくできています。ある取材先から教えてもらったので、日経ビジ