Webサービスの分野には、アイデアと技術を駆使した企業が次々に現れる。華々しいスタートアップに目を奪われがちだが、そうした企業の多くがビジネスの舞台から消えていくのも事実である。そんな中で、着実に生き残っている企業からは、学べることも多い。Webアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」の開発で一躍脚光を浴びながらも、派手な資金調達は行わず、やみくもな規模拡大にも無縁なWebアプリケーション企業、37signalsの例をみてみよう。 37signalsは1999年創業。オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」を開発したことで知られる。もともとWebデザインの会社だったが、2004年にWebベースのプロジェクト管理ツール「Basecamp」を公開して以降、Webアプリサービスがメインビジネスとなった。 従業員数は16人(2009年夏