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![日本人がサンマを100円で買えない本当の理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/46837787f21e5586d9ffcc328eded79e8a8eddc8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F5%2F1200w%2Fimg_7540308f4c94d0566086f758cc1524e8416491.jpg)
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本コラム「日本の水産業は崖っぷち」の開始から2年半が経過しました。この間にも水産資源は減少し続け、今年の6月にはウナギが、そして11月17日には太平洋クロマグロが、国際資源保護連合(IUCN)により、絶滅危惧種(「レッドリスト」)に指定されました。「崖っぷち」の資源予備軍は、まだまだあります。 皮肉にも、日本が漁業の主体である太平洋クロマグロの親魚資源量は、歴史的低位置付近という深刻な減少を続ける一方で、大西洋クロマグロは資源が増加中。同じマグロなのに、なぜでしょうか。太平洋と大西洋で何か違うことが起こっているのか、というとそうではありません。これは環境の変化の問題ではなく、「人災」と言える結果です。魚を一網打尽にする大型巻き網船が問題かと言えば、それも違います。ノルウェーをはじめとする北欧では巨大な巻き網船の建造が進んでいます。それなのに水産資源は安定し、地方の水産都市は栄え(写真)、漁
世界中でウナギを食べる人は少なくはない。スペインではウナギの稚魚「シラスウナギ」を熱したオリーブオイルの中に入れて食べる料理が人気だし、北欧や英国ではウナギの薫製などが定番料理の一つである。 だが、世界で最も多くのウナギを食べているのは間違いなく日本人で、われわれは世界のウナギの6~7割を消費しているとされる。乱獲が主な原因であるウナギ資源の危機は、日本人によるウナギの大量消費が深く関わっているということになる。 日本を中心とする世界の生産と消費量は1980年から2000年にかけて急増した。日本国内のウナギ生産量は1980年代後半までほぼ年間4万トン程度で推移し、これに台湾からの輸入が2万5000トンから多い時では4万トン程度加わるという形が続いてきた。 これに変化が現れるのはバブル経済の爛熟期の1987年ごろからだ。そのきっかけの一つは中国で日本向けのウナギの養殖業が盛んになり、安い労働
天然ガスの原料として海底などに眠っているシャーベット状のメタンガス、メタンハイドレートの採取に向けて、政府が今春、世界最大の室内試験装置を導入して本格的な実証を開始することが10日、分かった。メタンハイドレートは日本近海に大量に存在することが確認されている。平成24年度には海洋実験に乗り出す方針だ。実用化されれば、石油や天然ガスなどを輸入に頼る日本のエネルギー戦略にとって画期的な技術となる。 メタンハイドレートは日本近海のほか、南シナ海やロシアの永久凍土地帯などに存在している。油田のように掘り当ててもメタンガスが噴出することはないため、採取技術をめぐり日本や米国、韓国、中国などが国家プロジェクトとして研究を進めている。 今回、世界最大の室内試験装置を設置して実証実験を行うのは、経済産業省が所管する独立行政法人産業技術総合研究所。これまでの採取実験で、130気圧の状態で存在するメタンハイドレ
国際石油開発帝石(INPEX)が、イラン南西部・アザデガン油田の開発から撤退する方針を固め、政府内で最終調整に入ったことが29日、明らかになった。 核兵器開発問題を抱えるイランに対する米政府の制裁措置を巡り、INPEXが制裁対象企業に盛り込まれることを避けるためとみられる。 撤退すれば、自主開発油田の確保を目指してきた日本のエネルギー戦略や、中東での資源外交の見直しを迫られそうだ。 制裁対象企業になれば、米系金融機関との取引ができなくなり米系企業との共同開発は中止に追い込まれかねず、世界各地での開発事業が重大な影響を受けかねない状況になっていた。 このため、INPEXと経済産業省は、制裁対象リストからはずすように米政府と調整を進めていた。29日朝(日本時間30日未明)に発表されるリストからINPEXがはずれる見通しとなったため、代償として撤退する方向になった。
世界中の人が日本人と同じ暮らしをしていたら、地球が2つ以上必要になる−。世界自然保護基金(WWF)ジャパンは25日、ある国の人間が生活レベルを維持するのに必要な農地や海、森林などの合計面積を示す「エコロジカルフットプリント」という指標を使い、日本人に生活様式の見直しを求める初の報告書を公表した。 報告書は、日本人は国土が本来供給できる量に比べ、7倍近い自然資源を利用していると指摘。WWFジャパンは「過度に輸入に依存する食生活を見直し、廃棄される食料や二酸化炭素(CO2)の排出量を減らして、環境負荷を下げる努力をすべきだ」としている。 報告書によると、日本人1人当たりのエコロジカルフットプリントは特殊な手法で算出した面積で4.1ヘクタールで、世界平均の1.5倍。一方で日本の国土が供給できる資源などの量は世界平均の3分の1にすぎず、日本人の生活レベルで世界中の人が暮らすと地球が2.3個必要にな
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