新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる抗体検査の早期の実施に向けて、加藤厚生労働大臣は検査キットの性能を確認する調査を開始したことを明らかにしました。 加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、国内での抗体検査の早期の実施に向けて、検査キットの性能を確認する調査を開始したことを明らかにしました。 調査は、複数の検査キットを使って、日本赤十字社の献血者を対象に実施し、その結果を踏まえて抗体検査の具体的な実施方法を検討するということで、加藤大臣は「抗体検査はPCR検査と組み合わせることで、より精度の高い診断を行える可能性があり、注目している」と述べました。 一方、加藤大臣は抗体検査の結果を経済活動の再開の判断材料にできるかどうかについて、「出口戦略を作る時の指標の1つとして、抗体保有率も当然、候補になると思うが、実際に指標として使えるかは検査キットがどのくらい有効かどうかにか
日本感染症学会は4月23日、新型コロナウイルスの抗体検査に用いられる4種類のキットについて検討した結果を公表し、「感染症の診断に活用することには推奨できない」との考えを示した。実用化を検討していた厚労省の新型コロナウイルス対策推進本部から依頼され、性能評価のための予備的検討を行っていた。学会では、「疫学調査等への活⽤⽅法が⽰唆されるものの、今後さらに詳細な検討が必要である」とし、活用について、慎重な見方を示している。 学会では、10人の患者⾎漿・全⾎を⽤いて、海外で市販されている抗体検出キット4種類の性能を検討する予備調査を行った。いずれもIgM および IgG の陽性結果は区別せず、 少なくとも⼀⽅が陽性となったものを陽性と判定。検体が採取された患者は、同時に⿐腔スワブも採取してRT-PCR検査も施⾏しており、双方の結果から、感度や特異度、陽性と陰性の的中率を比較・検討した。 その結果、
新型コロナウイルスは初期には新型肺炎と呼ばれており、呼吸器系に感染するウイルスだと思われていました。 ですが増加する死亡者の検死解剖を行った結果、死者の多くに、複数の臓器にまたがる甚大な損壊が生じていることが明らかになってきました。 これは呼吸器系の症状からだけでは説明がつきません。 そこでスイスの研究者は、原因を探るために、ウイルスにより亡くなった患者の臓器の詳細な観察を行いました。 その結果、コロナウイルスは肺だけでなく、全身の血管に感染する能力をもっていることがわかりました。死んだ患者の血管内皮に、ウイルス粒子がビッシリとこびりついていたのです。 そのため死者の臓器では末梢の血管が崩壊しており、血液の流出を引き起こし、臓器の壊死を引き起こしていました。 また追加の分析で、高齢者や糖尿病や高血圧、心疾患などにより、既に身体中の血管にダメージを受けている患者ほど、ウイルスによる血管への感
NECは、AI=人工知能の技術を活用して新型コロナウイルスの遺伝子情報を解析し、製薬会社などと連携してワクチンの開発に乗り出すことを明らかにしました。 その結果、患者の免疫機能を高める抗体をつくる可能性がある、複数の抗原を特定できたということです。 この解析結果をもとに、今後、国内外の製薬会社や研究機関などと提携してワクチンの開発に乗り出す方針です。 実用化には安全性や有効性を確認する臨床試験などが必要になるため、一定の時間がかかる見通しです。 NECは、このあとも遺伝子情報の解析を続けて、ワクチン開発を進める方針で「一刻も早く日常生活を取り戻せるよう、まい進していく」とコメントしています。 新型コロナウイルスのワクチン開発は、国内外の研究機関や企業が進めています。
走査型電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルスSARS-CoV-2。米国立衛生研究所提供(2020年2月27日提供)。(c)National Institutes of Health / AFP 【4月24日 AFP】(写真追加)米政府高官は23日、新型コロナウイルスが太陽光によって急速に不活性化するとの研究結果を発表した。夏の間は感染拡大が収まることが期待される。 「太陽光は新型コロナウイルスを急速に不活性化させるのか? 論文の公開求める声も」 米国土安全保障省長官の科学技術顧問を務めるウィリアム・ブライアン(William Bryan)氏はホワイトハウス(White House)で記者団に対し、「太陽光には、物質の表面と空気中の両方に存在するウイルスを不活性化する作用があるとみられる」と明らかにした。 ブライアン氏は、「温度と湿度にも同様の作用が見られた。温度または湿度、あるいはその両方
<現実に酷似していると評判の『コンテイジョン』 。その脚本家が見たコロナ問題と米トランプ政権の失策> 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大するなか、2011年の映画『コンテイジョン』(スティーブン・ソダーバーグ監督)で描かれた状況が、今の世界によく似ていると注目が集まっている。 未知の感染症が世界的に流行するというストーリーだが、よくある災害パニック映画とは違い、展開は冷徹なまでに論理的だ。脚本家のスコット・Z・バーンズは執筆のため、パンデミック(世界的大流行)について徹底的にリサーチしたという。 「予言」が的中した形のバーンズに、スレート誌映画担当サム・アダムズが話を聞いた。 ――『コンテイジョン』を見返す人が急増している。現在のコロナウイルス問題とそっくりな点がいくつもあり、気味が悪いくらいだ。 全くだ。多くの人々が病気にかかって亡くなっていることにショックを受けている。私の中では、
【4月23日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最も憂慮すべき特徴の一つに、免疫系が急速に過剰反応を起こす「サイトカインストーム」として知られる現象がある。 多くのCOVID-19患者が軽度の症状を経験するのみで済む一方で、最も重篤な患者では命を落とすほどの激しい免疫反応が新型コロナウイルスに対して起きる。専門家らは、こうした反応についてはサイトカインストームで説明できるとの考えを示している。 以下は、約20年前に初めて明らかになったサイトカインストームについて分かっていることをまとめた。 ■サイトカインストームとは サイトカインは免疫系の作用の一環として分泌されるタンパク質群で、感染による攻撃にさらされていると体が感じると炎症を誘発する。 だが、今回のパンデミック(世界的な大流行)を引き起こした新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が肺に侵入した場合などの一部ケー
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