県内のスーパーで、店内で使う買い物かごが持ち去られるケースが相次いでいる。四月に県内の各スーパーでレジ袋が有料化されて以降、目立つようになり、一カ月間で百個を持ち去られた店もある。マイバッグを持たずに来店した客が、レジ袋を買わずに、購入した商品をかごごと持ち帰っているとみられ、各店の関係者は「モラルに反する行為。買い物かごが少なくなると、ほかの客の迷惑にもなるので、やめてほしい」と頭を痛めている。 「八月は約百個の買い物かごが持ち去られた。四月以降少なくとも計二百個が無くなった」と、富山市上赤江町の新鮮市場ユアーズ赤江店(本部・同市山室荒屋新町)の岩本隆店長は話す。同店ではレジ袋が有料化されてから、ほかのスーパーの買い物かごが置き去りにされることも目立つという。五月からは、買い物かごを持ち帰らないように呼び掛ける張り紙を店内のかご置き場に張った。しかし、その後も被害が後を絶たない。