航空機用エンジン部材などに使用される「炭化ケイ素(SiC)連続繊維」を開発するNGSアドバンストファイバー(富山市)は9月16日、同社敷地内に第2工場を竣工した。新工場は年内に試運転を開始。操業により、生産能力を10倍に増強する。 NGSが開発するSiC繊維「ニカロン」は、CFMインターナショナル製エンジン「LEAP」や、米GEアビエーション製「GE9X」などに採用された素材で、NGSは繊維状のものを供給する。供給先では、ニカロンをテープ状のセラミックマトリックス複合材(CMC)に加工。現在はLEAP用として、エンジン後部に設置する「シュラウド」と呼ばれるパーツに使用する。今後、GE9Xのコンバスターとノズル、回転ブレードなどにも採用する。 CMCは引っ張る力に強く、強度は金属の2倍で重さは3分の1。耐熱は1300度までで、導入により2%の燃費向上が見込めるという。航空機用エンジンのほか、
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