日本二百名山でもある奥武蔵の名峰・武甲山。南側の小持山から眺めた山影。植生が豊かなだけではなく、地下水にも恵まれ清流の橋立川を形成する(筆者撮影) (朝岡 崇史:ディライトデザイン代表取締役、法政大学大学院客員教授) 埼玉県秩父地方の奥武蔵エリアは西武池袋線・秩父線を使ってのアクセスの良さもあり、人気の登山スポットである。「山、高きが故に貴からず」。このエリアには伊豆ヶ岳、武川岳、大持山、小持山、二子山、丸山など初心者から中級者向けの変化に富んだ山々が連なるが、その盟主が秩父市の北にそびえる武甲山(ぶこうさん:標高1304メートル)であることは衆目の一致するところだろう。