元武将 町医者 加賀藩主礼状など高岡の民家土蔵で 高岡市の高岡御車山会館建設予定地に残る民家の土蔵から、江戸初期の高岡開町以来の町医者・建部佐渡守(たけ・べ・さどの・かみ)に、加賀藩主が送った書状や元禄期の土蔵の棟札などが発見されたと、同市教委が17日発表した。戦国期の一向一揆の武将から町の名医に転じた数奇な運命の一族にまつわる伝承を裏付ける貴重な史料という。 見つかったのは、魚や漢方薬となる杏仁(きょう・にん)を贈ってきた佐渡守に対する、第2代藩主利長の花押入り礼状や側室の治療を重臣らが依頼する連署状、子孫による略伝の計6通の書状。 棟札は、「元禄八年造立、文政七年移此且修理」、「文政六年斧始、同八年成就」などと墨書された計2枚で、それぞれ長さ60〜80センチ、幅13〜18センチ、厚さ0・7〜0・9センチ。 今回の発見により、土蔵は建築年代が確定したことから、古い町並みが残る山