京大チーム「予測に役立てれば」 今年、群発地震が発生している石川県珠洲市周辺で、京都大防災研究所の吉村令慧(りょうけい)教授(46)=地球電磁気学=らのチームが、地球の中でできる地磁気と地下を流れている地電流を測る調査を今月中旬から始める。群発地震をもたらしている能登地方の地下構造に迫り、原因解明を目指す。吉村教授は「今後の地震の推移の予測に役立てれば」と話している。 (上井啓太郎) 地殻内の水など流体の分布が地震活動に影響を与えうるのでないか。そんな考え方が地震の研究者の間で広まりつつある。このため、奥能登でも流体がどう分布しているかを調べる。