『逆襲のシャア』についてのコラムも、いよいよ大詰めだ。“サイコフレームの奇跡”が起きている一方で、νガンダムに乗ったアムロと、コクピットコアの中のシャアが会話を続ける。前にも触れたように、シャアのコクピットコアは、アクシズの壁面に押しつけられたままだ。この会話こそが、この映画の最もコアな部分である。 話は前後する。アムロが「νガンダムは伊達じゃない!」と口にした後、シャアは以下のように言っている。「命が惜しかったら、貴様にサイコフレームの情報など与えるものか!」「情けないモビルスーツと戦って勝つ意味があるのか! しかし、これはナンセンスだ!」。それに対してアムロは驚いて「馬鹿にして……。そうやって貴様は、永遠に他人を見下す事しかしないんだ!」と応える。「ナンセンスだ」というのは、アムロに負けて、アクシズの壁面に押しつけられている事を言っている。 ここまでの展開で、νガンダムに使われているサ