与謝野馨経済財政担当相は19日の閣議後会見で、社会保障と税の一体改革に関連し、内閣府に対して経済成長と財政健全化の関係について、有識者の意見を踏まえた調査報告書の作成を指示したことを明らかにした。識者から物価上昇が財政に及ぼす影響、名目成長と税収増の関係などについて意見を聞き、8月下旬までにまとめる方針だ。 一体改革をめぐる民主党内の議論で「名目成長率が上がれば税収も大幅に増えるので消費増税は必要ない」などの意見が一部議員から上がったため、学問的見地から反論するのが狙い。与謝野経財相は「上げ潮派、マネタリストとかネオリベラリスト、いろんな意見があるので、そういう人たちに何を申し上げるかが大変大事だ」と述べた。 【関連記事】 3条件にめど付けば菅首相は退陣〜民主・寺田学元補佐官インタビュー〜 原発再稼働の政府統一見解は「間違い」〜民主・馬淵澄夫前補佐官インタビュー〜 菅首相の「脱