デビッド・ベックワースがタイラー・コーエンの大停滞を裏付ける証拠として、以下のTFP(全要素生産性)の図を2/11エントリで提示した。 これを見ると、確かに1973年を境としてTFPが下方に屈曲している。 このベックワースの図を2ヵ月後の今月4日にコーエンがリンクしたところ、ノアピニオン氏がそれに反応し、以下のさらに興味深い図を示した(Economist's View経由;ベックワースも4/5エントリで取り上げている)。 これを見ると、確かに非耐久財のTFPは下方への屈折が見られるが、耐久財のTFPにはそういった変化は見られず、現在に至るまで継続的に成長を維持しているように思われる。両者が乖離し始めたのは、1973年よりさらに10年ほど前である。 なぜこのような現象が起きたかについては、上記の各エントリのコメント欄でMark A. Sadowskiというコメンターが以下のような説明を提示し