10年ほど前にケインズの穴を掘る話を貨幣鋳造における労働需要を増大させるという観点から解釈し、期せずしてビットコインと同じ考えに辿り着いたことがあったが*1、アニマルスピリットを増大させるという観点からその話を解釈した表題の論文をMostly Economicsが紹介している。論文の原題は「Gold Rush vs. War: Keynes and the Economics of Digging Holes」で、著者はMichele Bee(ミナス・ジェライス連邦大学)、Raphaël Fèvre( コート・ダジュール大学)。 以下はその要旨。 This paper aims to fully exploit the heuristic virtues of Keynes’ famous ‘old bottles’ story, deploying a multi-layered arg