ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • 偽の薬だと知りながら服用しても効果があるのはなぜか

    この2つのカプセルのうち、一つは有効な薬で、もう一つはプラセボ(偽薬)だ。(PHOTOGRAPH BY SPENCER WEINER/LOS ANGELES TIMES VIA GETTY IMAGES) 臨床試験で渡されるプラセボ(偽薬)には、薬としての有効成分が何も含まれていないはずなのに、それを服用した被験者に症状の改善が見られることがある。これは、「プラセボ効果」と呼ばれる現象だ。プラセボ効果を得るには、それがプラセボであることを被験者に知らせないことが重要であると考えられてきた。 ところがここ数十年の間に、最初から被験者にプラセボであることを知らせるオープンラベル(非盲検試験)の有効性を検証する研究が複数実施され、多くの場合症状が緩和したという結果が出ている。 米マサチューセッツ州に住むベティ・ダーキンさん(73歳)は、自宅で転倒して首の骨を折り、頚椎を損傷し、ひどい痛みに悩まさ

    偽の薬だと知りながら服用しても効果があるのはなぜか
    prna79
    prna79 2022/07/09
    “ところがここ数十年の間に、最初から被験者にプラセボであることを知らせるオープンラベル(非盲検試験)の有効性を検証する研究が複数実施され、多くの場合症状が緩和したという結果が出ている。”
  • 別府湾も候補、「人新世」の区切りの基準となる地層、選定始まる

    カナダのオンタリオ州南部にあるクロフォード湖の堆積物。地質学者たちはこの中に、原爆の放射性降下物など、人新世の始まりを示す指標を探している。(PHOTOGRAPH BY TIM PATTERSON) 2022年5月のある晩、国際層序委員会(ICS)の人新世作業部会(AWG)の会合がドイツのベルリンで開かれていた。ICSは地球の地質年代の認定を行う学術団体だ。ステージに上がった英レスター大学の古気候学者イェンス・ツィンケ氏が、透明なプラスチック製の容器から白い厚板を取り出した。 鉛筆ほどの太さの溝が1刻まれたその板は、一見すると発泡スチロールのようだが、実際には岩のように硬い。これはサンゴのかけらなのだ。オーストラリアの東海岸から約250キロも離れたサンゴ礁フリンダース・リーフから切り出されたものだ。 この付近では「観光、農業排水、産業汚染といった通常の人間活動による直接的な影響はありませ

    別府湾も候補、「人新世」の区切りの基準となる地層、選定始まる
    prna79
    prna79 2022/06/29
    “ジュラ紀の始まりを示す古代の軟体動物であれ、人新世の始まりを示す核実験由来の放射性核種や石炭火力発電所のすすであれ、ゴールデンスパイクとして地層に記録された変化の痕跡は永遠に残る。”
  • 解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色

    巨大細菌チオマルガリータ・マグニフィカ(Thiomargarita magnifica)がカリブ海のマングローブ林に沈んだ葉の表面で増殖する様子のイラスト。(ILLUSTRATION BY NOÉMIE ERIN) 細菌と聞けば普通、顕微鏡でしか見えないほど小さな生物を思い浮かべるだろう。しかし、肉眼で容易に確認できるほど巨大な細菌が、カリブ海の小アンティル諸島にあるフランス領グアドループのマングローブ林で見つかった。この発見は6月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 細菌の長さは最大2センチほどもあり、白い糸状で、汽水に沈んだ腐りかけの葉に付着していた。しかも、驚くべき特徴は大きさだけではない。既知のどの細菌よりも複雑な構造をもつうえ、他の大半の細菌とは違い、DNAを小さな袋に収納しているのだ。

    解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色
    prna79
    prna79 2022/06/28
    “T・マグニフィカにはユニークな点がもう1つある。どの巨大細菌もゲノムのコピーを複数個は持っているが、この細菌は70万コピー以上のゲノムを持っているのだ。” わけわかめ
  • 粉ミルク汚染で乳児が死亡、細菌クロノバクター・サカザキとは

    クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii)の走査電子顕微鏡(SEM)写真(着色)。この細菌は、土壌からヒトの腸内まで、さまざまな環境にいる。乳児の髄膜炎や壊死性腸炎との関連が指摘されており、その多くは粉ミルクの汚染によるもの。血流感染や中枢神経系感染から、けいれん発作、脳膿瘍、水頭症などを引き起こすこともある。(PHOTOGRAPH BY DENNIS KUNKEL MICROSCOPY, SCIENCE SOURCE) 中毒を引き起こす細菌の中で、クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii、サカザキ菌とも)は、大腸菌やサルモネラ菌ほど有名ではない。だが、新生児や免疫力が低下している人には大きな被害を与えることがある。 2022年の初め、米国でクロノバクター・サカザキに汚染された粉ミルクを摂取した2人の乳児が死亡していたことが明らかに

    粉ミルク汚染で乳児が死亡、細菌クロノバクター・サカザキとは
    prna79
    prna79 2022/06/23
    “しかし、免疫系が未発達で腸内細菌叢も成熟していない新生児は、クロノバクター・サカザキのような病原菌が体内に入ると、たちまち圧倒されてしまう。”
  • 夏至とは何か? 知っておきたい天文現象

    英国のストーンヘンジで夏至を祝う人々。何千年もの間、世界中で夏至や冬至はあがめられてきた。(PHOTOGRAPH BY JIM RICHARDSON, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2023年の北半球の夏至は、日標準時では6月21日午後11時58分に当たる。 昔から、冬至や夏至は季節の変わり目を示すものとして、春分や秋分とともに使われてきた。一方で気象学者は現在、気温の記録を使って季節を区切っている。では、冬至や夏至とは一体何なのだろうか。また、これらは歴史上、どのように祝われてきたのだろうか。 「至」とは何か 夏至や冬至は、地球の自転軸が公転軸に対して約23.4度傾いていることから生じる。自転軸が傾いているために、北半球と南半球では太陽から受ける光の量が1年を通じて変化し、季節ができる。3月から9月の間、北半球は太陽に向かって傾き、春と夏になる。9月から3月の間は

    夏至とは何か? 知っておきたい天文現象
    prna79
    prna79 2022/06/22
    “これらすべてを考慮すると、1830年代以降で1日の長さが最も長かったのは、1912年のいずれかの日だったと考えられている。その日は最近の平均に比べてわずか4ミリ秒(1000分の4秒)弱だけ長かった。”
  • 巨大波を数学で予測できるか? 神出鬼没、高さ25mの波も

    葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」に描かれた大きな波は、津波と解釈されることがあるが、沖合に発生する「巨大波」である可能性が高い。(KATSUSHIKA HOKUSAI, THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART) 1826年、フランスの科学者で海軍士官でもあったジュール・デュモン・デュルビル船長は、アストロラーベ号でインド洋を横断中、激しい嵐に巻き込まれた。彼はこのとき、頭上に高さ30メートルの水の壁がそそり立つのを見たという。他にも高さ25メートル以上の波がいくつも発生し、乗組員の1人は海に投げ出されて行方不明になった。だが陸に戻ったデュモン・デュルビルがこの話をすると、他に3人の目撃者がいたのに誰にも信じてもらえず、幻を見たのだろうと言われてしまった。 19世紀の科学者たちは、どんなに高い波でも10メートル程度にしかならないと考えていたため、当時数件あ

    巨大波を数学で予測できるか? 神出鬼没、高さ25mの波も
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    prna79 2022/06/08
    “巨大波は津波とは異なる。津波は地震や地滑りなどに伴う海水の急激な移動によって生じるが、巨大波は海を伝わる波が偶然重ね合わさることで生じる。” パーフェクトストームか。
  • 世界的な食料危機が迫っている、ウクライナ侵攻で肥料が不足

    ナイジェリア、ラゴスの肥料メーカー、ゴールデン・ファーティライザー社で肥料が混ぜられる様子。肥料不足は世界中で料不足につながる可能性があると専門家は指摘している。(PHOTOGRAPH BY PETER ESSICK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 世界の肥料不足なんて他人事だ。そう思ってはいないだろうか。もしもあなたが北米、ヨーロッパ、中南米、またはアジアでこれを読んでいるならば、今日生きていられるのは化学肥料のおかげである可能性が高い。 著名なエネルギー研究者であるカナダのバクラフ・スミル氏によれば、人類の5分の2にあたる30億人以上が化学(窒素)肥料によって生かされている。現在、これらの肥料が足りなくなっており、世界中の農家、肥料会社、政府が、作物収量の激減を避けようと躍起になっている。(参考記事:「化学肥料と地球の未来」) 1年以上にわたって様々な出来事で打

    世界的な食料危機が迫っている、ウクライナ侵攻で肥料が不足
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    prna79 2022/06/08
    “もしもあなたが北米、ヨーロッパ、中南米、またはアジアでこれを読んでいるならば、今日生きていられるのは化学肥料のおかげである可能性が高い。” ハーバー・ボッシュ法のおかげと言ってもいい。
  • ダークマターを失った奇妙な銀河、新たに奇妙な観測結果

    ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、約7200万光年の彼方にある銀河「DF2」の画像。DF2は、ダークマターがほとんどない奇妙な銀河である。ダークマターは銀河を1つにまとめている目に見えない接着剤のような物質なので、DF2にこれがほとんどないことは天文学者たちを当惑させている。(SCIENCE: NASA, ESA, STSCI, ZILI SHEN (YALE), PIETER VAN DOKKUM (YALE), SHANY DANIELI (IAS) IMAGE PROCESSING: ALYSSA PAGAN (STSCI)) 宇宙に存在する物質の80%以上を占めるダークマター(暗黒物質)。ところが2018年と19年、そのダークマターがほとんどないように見える2つの銀河が見つかった。一体どうやってできたのか、天文学者たちはそれ以来、頭を悩ませてきた。 「80億年ほど前に銀河と銀河が衝突し

    ダークマターを失った奇妙な銀河、新たに奇妙な観測結果
    prna79
    prna79 2022/06/08
    “宇宙に存在する物質の80%以上を占めるダークマター(暗黒物質)。ところが2018年と19年、そのダークマターがほとんどないように見える2つの銀河が見つかった。一体どうやってできたのか…”
  • 数百匹のビーグル犬が死亡、米国の実験動物施設の劣悪な環境

    米農務省は、バージニア州カンバーランドで毒物研究用にビーグル5000匹を繁殖・飼育しているエンヴィゴ社について、過去1年間で70件以上の動物福祉法違反を記録した。(PHOTOGRAPH BY PETA) 5000匹以上のイヌが、糞とカビにまみれた狭いケージに押し込められていた。生後3週間の子イヌはケージの下の排泄物受けに閉じこめられ、乾燥した糞が体にこびりついていた。互いに争って死んだ個体もいた。そのうちの1匹は「内臓をえぐり出されて」死んでいた。 米国の動物福祉法に違反するこれらの行為は、最近発表された米農務省の報告書に記されたものだ。バージニア州にあるこの動物繁殖施設の所有者は、北米と欧州に20の拠点を持ち、製薬や生物医学の研究用に動物を提供するエンヴィゴ社。動物福祉法を管轄する農務省はしかし、何カ月もの間、同施設で飼育されていたイヌを押収することも、同施設の許可を停止したり取り消した

    数百匹のビーグル犬が死亡、米国の実験動物施設の劣悪な環境
    prna79
    prna79 2022/06/01
    “5000匹以上のイヌが、糞とカビにまみれた狭いケージに押し込められていた。生後3週間の子イヌはケージの下の排泄物受けに閉じこめられ、乾燥した糞が体にこびりついていた。互いに争って死んだ個体もいた。”
  • サル痘について今わかっていること、感染経路や治療薬、歴史など

    サル痘ウイルス粒子の電子顕微鏡画像。2003年にサル痘が流行した際にヒトの皮膚から採取された。左側の楕円形のものは成熟したウイルス粒子、右側の三日月形や球形のものは未成熟なウイルス粒子。(CDC/CYNTHIA S. GOLDSMITH/SCIENCE SOURCE) 2022年5月7日に英国でサル痘の感染者が確認されて以来、世界各地に感染が広がっており、各保健当局が状況を注視している。世界保健機関(WHO)の5月29日の発表では、5月13〜26日の間に、欧米の少なくとも16カ国およびオーストラリアとイスラエルで、サル痘の確認例が257件、疑い例が約120件報告されている。 サル痘の自然界での宿主は中央アフリカと西アフリカの動物と考えられており、主に森林地帯で流行しているため、それ以外の場所で人間がサル痘に感染することはまれだった。2018年から2021年までの間に、サル痘の流行地以外で感

    サル痘について今わかっていること、感染経路や治療薬、歴史など
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    prna79 2022/06/01
    “現在確認されている症例は、ヨーロッパ、特に英国、スペイン、ポルトガルに多い。感染者の大半が男性で、その多くが同性愛者だと自己申告している。”
  • 野菜や果物の栄養分は数十年前に比べて低下、知っておきたいこと

    収穫したてのニンジン。こうした野菜は、重要な栄養分の供給源となる。(PHOTOGRAPH BY LUCAS FOGLIA) スーパーに並ぶ色鮮やかな野菜や果物。だがそこに含まれる栄養分は数十年前に比べて減っていることが、複数の研究で示されている。 多くの野菜や果物、穀物において、タンパク質やカルシウム、リン、鉄、リボフラビン、ビタミンCなどが少ないという証拠が見つかっているのだ。野菜の栄養分が減ると、「体内で慢性的な疾患を防いでくれる成分も少なくなり、その意味で物の価値が損なわれてしまいます」と、米ワシントン大学教授のデビッド・R・モンゴメリー氏は言う。 これは「わたしたちの祖父母がべていたものの方が、今日の人々がべているものよりも健康的だったことを意味します」と、ワシントン大学の気候変動と健康の専門家クリスティ・イバイ氏は指摘する。 米カリフォルニア州のシンギングフロッグ農園で環境

    野菜や果物の栄養分は数十年前に比べて低下、知っておきたいこと
    prna79
    prna79 2022/05/21
    「残念ながら、農家が得る報酬は作物の重さによって決まります。そのため、農家の人々の努力は、作物に含まれる栄養分にとっては好ましくない方向へ向かうのです」
  • ロシア頼りだったエネルギー政策、ドイツが直面する不愉快な現実

    ドイツ政府は国内の風力タービン設置を容易にしたいと考えている。写真はベルリンの北東約64キロにあるアンガーミュンデ付近に建設中のもの。(PHOTO BY SEAN GALLUP, GETTY IMAGES) 2月24日未明、ロシア軍のウクライナ侵攻によって、ドイツは不愉快な現実に直面した。ロシアドイツにとって最大のエネルギー供給国で、天然ガスと石炭の半分以上、原油の3分の1を供給している。対価として、ドイツロシアに1日2億ドル以上を支払っている。この資金が現在、戦争の元手になっているのだ。 ドイツのベアボック外相は、2022年末までにロシアからの石油輸入を止め、天然ガスからもできるだけ早く手を引くと4月に公約した。短期的に見ると、化石燃料の代替供給国を見つけることになるのかもしれない。 しかし、長期的に見るなら、ドイツにとって今回の危機は、化石燃料から完全に脱却し、約30年前に始まった

    ロシア頼りだったエネルギー政策、ドイツが直面する不愉快な現実
    prna79
    prna79 2022/05/18
    “先月、ドイツの雑誌『シュピーゲル』が行った世論調査では、ロシアからのエネルギー供給を断つために犠牲を払ってもよいと答えた人は49%だった。しかし、最終的に、選択肢はないかもしれない。”
  • 解説:銀河系の中心のブラックホールを初撮影、その大きな意義

    銀河系中心部の超大質量ブラックホール「いて座A*」を取り巻く超高温の物質の写真が初めて撮影された。ブラックホール自体から光が逃げ出すことはできない。(EVENT HORIZON TELESCOPE COLLABORATION) 私たちの銀河系(天の川銀河)の中心にあるブラックホールの姿を初めて撮影した画像が発表された。ブラックホールを直接とらえた画像としては、2019年のM87銀河のブラックホールに続き2例目。2022年5月12日付けで天体物理学の専門誌「The Astrophysical Journal Letters」に掲載された10編の論文で詳しく報告している。 「銀河系の中心にいる優しい巨人『いて座A*(エー・スター)』を初めて直接撮影した画像です。お見せできることをうれしく思います」と、米アリゾナ大学のフェリアル・エゼル氏は記者会見で語った。「私は20年前にこの天体に出会って以来

    解説:銀河系の中心のブラックホールを初撮影、その大きな意義
    prna79
    prna79 2022/05/18
    「世の中のすべての理論には適用できるスケールがあります…しかし、一般相対性理論は違います。一般相対性理論は、スケールのない唯一の理論です…すべてのものが全く同じように振る舞うのです」
  • 「コロナのつま先」の謎、コロナと同時に急増でも検査は陰性

    典型的なしもやけは、痛みを伴う皮膚の微小血管の炎症で、何度も寒さにさらされるせいで発症する。新型コロナのパンデミックの初期には、しもやけの症状を呈する患者が急増した。その原因が新型コロナウイルスなのかどうか、医師たちは首をかしげた。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE SOURCE) 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生後の数か月間に、リサ・アーキン医師は、これまでにないほど多くの腫れて変色したつま先を診察した。 アーキン氏は、米ウィスコンシン大学マディソン校の小児皮膚科医だ。例年なら、年間に診察する凍瘡(とうそう)、いわゆるしもやけの患者は2人ほどしかいない。ところが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最初の波が発生した2020年4月には、30人のしもやけ患者が受診した。「オンライン診療でも対面診療でも、救急外来は、つま先が紫色になり、腫れや水疱、不快

    「コロナのつま先」の謎、コロナと同時に急増でも検査は陰性
    prna79
    prna79 2022/04/09
    “「コロナのつま先」に対する新型コロナウイルスの明確な関与が確認できるまで、両者の関係は推測の域を出ない。「まだ未解決の問題が山積しています」とアーキン氏は話す。”
  • 解説:ウクライナ侵攻による食料危機、最大の脅威は「肥料不足」

    ロシアウクライナ侵攻は、パレスチナ、レバノン、イエメンなど、すでに何百万人もの人々が必死に生き延びているアラブ世界の卓のパンを減らすことになるかもしれない。アラブ地域はロシアウクライナからの小麦に大きく依存しており、主である小麦の不足は社会不安を招く恐れがある。(PHOTOGRAPH BY MAJDI FATHI, NURPHOTO VIA GETTY IMAGES) ジョナサン・クリボーンさんは、来であれば今ごろ、冬小麦の畑に肥料を散布していたはずだ。手配しておいたトウモロコシとヒマワリの種を受け取り、4月1日までに種まき機を稼働させる準備をしていたはずだ。ウクライナ西部のリビウ近郊にある自分の農場で、ウクライナ人のと3人の息子たち、飼い犬と一緒に、春を満喫していたはずだ。 しかし、アイルランド人移民のクリボーンさんが実際にしていることと言えば、ほかのウクライナの農家がここ最

    解説:ウクライナ侵攻による食料危機、最大の脅威は「肥料不足」
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    prna79 2022/04/02
    「…ウクライナの人口は4000万人ですが、彼らは4億人のために食料を生産しています。それがグローバル化した世界の現実です。わたしたち全員がこの事態の関係者なのです」
  • クマ救出のため、避難先から危険を承知で戦禍のウクライナに戻る

    ウクライナ西部からルーマニア、ザルネシュティにあるクマの保護区まで、30時間かけて車で移送されたユーラシアヒグマのマーシャ。ロシアウクライナ侵攻によって、何千もの動物が居場所を失っている。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) ロシア軍の侵攻によりウクライナから、女性や子ども、老人ら多くの難民が逃れてきた隣国ルーマニアの町ハルメウ。そこに一緒にやってきたのは、マーシャというメスのユーラシアヒグマだった。(参考記事:「動物大図鑑:ヒグマ」) マーシャは、バンの荷台に設置されたケージの中で休んでいた。彼女を運んできたのは、ウクライナを拠点とする動物保護団体「ウォリアーズ・オブ・ワイルドライフ」の創立者で代表者のライオネル・デ・ランゲ氏。バンをレンタルし、20時間かけてルーマニアとの国境にたどり着いた。国境を越える車の列に並ぶ間、マーシャに新鮮な空気を吸わせてやろうと、デ・ラ

    クマ救出のため、避難先から危険を承知で戦禍のウクライナに戻る
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    prna79 2022/04/02
    “ウクライナへ届けるための食料、衣料品、衛生用品など700kg分を詰め込んだ。レンタカー会社には支援物資を届けるためだと説明したが、「クマを連れ帰ってくることは黙っていました」と明かす。”
  • 野生のマイルカがネズミイルカと驚きの異種間「会話」、初の観察

    英スコットランドの海で元気にジャンプするマイルカ。研究者たちは、ネズミイルカのような鳴音を発する単独生活の野生マイルカ「カイリー」を観察した。(PHOTOGRAPH BY SCOTLAND: THE BIG PICTURE, MINDEN PICTURES) 英スコットランド西岸にあるクライド湾という大きな入江には、数千頭のネズミイルカと、「カイリー」と名づけられた1頭のメスのマイルカが暮らしている。 少なくともこの14年間、カイリーが他のマイルカ(Delphinus delphis)と一緒にいる姿は目撃されていない。だが、決してひとりぼっちではない。よく晴れた日にクライド湾の遊歩道を歩いていると、カイリーがネズミイルカ(Phocoena phocoena)たちと一緒に泳ぐ様子を目にすることがある。ネズミイルカは小型のイルカで、カイリーの3分の2ほどの大きさだ。 このほど新たな研究により、

    野生のマイルカがネズミイルカと驚きの異種間「会話」、初の観察
    prna79
    prna79 2022/04/02
    “「明らかに、自然界では私たちが考えている以上に種を越えた交流が行われています」と、イルカ行動学の専門家、デニース・ハージング氏は話す。”
  • 小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に新事実、1600km先のガスが155℃に

    6600万年前に地球に衝突した小惑星は、地球の生命の運命を永久に変えてしまった。最新の研究で、この時に形成された「火山豆石」を分析した結果、衝突地点から放出された塵とガスがどれくらいの温度に達していたかが明らかになった。(ILLUSTRATION BY DETLEV VAN RAVENSWAAY, SCIENCE SOURCE) およそ6600万年前、直径10キロメートルほどの小惑星がメキシコのユカタン半島沖に衝突し、地球の生命の運命を一瞬にして変えてしまった。衝撃により、直径約180キロもの「チクシュルーブ・クレーター」が誕生し、森林火災と津波が起き、その被害は数千キロ先にまで及んだ。地球の気候は振り子のように激しく変動し、気温が急激に落ち込んだかと思うと、長い温暖期が訪れ、非鳥類型恐竜を含む生物種の75%が絶滅した。(参考記事:「小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか」) そして今

    小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に新事実、1600km先のガスが155℃に
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    prna79 2022/03/30
    白亜紀古第三紀境界の絶滅と現在の地球温暖化について。「今起こっていることは、小惑星衝突のような急激な変化ではありません。しかし、今後数千年間にわたって、生物圏に影響を与え続けるでしょう」
  • 冷戦とは何だったのか、そして新たな冷戦がまた始まるのか?

    米ソ冷戦時代は、表向きは平和であったものの、核兵器の保有量をめぐって緊張が高まっていた時代だった。 (PHOTOGRAPH VIA GETTY IMAGES) 1945年の夏、第二次世界大戦における連合国側である米国、ソ連、英国の首脳がドイツのポツダムに集まり、この史上最も血生臭い戦争の終結に向けて話し合った。ドイツを分割して占領統治し、ソ連の支援を受けたポーランド政府を認め、さらにベトナムを分割するという、戦後の世界秩序を左右する重大な決断が下された。

    冷戦とは何だったのか、そして新たな冷戦がまた始まるのか?
    prna79
    prna79 2022/03/30
    “1990年代以降、ロシアはNATOの東方拡大を自国の安全保障に対する脅威と見なしてきた。” ロシア政府が恐れているのはNATOの拡大ではなくて東欧各国の民主化が自国に波及することだ。
  • 冷戦とは何だったのか、そして新たな冷戦がまた始まるのか?

    米ソ冷戦時代は、表向きは平和であったものの、核兵器の保有量をめぐって緊張が高まっていた時代だった。 (PHOTOGRAPH VIA GETTY IMAGES) 1945年の夏、第二次世界大戦における連合国側である米国、ソ連、英国の首脳がドイツのポツダムに集まり、この史上最も血生臭い戦争の終結に向けて話し合った。ドイツを分割して占領統治し、ソ連の支援を受けたポーランド政府を認め、さらにベトナムを分割するという、戦後の世界秩序を左右する重大な決断が下された。

    冷戦とは何だったのか、そして新たな冷戦がまた始まるのか?
    prna79
    prna79 2022/03/30
    “1990年代以降、ロシアはNATOの東方拡大を自国の安全保障に対する脅威と見なしてきた。” ロシア政府が恐れているのはNATOの拡大ではなくて東欧各国の民主化が自国に波及することだ。