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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (15)

  • 永井先生の論文をちゃっかり「お役に立て」ていた読売新聞 - Apeman’s diary

    掲示板で一読者さんから荻上チキ氏のツイートをご教示いただきました。 読売新聞編集局(著)の『徹底検証 朝日「慰安婦」報道」(中公新書ラクレ)は買っただけで未読だったのでさっそく参照してみました。問題の箇所は62ページ以降、「善意の関与」という小見出しがつけられた箇所です。同書はまず「永井教授の論文の要旨は次のような内容だ」として、こちらで明らかにされている永井先生の「返信」から修正分の「【論文の主旨の要約】」をそのままコピーしています。読売新聞編集局による要約ではなく取材に対する著者自身の返信内での要約であることを明記していないのは不誠実ですが、これに続く不誠実さに比べれば序の口。ついで書は【「慰安婦」と強制連行との関連】の(1)、(2)から(1)のみを引用します(数字は原文では丸囲み数字)。 現存する1937年末から1938年初にかけての警察報告をみるかぎり、和歌山での婦女誘拐容疑事件

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  • 第6師団下士官の手帳、発掘 - Apeman’s diary

    コメント欄でkiriko_mさんからNHKのローカルニュースで報じられたことをご教示いただきましたが、西日新聞でも報じられておりました。 西日新聞 2010年12月8日 「南京事件の従軍手帳入手 熊大教授ら」(魚拓) 1937年の日中戦争で旧日軍が関わった「南京事件」で、熊近代史研究会(会長=小松裕・熊大教授)は7日「中国人捕虜300人、全員を殺した」と解釈できる書き付けがある熊県出身兵の従軍手帳を入手した、と発表した。 (中略) 手帳には、南京が陥落した37年12月13日に戦闘に参加したとの記載があり、翌14日の箇所に「約三百捕領ス 全部殺ス」と書かれていた。会は「前日の戦闘での捕虜300人を第6連隊が受け取り、翌日全員殺害したと考えられ、国際法上、不法な『虐殺』とみなせる」と話した。 南京事件の犠牲者数や、戦争中の不法殺害(虐殺)の定義には諸説あり、立命館大の北村稔教授(

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  • 「なぜ助けたのか?」という問い - Apeman’s diary

    先月末に放映されたETV特集「シンドラーとユダヤ人〜ホロコーストの時代とその後〜」に登場する生存者の一人は、「なぜシンドラーはユダヤ人を助けたと思いますか?」という質問に対し、私はそんなことは尋ねるなと言うことにしている、「なぜ?」と問われると不快になる、という印象深い答えを返していた*1。その意味するところを彼自身が明示的に語っているわけではないのだが、次のような解釈が頭に浮かんだ。 あの時代においてユダヤ人を助けることは、彼らを見捨てたりあるいは積極的に殺害に加担することに比べれば遥かに困難なことであったから、「なぜ助けたのか?」という問いが出てくるのは当然のことに思える。だがその問いは、来問われるべき「なぜ助けなかったのか?」という問いを背景に退けてしまいかねない。彼らが助けられることに理由など必要なかったはずであるにもかかわらず。 *1:このやり取りは、上記番組の短縮版である「ホ

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  • ダメだ、こりゃ - Apeman’s diary

    http://twitter.com/hatenademian/status/21543534674 レイシズムや歴史修正主義を「それはそれ、これはこれ」で片付く問題だと思ってる時点で終わってる。「○○議員はホロコースト否定論者なんだけど、まあ彼は経済政策に詳しいんで不況脱出のための旗ふり役としてがんばってもらおう」って、ドイツでは通用しないはなしですから! 教養ある欧米人に「日ではデフレ脱却のためであれ南京事件否定論者とは手を組めない、とか抜かすサヨクがいて困っちゃいますよw」と言ってみろよ。「それは困ったものですね」なんて反応が返ってくるとでも思ってるんだろうか。 だいたい、社民と共産だけが強硬に反対しているのでインフレターゲット政策が実現しない……ってんならともかく、肝心の日銀すら折伏できてないわけじゃん。そんな状況で「松尾センセのを読めばサヨクもリフレに目覚めるキリッ」って、バ

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  • 「七平メソッド」とは - Apes! Not Monkeys! はてな別館 [コメント欄]

    「七平メソッド」という言葉は伊達や酔狂で用いているのではなく、私としては文字通りに、デマゴガリーの手法の一類型として認識している。この点を改めて明らかにしておきたい。 『日人とユダヤ人』(角川文庫版)の「十二 しのびよる日人への迫害」と題した章において、山七平は歴史上のユダヤ人および華僑への迫害を例にとって、「ある社会的位置におかれ」たがゆえの迫害(=帝国支配の末端を少数民族が担っておりその帝国秩序が崩壊したあとに起こる迫害)を「迫害の類型的なパターン」であるとする。つづいて・・・ 以上述べたことが、迫害の類型的なパターンと共通的な原因であるが、もちろん、原因はこれだけではない。これ以外に、まさに動物的能に由来するともいうべき、非常に原始的な(ということは、理論や理屈では解明できない根元的な)原因がある。異民族の体臭というものは、ちょうど動物が他の動物の体臭に能的に牙をむき出すの

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  • 「疑似科学と平和運動」について再び - Apeman’s diary

    前回書いたエントリはこちら。その後、以下のようなエントリを拝見して。 Demilog 「昨日のエントリについての補足」 モジモジ君の日記。みたいな。 「似非科学を似非科学的に批判すること」 まずは demian さんのエントリから。というより、そこで引用され検討の対象とされている、すでに書き換えられてしまったブクマコメントについて。「他人のライフスタイルや価値観にまで踏み込んで発言する時は慎重になるもの」なのに「ニセ科学」「トンデモ」といった旗印があれば、「そこに踏み込んだり侮辱したりする行為も許されてしまう」のか、という疑似科学批判への批判的なコメントである。しかしですね、demian さんが指摘されている疑似科学の「実害」の問題をとりあえず脇においたとしても、疑似科学と極めて親和的なニューエイジ的思考はそれ自身が「他人のライフスタイルや価値観」への批判であるわけです。で、ニューエイジに

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  • 外からつけられた紐ではなく - Apeman’s diary

    現実にドイツで行われていることは、排外思想、ヘイトスピーチへの弾圧以外の何者でもないでしょう。それは「当然弾圧されるべきものを弾圧してるだけ」というのがそちら側の主張なんでしょう? (http://d.hatena.ne.jp/furukatsu/20090701/1246470760#c1246750001) 昨年末の時もそうだったけれども(例えばこのエントリ)、私が問題にしたいのはまさにこういう態度。 「表現の自由」を支持する議論としてはまず「民主的な政治に不可欠」とするものがあるわけだが、それだけならば政治的な主張の自由が保障されれば足りる*1。より広範な表現の自由が擁護されるべき理由はなにか・・・? とというならばわれわれが行き着くのは「個人の尊厳」だ。多様な表現を行ないまた多様な表現を享受することが人間の尊厳にとって極めて重要であるからこそ、非政治的な表現も含めてその自由は尊重さ

    外からつけられた紐ではなく - Apeman’s diary
  • これまた捨て身のパフォーマンス? - Apeman’s diary

    え〜、id:kingworld氏は、私が“toledさんの「講義行こうぜ」エントリは「祭」と評すべき事態を引き起こしてなかったし、また大勢が押しかけるような事態にならないことはエントリがアップされた時点で予見可能だった”と主張したところ、それを「現実には「祭」になっていなかったのだから、東さんが常野さんを排除したことは不当だ!ということでしょうか?」と要約してしまうような奇怪至極な読解力の持ち主なので、このエントリもどの程度彼に届くのかよくわかりません。まあしかし、わたしはあずまんとか違って、宛先も書かず切手も貼らずに引き出しに放置してある手紙がなぜか誰かに届く、なんてことを期待したりしませんので、とりあえず書くことにします(idコールつきで)。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20081217/p1 kin

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  • 『思想地図 Vol.1』における東浩紀の発言について - Apeman’s diary

    先日のエントリのコメント欄にて上田亮さんから情報提供を頂いた件について、前後の文脈もあわせて改めてご紹介させて頂きます。 東浩紀・北田暁大(編)、『思想地図 Vol.1』、日放送出版協会、2008年4月 問題の発言が含まれているのは「特集・日」の「II ニッポンのイマーゴ・ポリティックス」中の鼎談「日論とナショナリズム」です。鼎談参加者は東浩紀、北田暁大に萱野稔人。 鼎談の流れとしては、従軍「慰安婦」問題を持ち出したのは北田暁大です(「●戦争責任と主体」という小見出しがつけられている)。これに至るまでの、ナショナリズムについての三者の議論は書をご参照ください。 北田 少し話題をずらしますが、戦争責任や従軍慰安婦問題にしても、韓国中国に対する謝罪の話が延々繰り返されてきましたが、結局、「謝れ」と言われるということは、「責任主体になれ」と外から言われていることになる。それでは「当の

    『思想地図 Vol.1』における東浩紀の発言について - Apeman’s diary
  • 論より証拠 - Apeman’s diary

    ほら、こんなバカたちにエサを与えることになってるでしょ? API 南京事件, 思想 72年の日中共同声明で毛沢東と周恩来との間で過去の事は決着済みでしょ。だけどその後江沢民が過去の問題を蒸し返したあと中国人でもないのに江沢民の代弁者が日国内にたくさん現れるんだよね。 2008/12/02 (http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.hirokiazuma.com/archives/000465.html) とりあえずid:APIは田中正明が松井大将日記を改竄したのがいつのことかを調べてみるといいと思う。 kyoumoe 2008/12/02 10:26 別に空幕長でも何でもないんだから何言ってもいいと思うんだけど、はてなの人はそれを許さないんだな(´ー`)こわいこわい (http://d.hatena.ne.jp/strange/20081202#c)

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  • 左翼アレルギー(追記あり) - Apeman’s diary

    buyobuyoさんのブクマコメントを読んで、mujinさんのところにコメントしたことをちょっとふくらませておこうかと思って。 2008年08月31日 buyobuyo これが若さか お前のおかしいところは、批判のホコサキが政策推進者にいかないところ。悪いのは止められないサヨクのせいかよ (http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080830/p1) もちろん左翼もいろんな間違いをしてきた(している)わけで、事実に即してそれを批判するのはけっこうなんですが・・・ 2007年01月20日 [サヨク][日はじまったな]「国民を災害から守ることを守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。」お前のとこの村山のせいだよ!旧社会党・社民党系だけは生涯許さん。

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  • 「あなたたちの尊い犠牲の上に」 - Apeman’s diary

    昨日紹介した『地獄の日兵』の「おわりに」より。 戦後、とりわけバブル景気華やかだったころ、数多くの戦友会によって頻繁に行われた慰霊祭の祭文に不思議に共通していた言葉がありました。 「あなた方の尊い犠牲の上に、今日の経済的繁栄があります。どうか安らかにお眠りください。」 飢え死にした兵士たちのどこに、経済的繁栄を築く要因があったのでしょうか。怒り狂った死者たちの叫び声が、聞こえて来るようです。そんな理由付けは、生き残った者を慰める役割を果たしても、反省へはつながりません。逆に正当化に資するだけです。実際、そうなってしまいました。 今日もあちこちで「尊い犠牲」という言葉が口にされるのでしょう。 昨日新聞で読んでここでもとりあげようと思っていたのですが、「戦争を語り継ごうブログ」さんが先にエントリにされていました。朝日新聞8月14日夕刊(関西版のみ?)、「勝手に関西 世界遺産 登録番号180 

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  • 破れ太鼓 - Apeman’s diary

    響かないものを打ってもしかたないので、他の読者への説明として、最後にもう一度正面から id:HALTAN のどこがどう問題なのかをきっちり書いておくことにします。 さて、麻生発言に絡めたこのエントリは別に書かずにおくこともできたイヤミでしかありませんから、これにまともに応答しなかったからといってどうということはないんですが、問題は私が5月末の段階ですでに同じことを言っていた、という点です。 2008年05月31日 Apeman せめて同じことを福耳先生にも言ってみせるんなら、まともに相手してもいいんだがなぁ… http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080531/p1 彼は「無教養な者のこの種の事象に対する無関心・無理解も問題だが、反面、ホロコーストのように人間の暗い部分に突き刺さってくるような事件は、知れば知る

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  • 落ち穂拾い - Apeman’s diary

    すでにあちこちで指摘されていることですが、toledさんや hokusyuさんが(そしてそれを受けて私が)「持ちネタ」たるホロコーストをなんの必然性もないのに持ち出した…ということにしたがっている人に限って、fuku33氏がトリアージをひきあいに出す必然性があったのか、「ネタ」として扱ってなかったのか、をこれっぽっちも考えようとしていないことは実に興味深いです*1。ちなみに、他人を代弁することは避けて私自身についていうなら、「トリアージをネタ扱いするな」という趣旨での批判はしていません*2。これまた幾人もの方が、経営学における「資源の有限性がその合目的的な最適配分を促し、戦略性やリーダーシップや組織内の規範意識も意思決定も価値判断もそこから始まる」という発想を教えるうえでトリアージをひきあいに出すのはむしろ不適切なのでは、と指摘されていますが、少なくともトリアージ以外の例があり得たことは間

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  • 別件逮捕 - Apeman’s diary

    毎日新聞 5月2日 映画「靖国」:抗議の右翼活動家逮捕 虚偽の車登録容疑 街宣車の名義を虚偽登録したとして、警視庁公安部は2日、神奈川県秦野市南矢名、右翼団体代表、小林俊文(71)と東京都世田谷区等々力8、同構成員、野沢大(21)の両容疑者を電磁的公正証書原不実記録・同供用の疑いで逮捕した。野沢容疑者は3月下旬、映画「靖国 YASUKUNI」の上映に反対し、東京都中央区の映画館に抗議行動を行い、テレビ出演などもしていた。 調べでは、2人は昨年8月、渋谷区の別の右翼団体が使う街宣車なのに、小林容疑者の所有名義で湘南自動車検査登録事務所(神奈川県平塚市)に車の登録をした疑い。名義上の車庫を提供していたとみられる。 (…) 別件逮捕のお手のような事例ですな。「プロ市民」が嫌いな方々は「違法は違法だろ」とおっしゃるのでしょうが。 追記:ブクマコメントを受けて。 たぶん二人の容疑者が今後威力業務

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