全国の成人男女約18万人を対象としたアンケート調査で、慢性的な痛みの様子をズキズキ、ガンガンといったオノマトペ(擬音語・擬態語)で表現すると、関節リウマチでは「ズキンズキン」、肩関節周囲炎では「ズキン」が多いなど、疾患により無意識に使い分けている傾向があることが分かった。また痛みを言葉でうまく伝えられなかった経験を持つ人は7割強に上った半面、オノマトペを使うと医療者に理解されたと思う人も多かった。こうした結果に、言語学が医療の発展に寄与する可能性を見て、いっそう研究が進展することを期待する声も出ている。【香西杏子】 調査結果にコメントする小川教授(19日、都内) この調査では今年9月20―30日に、インターネットを通じて、▽慢性的な痛みの有無▽医療機関の受診経験▽「痛い」「つらい」といった感情をどのようにオノマトペで表現するか―などについて聞いた。調査結果(表=クリックで拡大=)は19日に