妊婦が普段使っているものには、女性が妊娠しやすくなる「菌」が付いている――。そんな迷信のもと、普通の米が「妊娠米」と名付けられて高値で売買されるケースが続出している。 医学的な根拠が認められているものではないが、妊娠米を買い求める女性は意外にも後を絶たない。さらには、不妊に悩む女性の切実な思いを利用し、妊娠米を「小遣い稼ぎ」に利用するような動きもある。 「お腹を撫でて妊娠菌をたっぷりつけて...」 「お米と共に妊娠菌をお届けいたします」――。大手フリマアプリ「メルカリ」では、こんな売り文句で数多くの妊娠米が販売されている。いずれも、妊婦の「菌」が付いているという迷信を除けば、どこにでもある普通の米だ。 値段は、おおよそ1合あたり500円ほど。なかには、6人の子持ちだという点をアピールし、「強烈菌付妊娠米」とうたって出品するケースもあった。実際に出品された妊娠米の販売ページをみると、 「私の