米国のクレジットカード延滞率は昨年10-12月(第4四半期)にデータ集計開始以来の最高を記録した。フィラデルフィア連銀の報告書で明らかになった。 同連銀によると、昨年12月末時点でカード残高のほぼ3.5%が少なくとも30日延滞だった。これは2012年までさかのぼるデータで最も高い数字で、前四半期から約30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。また、60日以上および90日以上の遅延の割合も上昇した。 報告書によると、カード保有者のストレスが返済の動向によって一段と浮き彫りになった。最低返済額しか支払っていない口座の割合は34bp上昇し、こちらも集計開始以来の最高となった。 名目クレジットカード残高は過去最高を更新したほか、カード稼働率も上昇した。ただ、インフレ調整後のクレジットカード残高は、依然として19年第4四半期の水準を下回っている。 Consumer Financial