並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 137件

新着順 人気順

+時評の検索結果1 - 40 件 / 137件

  • 【先行公開】時評:宮下祥子「社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討―令和6年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―」公開のお知らせ

    当会は、国内外において人々の生命や人権を脅かす諸状況(戦争と基地問題、震災等自然災害、原発事故、感染症等)を歴史学の問題として受け止めることを活動方針に掲げ、特集とは別に時事問題を批判的に論じる「時評」の会誌掲載にも力を入れてきました。2024年春刊行予定の会誌『新しい歴史学のために』第304号には、宮下祥子氏の時評「社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討―令和6年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―」を掲載予定ですが、速報性の観点からウェブサイトへの先行公開を決定しました。ぜひご一読ください。 本時評の原稿データの改竄は固く禁止します。無断転載もご遠慮ください。また、引用・参照に際しては会誌掲載のものをご参照ください。批判等のご意見については、お問い合わせフォームよりお願いいたします。 時評(『新しい歴史学のために』第304号掲載予定) 宮下祥

      【先行公開】時評:宮下祥子「社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討―令和6年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―」公開のお知らせ
    • ファンダムはただの消費者か 推し活に潜む傷と危うさ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

      【推し活】。「自分の好きな芸能人やスポーツ選手、キャラクターなどを応援する活動の総称」として、デジタル大辞泉にも採用されるほど広まった言葉だ。しかし、この活動が社会で巻き起こすインパクトまで語ろうとすると、数行では収まらない。エンターテインメントのファンは大昔から存在するが、近年、推し活にいそしむ人々の集団は「ファンダム」と呼ばれる形に進化した。「ファン」と領地や集団などを表す「ダム」を合わせ

        ファンダムはただの消費者か 推し活に潜む傷と危うさ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
      • <論壇時評>ジャニーズ問題と空気 「全体主義的」こそ払拭を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

        ジャニーズ事務所は9月7日に東京都内で記者会見を開き、故ジャニー喜多川元社長による性加害の事実を認めて謝罪した。この会見に出席した元V6の井ノ原快彦氏(現ジャニーズアイランド社長)は、性加害問題について「何だか得体(えたい)の知れない、それには触れてはいけない空気というのはありました」と述べた。外部専門家による再発防止特別チームの調査報告書では、「マスメディアの沈黙」が問題にされた。大手企業も性加害問題を見て見ぬふりをし、ジャニーズ事務所のタレントを広告に起用しつづけた。

          <論壇時評>ジャニーズ問題と空気 「全体主義的」こそ払拭を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
        • 【大前研一のニュース時評】「テスラの墓場」人気急落のEV 本当にエコ?どう生み出されている電気で走る車の電気 マスク氏自身がブランドの重荷に(1/3ページ)

          日経新聞に「EVシフトに中古の壁」と題する記事があった。中古車・リース車市場で電気自動車(EV)の再販価値が急落しているなどと紹介している。 EVが8割を占めるノルウェーでは充電施設が不足して行列待ちのイライラを伝える記事が目立つ。米国ミネソタ州でも、マイナス20度を超えた寒さの中ではまったく充電ができないので、あきらめた人が車を乗り捨てにする「テスラの墓場」という配信もあった。で、「EVは寒冷地ではあかんわ」となり、ものすごい逆風が吹いている。 EVに乗っている人の多くは、「私は環境エコに貢献している」と思い込んでいるが、世界中の電気の7割は二酸化炭素(CO2)を排出することで産み出している。「エコだ」と自慢顔の人には「アンタ、その電気がどうやって生み出されているんだ」と問いたい。 基本的に電源の7~8割が再生可能エネルギーで生まれているというところになるまでは、「EV=エコ」にはならな

            【大前研一のニュース時評】「テスラの墓場」人気急落のEV 本当にエコ?どう生み出されている電気で走る車の電気 マスク氏自身がブランドの重荷に(1/3ページ)
          • <論壇時評>開幕危ぶまれる「大阪万博」 会場の夢洲自体が問題:東京新聞 TOKYO Web

            2025年4月から、大阪市の夢洲(ゆめしま)で大阪・関西万博が開かれる予定である。しかし、開催まで1年半を切ったにもかかわらず、建設準備が大幅に遅れ、予定通りの開幕が危ぶまれている。当初、1250億円と想定されていた予算も、20年12月に資材価格の高騰などで1850億円に引き上げられ、現在はさらに450億円積み増して2300億円程度になるという。 そもそも会場となる夢洲はゴミや建設残土の埋め立て地で、万博やIR(統合型リゾート施設)という用途を前提としていない。地盤はゆるく、有害物質が含まれるとされる。交通アクセスも限定されており、災害時や混雑時の危険性が指摘されている。 古賀茂明は「2350億円の無駄では済まない『大阪万博』 中止こそが日本を救うと断言できる3つの理由」(10月17日、AERAdot.)の中で、無理な万博開催こそが日本経済にマイナスの影響を与えると指摘する。現在、建設土木

              <論壇時評>開幕危ぶまれる「大阪万博」 会場の夢洲自体が問題:東京新聞 TOKYO Web
            • <論壇時評>「朝鮮人追悼碑」撤去 忖度した結果とプロセス検証を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

              群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」に建てられた朝鮮人労働者追悼碑が撤去された。これを建てたのは、戦時中の朝鮮人の労務動員について史実の掘り起こしをすすめてきた市民団体で、2004年に完成した。公有地に建てられた初めてのケースで注目を集めたが、14年に県が更新を認めず、撤去を要請した。市民団体が開いた追悼式典で、出席者が「強制連行」などの言葉を使ったことが、政治的行事を行わないとの条件に反したとされた。 背景には、12年ごろから続いた県や県議への抗議があった。インターネット上で追悼碑の存在が「反日的」との声が上がり、抗議の呼びかけが拡散した。これが県を動かすことになり、裁判の結果、県の判断が認められ、強制撤去の行政代執行が決定された。

                <論壇時評>「朝鮮人追悼碑」撤去 忖度した結果とプロセス検証を 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
              • “めでたしめでたし”ではなく、政府による対応を 「性同一性障害特例法」違憲決定と今後の対応 東京都立大教授・谷口功一【時事時評】:時事ドットコム

                性別変更裁判の記者会見後、「差戻し」「違憲」と書かれた紙を掲げる申立人代理人の南和行弁護士(左)と吉田昌史弁護士=2023年10月25日、東京都千代田区【時事通信社】 昨年10月、いわゆる「性同一性障害特例法」に対する違憲決定が最高裁から出された。性別変更に際して身体への侵襲を伴う――生殖腺除去を求める要件が違憲とされたのである。また、移行する性別に合致した性器の外観を求める要件も複数の反対意見の中で批判され、これについても違憲判断が下されるのは時間の問題だろうというのが大方の意見の一致を見ている状況である。 弁護士や法学者などによる本決定への評価はおおむねそれを「海外の趨勢(すうせい)」とも合致した「進歩的なもの」とする肯定的なものであったが、実際に最高裁から出された決定を仔細に読み込むと、そこには少なからぬ問題があるように思われた。 条件変更の影響は「まれ」? 筆者は、今年3月末に自民

                  “めでたしめでたし”ではなく、政府による対応を 「性同一性障害特例法」違憲決定と今後の対応 東京都立大教授・谷口功一【時事時評】:時事ドットコム
                • 令和の「せんべろ」 老若男女、自分のペースで心地よく NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                  「『せんべろ』とは?」と問われ、即答できる人はそれなりの酒飲みだろう。ただし、一部ではあるが最新の辞書にも載っている言葉である。「三省堂国語辞典」(第8版、2021年12月発売)には「千円でべろべろに酔えるくらいの、大衆的な酒場」。さらに「大辞林」(第4版、19年9月発売)に新語を増補した電子版を見ると「一〇〇〇円でべろべろになるまで飲める店。〔作家の中島らもが著書『せんべろ探偵が行く』で用い

                    令和の「せんべろ」 老若男女、自分のペースで心地よく NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                  • (論壇時評)2024、民主主義の行方 「壁」乗り越えるために、一歩 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル

                    ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                      (論壇時評)2024、民主主義の行方 「壁」乗り越えるために、一歩 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル
                    • <論壇時評>「石丸現象」が示したもの 自己責任社会 権威への異議 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                      東京都知事選で前広島県安芸高田市長の石丸伸二が165万票を集め、立憲民主党・共産党の支援を受けた蓮舫を追い抜いて2位になった。年代別で見ると、10~20代の投票先で最も多かったのは石丸で、30~50代でも1位の小池百合子に肉薄した。 蓮舫は、若い世代の所得向上による少子化対策を強く打ち出した。その一方で、石丸が若者対策を強調していたわけではない。しかし、蓮舫は若者や現役世代の票をつかむことができず、その多くが石丸に流れた。一体なぜか。 社会学者の伊藤昌亮は、毎日新聞7月12日朝刊の「論点・どう見る『石丸現象』」の中で、石丸を「ネオリベラリズム(新自由主義)的な『改革保守』のポピュリズム(大衆迎合主義)政治家」と捉える。石丸の著作は「自己啓発本」に分類され、演説や集会は自己啓発的な雰囲気が漂っている。彼の発するメッセージは「『自分を信じて着実に努力し挑戦すれば自己実現できる』といったニュアン

                        <論壇時評>「石丸現象」が示したもの 自己責任社会 権威への異議 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                      • <論壇時評>小池都知事の学歴詐称疑惑 外国に弱み握られた可能性 中島岳志:北海道新聞デジタル

                        小島敏郎「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」(『文芸春秋』5月号)が大きな話題になっている。小島は小池知事の側近と言われた人物で、学歴詐称疑惑が取り沙汰された2020年当時、「都民ファーストの会」の政務調査会事務総長だった。その人物が、自ら小池知事の学歴詐称の隠蔽(いんぺい)工作に加担していたと告白したのである。 前回の知事選の直前、学歴詐称疑惑が持ちあがった際、小池知事から相談を受けた小島は、カイロ大学に卒業を証明する声明文を出してもらうよう提案したという。その後、小池知事が同大学を卒業したとする声明文が在日エジプト大使館のFacebookに掲載された。これによって学歴詐称疑惑は沈静化し、小池知事は都知事選で2期目の当選を果たしたが、小島はその舞台裏を暴露したのである。 注目すべきは小池百合子側近と言われた小島が彼女から距離を取り、今回の告発に至った経緯である。小島が強調するのは、小池

                          <論壇時評>小池都知事の学歴詐称疑惑 外国に弱み握られた可能性 中島岳志:北海道新聞デジタル
                        • “第三の男”ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏とは バイデン、トランプ両氏の不人気で存在感高まる 慶応大法学部教授・岡山裕【時事時評】:時事ドットコム

                          選挙キャンペーンイベントで演説するロバート・F・ケネディ・ジュニア氏=米オークランド【AFP時事】 今回の米大統領選挙は、各政党の候補者が正式に決まる夏の全国党大会を待たずに、候補指名を確実にした民主党のジョー・バイデン氏と共和党のドナルド・トランプ氏の間で、11月の一般投票に向けた選挙戦が本格化するという異例の展開になっている。6月下旬には、通例9月以降に実施される候補者討論会も開催されており、そこで精彩を欠いたバイデン氏について、民主党内で候補の交代の可能性も浮上している。一方、7月13日にはトランプ氏が銃撃されて負傷する事件も起き、選挙戦は混迷を深めている。本稿の執筆時点でその行方は定かでないが、両党への支持は拮抗(きっこう)しており、そのいずれかから勝者が出るのはほぼ間違いない。 今回、ただでさえ困難な結果の予想を一層難しくしているのが、ロバート・F・ケネディ・ジュニア候補の存在で

                            “第三の男”ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏とは バイデン、トランプ両氏の不人気で存在感高まる 慶応大法学部教授・岡山裕【時事時評】:時事ドットコム
                          • 紅麹問題、食品安全委は予見? 危うい機能性表示食品制度、見直しへ 科学ジャーナリスト・松永和紀【時事時評】:時事ドットコム

                            記者会見冒頭、頭を下げる小林製薬の小林章浩社長(左から2人目)ら=3月29日、大阪市北区【時事通信社】 小林製薬の紅麹(べにこうじ)サプリメントが原因と疑われる健康被害は、大きく広がっています。厚生労働省によれば、医療機関を受診した人1434人、入院した人240人、死者数5人(4月18日現在)。健康食品としては未曽有の事件です。日本腎臓学会の調査では、倦怠(けんたい)感や尿の異常、腎機能障害などを訴える人が目立っており、亡くなった方のうち3人にはがんや高脂血症などの持病があった、とのことです。 原因物質はまだ特定されていない 原因物質はまだ特定されていません。製品中に、意図しない成分としてプベルル酸という物質があったことは確認されています。しかし、プベルル酸は急性の腎臓障害を招くほどの強い毒性はない、とみる科学者が多いのです。そのため、原料や製造段階でのほかのかびやかびの作る毒性物質の混入

                              紅麹問題、食品安全委は予見? 危うい機能性表示食品制度、見直しへ 科学ジャーナリスト・松永和紀【時事時評】:時事ドットコム
                            • 【文具時評】2024年春の新学期シーズンに注目の最新シャープペン|

                              いよいよ新学期。新年度が始まるのに合わせて、シャープペンを新調するという学生も少なくないだろう。 そこで今回は、2023年秋~2024年春に発売された最新シャープペンの中から、注目のアイテムをピックアップしてご紹介しよう。 「nocfree(ノクフリー)」(サンスター文具) サンスター文具は、“自動芯出し機構”を採用したオートマチックシャープ「nocfree(ノクフリー)」(税込495円)を2023年10月下旬に発売した(関連記事)。 筆記時にペン先が紙面に当たり上下運動することで自動で芯が送り出される仕組み。本体サイドのノックをするのは使い始めの1回だけで、ノックの煩わしさを気にせずに書き続けることができる。ガイドパイプ付きで、芯折れを防いでくれる。芯径は0.5㎜。軸色は全8色で、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。 『ノクフリー』を楽天でチェック 『ノクフリー』をAmazonでチェッ

                                【文具時評】2024年春の新学期シーズンに注目の最新シャープペン|
                              • <論壇時評>公明党のこれから 低下する存在感、岐路に直面 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web

                                11月15日、創価学会名誉会長の池田大作が亡くなった。創価学会を公称会員数827万世帯まで拡大させたリーダーの死は、政界を巻き込む大きなニュースとなった。 創価学会は1930年に、牧口常三郎(初代会長)と戸田城聖(第2代会長)を中心に、創価教育学会として創設された。日蓮の説いた仏法を基軸に、教育者の育成を主眼として活動したが、戦争中、伊勢神宮の神札(神宮大麻)を拒否して治安維持法違反などに問われ、牧口は獄中死した。このことが戦後の活動の原点となり、創価学会は「平和主義」を強く主張するようになる。 また、戦後の貧困の中、地方から都市に流入してきた人たちがよりどころを求め、創価学会に入信していった。経済的に苦しい人たちに対して、創価学会は「宿命転換」を説いた。宿命は変えることのできないものではなく、現世における行いによって変化するという教えは、過酷な現実に直面していた人たちに受け入れられていっ

                                  <論壇時評>公明党のこれから 低下する存在感、岐路に直面 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web
                                • 文化的装置としての少女漫画 目に見えない感情を物語に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                  少女漫画誌「花とゆめ」の創刊50周年展が5月から6月にかけて東京シティビュー(東京・港)で開かれた。美内すずえさんの「ガラスの仮面」や和田慎二さんの「スケバン刑事」、魔夜峰央さんの「パタリロ!」など「花とゆめ」で活躍の作家74人の原画約200枚がずらり。ファンにとってあこがれや思い出の詰まる作品群を時をさかのぼるようにみることができた。50年前、1970年代は少女漫画の「成熟期」とも「革命期

                                    文化的装置としての少女漫画 目に見えない感情を物語に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                  • 金高騰が映すもの リアルさ失う貨幣と「本物」への郷愁 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                    1977年は中国で文化大革命の終結が宣言され、映画「ロッキー」が日本で封切られた年。ブラウン管からは、こんなCMが流れていた。「100円でカルビーポテトチップスは買えますが……」。売り出し中の女優、藤谷美和子さんが袋と硬貨を手に、あどけない表情で語り出す。「カルビーポテトチップスで100円は買えません。あしからず」後に大学でマルクス経済学に触れた友人が「あのCMは貨幣というものの本質を見事に

                                      金高騰が映すもの リアルさ失う貨幣と「本物」への郷愁 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞
                                    • 【大前研一のニュース時評】なぜトヨタは必死で「HVをアピール」しなかったのか CO2排出、EVの〝不都合な真実〟SDGsなら圧倒的にHV(1/3ページ)

                                      電気自動車(EV)の成長が鈍化している。日米欧中など主要14カ国の2023年のハイブリッド車(HV)の販売台数は421万台と前年比30%増加し、EVの伸び率(28%)を上回った。値段が手ごろで車種も増えたHVの人気が高まったという。 私は以前から、EVが8割を占めるノルウェーなどについて、「充電設備の少なさと充電時間の長さ」「航続距離の問題」「タイヤの粉塵(ふんじん)」「バッテリーに必要なコバルトも紛争国のコンゴに頼っている」などの問題点を指摘してきた。 この〝不都合な真実〟をBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学の「大前研一ライブ」で知った学生からも、「化石燃料由来の電力はエコにならないと感じた。トヨタのハイブリッドのほうがよっぽど現実的。送配電や蓄電技術の進歩で再生可能エネルギーの割合が増える過程で徐々にEVを進めていくべきだと思う」などという意見が多数届いた。 数年前には、こんなこと

                                        【大前研一のニュース時評】なぜトヨタは必死で「HVをアピール」しなかったのか CO2排出、EVの〝不都合な真実〟SDGsなら圧倒的にHV(1/3ページ)
                                      • 「昭和」はきょうも忙しい 世代を超える最強コンテンツ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                        わたくし、もうすぐ100歳になります。現役引退から35年。往時を知らぬ人も増えました。しかし、しばしば話題に上ります。「レトロでかわいい」とか「価値観がヘン」とか。世間の張るレッテルはいろいろですね。そう、わたくしの名は「昭和」。つらつら振り返ってみると、高度成長が終わるころに、早くも昭和30年代への愛惜は生まれていました。みなさんご存じの、西岸良平の漫画「三丁目の夕日」の登場は1974年で

                                          「昭和」はきょうも忙しい 世代を超える最強コンテンツ NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                        • 歌舞伎町から眺めた都知事選 “住人”の諦めと負い目の正体 ライター・佐々木チワワ【時事時評】:時事ドットコム

                                          東京・新宿の歌舞伎町=2023年12月【EPA時事】 新宿・歌舞伎町に張り出された選挙ポスター。SNSで流れるすっとんきょうな政見放送、ポスターを巡る諸問題を見ていると「とんでもない街に住んでいるな」と絶望してしまう。都知事選がネットや一部の地域では目立ったもん勝ちの最悪な「大乱闘スマッシュブラザーズ」のような状況になっている中、しっかりと東京「全域」に適切なポスターを設置する現職の小池百合子候補を振り返ると、コロナ禍で歌舞伎町に“圧政”を敷いていたのも東京全体を考えれば妥当だったのかな、などとも感じる。 選挙と歌舞伎町の距離感 東京に生まれつい最近新宿区歌舞伎町に引っ越してきた筆者だが、歌舞伎町の人間の大半は地方出身者である。この原稿の依頼を受けてから知り合いのホスト、街で声を掛けてきたスカウト、仲のいい歌舞伎町女子などに「選挙どうするん?」と話を聞いたところ、何割かは「そもそも選挙権な

                                            歌舞伎町から眺めた都知事選 “住人”の諦めと負い目の正体 ライター・佐々木チワワ【時事時評】:時事ドットコム
                                          • 著作権は憲法上の人権か?「セクシー田中さん」に考える NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                            日本テレビ系で昨年放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、同社の社内特別調査チームが報告書を公表した。少し遠回りだが、著作者の権利を巡る歴史をひもとき、問題の所在を考える手がかりとしたい。旧体制下のフランスでは、著作者の権利は国王が保護した。が、王権を否定する革命運動により、著作権はパトロンを失い、一時、漂流する。人々が著作物を販売、頒布し

                                              著作権は憲法上の人権か?「セクシー田中さん」に考える NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                            • 地方オーケストラは持続可能か 問われる芸術の価値 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                              「ジャーズ!」。指揮者のシーヨン・ソンさんの声が響く。オーケストラの弦や管、打楽器が心弾む楽想を繰りだす。聴いていて思わず体が揺れる。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の練習風景。ジャズのテイストとドボルザークの薫りが混じり合う曲は、アフリカ系アメリカ人作曲家、フローレンス・プライスの「アメリカにおけるエチオピアの影」。日本初演だ。そしてこの日も広報主任、田賀浩一朗さんのつぶやきがX(旧ツイッタ

                                                地方オーケストラは持続可能か 問われる芸術の価値 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞
                                              • うまいコメは低タンパク? 栄養価の見直し、品種に挑戦 NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                                「雨ニモマケズ/風ニモマケズ」。童話作家、宮沢賢治のよく知られた詩の冒頭にある言葉だ。農学校の教員を務め、農業に詳しかった賢治のこの詩にはこんなくだりもある。「一日ニ玄米四合ト/味噌ト少シノ野菜ヲタベ」。4合は600グラム。現代人と比べて、昔の日本人はずっとたくさんご飯を食べていた。この大切な主食を否定する声がかつてあった。「白米で子供を育てるということは、その子供の頭脳の働きをできなくさせ

                                                  うまいコメは低タンパク? 栄養価の見直し、品種に挑戦 NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                                • 国宝を複製画で見てみたら? 先端技術で新しい鑑賞体験 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                                  京都・建仁寺で2023年の秋、一風変わった美術展が開かれた。「風神雷神図屏風」や「雲龍図襖(ふすま)」など、よく知られた希少絵画が、書院や方丈といった寺院空間に惜しげもなく広げられている。まさかの国宝・重要文化財の特別公開――と思いきや、実はいずれも高精細による複製作品だ。「米国初の国立美術館100周年記念特別展 スミソニアン国立アジア美術館の名宝」は、俵屋宗達の「松島図屏風」、池田孤邨(こそ

                                                    国宝を複製画で見てみたら? 先端技術で新しい鑑賞体験 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞
                                                  • (論壇時評)重苦しい言論空間 縁を切らない言葉で対話を 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル

                                                    ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                      (論壇時評)重苦しい言論空間 縁を切らない言葉で対話を 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル
                                                    • 広島県安芸高田市にあった「二元代表制」 常磐大ゼミ生が見たもの感じたもの 総合政策学部教授・吉田勉【時事時評】:時事ドットコム

                                                      意見交換後に石丸伸二市長(中央)と記念撮影=広島県安芸高田市 広島県安芸高田市―広島市の北東に位置する人口約2万7000人の地方都市が今、ネットを中心に注目を集めている。41歳の石丸伸二市長とベテラン議員による市議会での論戦・対立がユーチューブ上で人気を博し、100万回を超える視聴数を集めた動画も少なくない。石丸市長が議員の議場での居眠りをSNS上で批判、議会側は「道の駅」に大手雑貨チェーンを誘致する計画や公募した副市長の就任案に「説明不足」を理由に反対するなど対立は激しくなる一方。そんな“熱い”安芸高田市に茨城県水戸市から足を運び、双方と対話を試みた常磐大総合政策学部の学生14人。その様子をゼミ生を引率した吉田勉教授(地方自治論)に報告してもらった。 ◇  ◇  ◇ 地方自治の教科書にもなりそうな出来事が矢継ぎ早に起きている安芸高田市を昨年9月に当ゼミナール学生とともに訪問調査しましたの

                                                        広島県安芸高田市にあった「二元代表制」 常磐大ゼミ生が見たもの感じたもの 総合政策学部教授・吉田勉【時事時評】:時事ドットコム
                                                      • 書評家・豊崎由美が指摘する「物語」に隷属してしまう危険性 初の時評集『時事書評』を杉江松恋が読む

                                                        文学を信じたい。文学を信じる。 ロシア大統領プーチンによって引き起こされたウクライナ侵攻という世界的有事について書評家・豊崎由美は、メディアはロシア政治や軍事関係の専門家知見だけであなく、ロシアに生きる人々の姿をよく伝える文学の力も借りるべきではないかと提言する。「イワン雷帝以来、幾人ものモンスターの独裁に脅かされてきたロシア(ソ連)の人々を身近な存在にしてくれるのは文学作品だと、わたしは思うんです」と豊崎は書く。文学の持つ力の一つにこの、他者を身近な存在として感じさせてくれるということがある。しかしウラジーミル・ソローキン『親衛隊士の日』(松下隆志訳。河出文庫)に描かれた悪夢のようなロシア世界が、まさか身近なものとして感じられるようになる日が来るとは。 『時事書評』(教育評論社)は、2020年から2023年初頭にかけて豊崎がウエブ媒体に連載したものを母体とする初の時評集だ。古今東西の文学

                                                          書評家・豊崎由美が指摘する「物語」に隷属してしまう危険性 初の時評集『時事書評』を杉江松恋が読む
                                                        • 【大前研一のニュース時評】中身をみると〝国絡み〟の体たらく…日本企業の「M&A」5割増の背景 東芝、JSRなど競争力が付くかはかなり疑問(1/3ページ)

                                                          日経新聞の統計によると、2023年に日本企業が関わったM&A(企業の合併・買収)の金額はおよそ17兆9000億円で、前の年に比べ、5割増加したという。 金利上昇などの影響で企業価値の評価が定まりにくくなったことから、M&Aの件数は減少しているものの、その一方で、日本産業パートナーズ(JIP)陣営による東芝の2兆円規模の買収や、日本製鉄のUSスチールのこれまた2兆円買収などの大型案件が金額を底上げした。 ただ、「大型買収が増加した」と言っている割に、中身を見ると、大きな案件の多くは国がからんでいる。ということで、単純に5割増加と言われても、私にはクエスチョンマークの方が先にくる。 今回、東芝買収を行ったJIPは、興銀出身の馬上(もうえ)英実氏が2002年にみずほ証券やNTTデータから出資を仰いで立ち上げた投資ファンド。国との関わりも深い。

                                                            【大前研一のニュース時評】中身をみると〝国絡み〟の体たらく…日本企業の「M&A」5割増の背景 東芝、JSRなど競争力が付くかはかなり疑問(1/3ページ)
                                                          • 「桐島聡」VS田中角栄 勝利したのはどちらなのか 法政大学法学部教授・河野有理【時事時評】:時事ドットコム

                                                            警視庁前に掲示された桐島聡容疑者(右手前)の指名手配のポスター=1月29日午前、東京都千代田区【時事通信社】 「目白御殿」とも称された旧田中角栄邸が全焼したのは今年1月8日のことであった。東アジア反日武装戦線の一員として、かねてより指名手配中であった「桐島聡」を自称する男が突然名乗り出たのは同月25日のことである。末期の胃がんであった男は身元確認の結果を待たずに死亡。仮に本人であれば、1954年1月9日出生の彼の享年は70である。 もちろん、この二つの出来事が同じ月に起きたことは単なる偶然だろう。男が自分の誕生日の前日に角栄邸全焼のニュースを聞いて、50年間にわたる逃亡生活に終止符を打つことを決意したなどという可能性は、およそありそうにない。とはいえ、田中角栄と桐島聡が、かつて確実にある時代の「空気」を共有をしていたのは確かである。むろん、それぞれの立ち位置はまさに対極的といってよいものだ

                                                              「桐島聡」VS田中角栄 勝利したのはどちらなのか 法政大学法学部教授・河野有理【時事時評】:時事ドットコム
                                                            • (論壇時評)選挙イヤーの世界 分極化で求められる「政治」の力 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル

                                                              ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                (論壇時評)選挙イヤーの世界 分極化で求められる「政治」の力 政治学者・宇野重規:朝日新聞デジタル
                                                              • 俳句時評 第125回 律林閑話~自由律の今・韻律を絡めて~ 石川 聡  - 「詩客」俳句時評

                                                                自由律俳句を主に楽しむ人間がこちらに寄稿させていただくのは珍しい、とお聞きした。若干緊張しながら、現在の自由律俳句界隈の様子と、自分が思う自由律俳句の楽しみ方、未来展望をご紹介していきたいと思う。 ■自由律とSNS■ 本当にそれらを自由律俳句と呼ぶかどうかは別として、最近の自由律俳句横丁において、SNSでの活動を無視するわけにはいかない。もちろんボリュームは定型俳句の比ではないと思うが、それでも、Twitterでは#自由律俳句または#自由律のタグで1時間に10以上の句が投稿され、週末・連休には兼題で、写俳で、かるた製作委員会で、など数々の投句イベントがひしめきあう。 特に又吉・せきしろ氏の影響は絶大で、句集もベストセラーになり、彼らをメンターとするような”新たな層“がTwitter・NOTEなどに続々自作の句を発表している。 新しい層=今まで句であれなんであれ、自分が俳句を詠むなんて思いも

                                                                  俳句時評 第125回 律林閑話~自由律の今・韻律を絡めて~ 石川 聡  - 「詩客」俳句時評
                                                                • 解説:小野憲史のゲーム時評 「ゲーム批評」の思い出(5) 「右手で握手しながら左手で殴り合う」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

                                                                  超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、ゲーム開発・産業を支援するNPO法人「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史さんが、ゲーム業界を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回も、小野さんの「ゲーム批評」時代の思い出を語ってもらいます。

                                                                    解説:小野憲史のゲーム時評 「ゲーム批評」の思い出(5) 「右手で握手しながら左手で殴り合う」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
                                                                  • 中央公論も逆らうつもりはサラサラない? 論壇時評6月号 産経新聞プレミアム特任編集長・菅原慎太郎

                                                                    人気急上昇中の外相、上川陽子が先日、静岡知事選で自民党推薦候補を応援する際に「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べたところ、発言撤回に追い込まれた。「うまずして何が女性か」というのが、出産したくてもできない女性を傷つけるというのである。ここでいう「うまず」は、出産のことではないようにも思えるが、仕方がない。 セクハラ、パワハラ、コンプラ違反、さらには不倫、女性蔑視発言…これらの許されざる「不適切」行為を見つけてはこれを非難し、社会的制裁を加えようというのが当世の風潮である。政治家や有名人ともなれば、マスコミによってたちまち筆誅(ひっちゅう)が加えられる。 それが悪いというつもりは毛頭ない。お説ごもっとも。なんの異論もございません。「社会の木鐸(ぼくたく)」たる新聞は「不適切」を批判的に扱うより他にない。 「今どき、新聞を『社会の木鐸』と思う人がいるか」「そもそも『木鐸』

                                                                      中央公論も逆らうつもりはサラサラない? 論壇時評6月号 産経新聞プレミアム特任編集長・菅原慎太郎
                                                                    • ウォーカブルな銀座の深化 徳川家康が作った水路は遊歩道に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                                                      東京・銀座をぐるりと囲む「道」が、大きく変わろうとしている。銀座北東部から南西にかけて走る東京高速道路(KK線)と、銀座の北東から南東にかけて走る首都高都心環状線・築地川区間。銀座の外縁をほぼ1周する2つの高速道路が、遊歩道や公園に生まれ変わるというのだ。実際に計画が動き出したのが東京高速道路だ。首都高日本橋区間の地下化に伴い通行量の減少が見込まれるため、東京都は有識者を集め活用法を模索。最

                                                                        ウォーカブルな銀座の深化 徳川家康が作った水路は遊歩道に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                                                      • 動物園から減りゆくゾウ、人と動物の幸福な関係とは NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                                                        1月末、列島を襲った寒波の直後に訪ねた札幌市円山動物園は、深い雪に覆われていた。週末なのに人影まばらな園内で、ゾウ舎は別世界。屋内飼育場は人いきれで汗ばむほどだった。お目当ての子ゾウ「タオ」(ミャンマー語で「輝き」)は母親の「パール」に盛んにじゃれつく。かと思うと前脚にしがみつき、一心不乱に母乳を吸う。ゾウは生後3年間も母乳を飲み続けるという。「ゾウは何度か見に来たけれど赤ちゃんは初めて。思っ

                                                                          動物園から減りゆくゾウ、人と動物の幸福な関係とは NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞
                                                                        • 科学の時代ゆえの陰謀論 生きることへの不安が根底に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                                                          新型コロナを教訓とし次なる感染症の脅威には世界が一丸となって闘おう――。世界保健機関(WHO)を舞台に約2年間、繰り広げられたパンデミック条約の交渉が今年6月、合意をみずに仕切り直しになった。ワクチン配分を巡る先進国と途上国との対立もさることながら、予期せぬデマが世界中を駆け巡り、少なからず交渉に悪い影響を与えてしまった。「WHOが超国家的な力をもち、加盟各国の主権が奪われる」「ワクチンの強

                                                                            科学の時代ゆえの陰謀論 生きることへの不安が根底に NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                                                          • コスト上昇、撮影許可煩雑 日米韓ドラマそれぞれの課題 NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞

                                                                            ドラマ「冬のソナタ」「宮廷女官チャングムの誓い」などのヒットによる第1次韓流ブームが続いていたころ、2006年の放送業界誌を開くと「韓国における制作費は日本の6分の1程度」と書かれている。隔世の感がある。今やその逆どころではないからだ。今秋にも配信が始まるとされる韓国発のドラマ「イカゲーム」シーズン2の主要キャスト、イ・ジョンジェさんのギャラは1話1億円と報じられている。多くて1話数百万円とい

                                                                              コスト上昇、撮影許可煩雑 日米韓ドラマそれぞれの課題 NIKKEI The STYLE 「文化時評」 - 日本経済新聞
                                                                            • リニアで幸せになるのは誰なのか 財政学、地域経済学の観点から 静岡大教授・川瀬憲子【時事時評】:時事ドットコム

                                                                              報道陣に公開されたリニア中央新幹線のトンネル工事現場=2024年1月15日、川崎市麻生区【時事通信社】 現在、総事業費9兆円を超えるリニア中央新幹線(以下、リニア)開発計画が進められている。超伝導によって、時速500キロで走行することで、東京―大阪間を約1時間で結ぶ計画であり、事業主体はJR東海である。 もともと民間が全額出資する事業ということで、国会ではほとんど議論されることなく、進められてきた事業でもあるが、一大国家プロジェクトとして位置づけられるようになった。しかも、スーパーゼネコン4社の談合問題が生じるなど、企業の開発利益と国土開発の効率性が最優先された「国策民営」の計画であるといってよい。財政学・地域経済学の立場から、論点となるところを整理してみたい。 リニア開発計画と国家的プロジェクト リニア開発の構想は高度経済成長期にさかのぼる。1962年から鉄道技術研究所が始めていたが、9

                                                                                リニアで幸せになるのは誰なのか 財政学、地域経済学の観点から 静岡大教授・川瀬憲子【時事時評】:時事ドットコム
                                                                              • 和食を支えるわさびの危機 全ゲノム解読にかかる期待 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                                                                わさびは日本の自然、文化の特徴を体現しているような植物だ。北海道から九州まで広く分布する日本の固有種で渓谷などに自生し、葉や茎は清らかな香りを放つ。根茎はすりおろすと独特の辛みを出す。その特性に着目した昔の人が野生のわさびを栽培化して収穫するようになり、葉や茎は風味豊かな野菜、根茎は魚を生で食す日本の食文化に寄り添う香辛料になった。森林が多く水が豊富な自然を人々が活用し、手間をかけて育んできた

                                                                                  和食を支えるわさびの危機 全ゲノム解読にかかる期待 NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞
                                                                                • 災禍を乗り越える祭り、「72年に1度」でも続くワケ NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞

                                                                                  6年ぶり開催に「連綿としたつながり」新型コロナウイルス禍で中止・縮小された各地の祭りが、4年ぶりに通常の姿に戻ってきた。コロナ禍前を上回る人出を記録する祭りも目立ち、不安を抱えながら準備を進めてきた関係者に満面の笑みが浮かんだ。10月15日、愛知県半田市の西成岩(にしならわ)西組では山車(だし)「敬神車」の組み上げに高校生から80代まで約70人が集まった。5年に1度開く「はんだ山車まつり」が

                                                                                    災禍を乗り越える祭り、「72年に1度」でも続くワケ NIKKEI The STYLE 文化時評 - 日本経済新聞