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  • [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 大阪出身の一寸法師・・・せっかくですので今後の現代語訳の話し言葉は先生のエセ大阪弁でお願いしたいですわ!まあ、名古屋弁でもいいですけども (゚∀゚) 2022/10/02 12:44 b.hatena.ne.jp というわけで、リクエストにお応えして、大阪とは何の縁もゆかりも無い私ですが、想像力を駆使して(笑)エセ大阪弁で現代語訳のセリフを書くことにします(笑) ちゃんとした訳をお望みの方は、たぶんどなたかがやっておられると思うので、検索すれば見つかるはずです(笑) ふと、とある本に執筆した際、編集方針でセリフが私の意図せぬ所で、全て関西弁に書き換えられて、非常に憤慨したことを思い出しました(笑) 気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴 笠間書院 Amazon 御伽草

      [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    • ロシア文学を愛し、ロシア政府に作品を奪われたウクライナ人作家、ワシーリー・グロスマンを読むべき理由 | なぜ今こそ彼の作品なのか

      独ソ戦中、従軍記者として活動していたウクライナ人作家のワシーリー・グロスマン。ナチス・ドイツによるトレブリンカ強制収容所を取材し、その実態を詳細に報じたことでも知られている。 彼はスターリングラード攻防戦を舞台にした長編歴史小説『人生と運命』も執筆した。だが全体主義的なスターリン体制下にある社会生活の恐怖も作中に描き、原稿はKGBによって没収されてしまう。彼の死後、友人が隠し持っていた原稿の写しが国外に出たことで、作品はヨーロッパ中で高く評価され愛読されるのだった。 ロシアを見つめ続け、そして戦争の恐怖、人間の善性や優しさを描き続けたウクライナ人作家の小説を、いま読むべき理由とは。仏誌「フィガロ」に作家のサロモン・マルカが寄稿した。 ヨーロッパとはワシーリー・グロスマンが可能だった大陸の名だ──私は以前、そう書いたことがある。いまはそこにこう付け加えたい。プーチンのロシアとは、ワシーリー・

        ロシア文学を愛し、ロシア政府に作品を奪われたウクライナ人作家、ワシーリー・グロスマンを読むべき理由 | なぜ今こそ彼の作品なのか
      • ②妖怪扱いされていたゴイサギ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

        怪物つれつれ草 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 前回の挿絵の違和感についての質問に、色々とお答えいただきまして、ありがとうございます。 kihiminhamame.hatenablog.com id:hoso-11-bishamonten さん 布団が甲羅柄ですな… もしや、挿絵の人物は亀仙人なのではないでしょうか!? id:harienikki さん 違和感はあまり感じないのですが、ふと疑問が…。昔の人は敷布団って敷かないんですか?もしかして、敷布団は高貴な人だけのものなのかしら?(^◇^;) id:toikimi さん 私も、敷布団がないのが違和感でした。寒かったり硬かったりしないのでしょうか? id:kapibara5168 さん お爺さんは布団をかぶった人間のように見えますがこの布団は甲羅

          ②妖怪扱いされていたゴイサギ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
        • 神田明神宮② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

          すいません! パソコンデスクがぶっ壊れて、パソコンでの作業が困難になったので、更新が滞ってしまいました! 新しいパソコンデスクが届いたので、更新再開です!ヾ(๑╹◡╹)ノ" でも、ストックがなくなったので、今年の更新はたぶんこれで最後ですヾ(๑╹◡╹)ノ" みなさま、良いお年を!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 水茶屋の女 「もし、お休みなさいまし。 お茶、上がつておいでなさいまし。 ヲヤ/\、あなた、お茶よふ御茶んけいな茶いました。 [ヲヤ/\、あなた、お早ふ御参詣なさいました] 茶あ/\、お上がりな茶いまし。 [さあ/\、お上がりなさいまし] 茶て/\、ひ茶しくお茶づね申しませぬが、お茶わ

            神田明神宮② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
          • ⑦井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

            ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①本文 博奕《ばくち》を打つと身が持てぬと言ふ事を聞いて、「これ究竟《くつきやう》」と大勢 鉄火《てつくわ》打ちを集め、四割八分を七割くらいニして、胴を取り払い[取り計らい?]掛けけれども、因果と張りが片つつり[片吊り?]ニなつて、空目《あきめ》へ/\と出でけれバ、強《したゝ》か胴へ引ゐて、存じの外 儲《もう》ける。 ②萬々 「ちつと請《う》けつ事言つて、誰ぞ手を出さつせへ。気の利かねへ」 ③鉄火打ちA 「台《だい》[大?]が一《ぴん》で、引つ切りが、ソレ、六だ。良しか」 ④鉄火打ちB 「この博奕《ばくち》は一から六まで張れバ

              ⑦井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
            • 電子書籍より手軽!もう一度読みたい日本文学の名作をTwitterで読めるアカウント「ReplyBooks」@replybooks をリリースしました|ませり|note

              この記事では、詳しい機能や制作した意図などをを紹介できればと思います。 ReplyBooksとは?メジャーな日本文学の名作をツイートで読めるアカウントです。(@replybooks) アカウントのトップにはタイトルと作者名だけ書いたツイートが並んでいますね。一つ選んでタップしてみましょう。 今回は芥川龍之介の『羅生門』。みんな中学校の国語の時間で読みましたよね? タップすると、『羅生門』の本文が現れました! 青空文庫からダウンロードした本文を140字ずつ分割してツイートしています。ツイート同士はTwitterのスレッドという機能によって、つなげて読めるように投稿されています。 どうでしょう。140字ずつ区切れているので、本を読むよりもサクサク読めませんか? ちなみに途中で閉じたくなったら、「いいね」を押すとしおり代わりになります。 つくろうとおもったきっかけご想像の通り、スキマ時間にツイッ

                電子書籍より手軽!もう一度読みたい日本文学の名作をTwitterで読めるアカウント「ReplyBooks」@replybooks をリリースしました|ませり|note
              • 東叡山 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 湯島の女坂を下りて、下谷仲町《したやなかてう》の通りを広小路へ出たるに、往来殊に賑ハしく、すぐに上野ゝ御山内に入りて拝見し、「誠に結構」言ふばかり無く、畏《おそ》れ拝ミて、肝を潰し、 狂「上野さあ 見べい/\と おつぴらく 目眼《まめなこ》さあの 魂消《たまげ》申した」 大師の前にて、殊の外、酒に酔《ゑ》ひたる人、往来の者と喧嘩を始めたるに、延高驚き、「逃ぐる」とて、 狂「ちやがれ[下がれ?]はあ かしやしや[鍛冶屋じゃ?] 酒の酔つ払ひ 大師《だ

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                • パンデミック文学から学べること──コロナ禍をどう生きるか

                  ペスト時代の『デカメロン』の第8話を主題にしたボッティチェリの作品 LEEMAGE-CORBIS/GETTY IMAGES <古典から現代小説まで「疫病による人類の危機」は定番テーマ――世界が新型コロナに揺れる今、これらの作品から読み取るべき教訓> ホメロスの叙事詩『イリアス』やジョバンニ・ボッカッチョの『デカメロン』から、スティーブン・キングの『ザ・スタンド』やリン・マーの『セブランス(断絶)』まで、欧米の文学にはパンデミック(感染症の世界的大流行)にまつわる一連の作品群がある。激情の後に来るカタルシス(浄化)を語るものもあれば、公衆衛生の危機に向き合う人々の姿勢を批判的に描いた作品もある。 世界規模で新型コロナウイルスが猛威を振るう今、私たちはどう生きればいいのか。これら「パンデミック文学」に、そのヒントが見つかるかもしれない。危機に瀕した際の人々の行動を理解し、外国人や患者・感染者へ

                    パンデミック文学から学べること──コロナ禍をどう生きるか
                  • 2-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                    『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①昔/\、片山里《かたやまざと》に、正直正兵衛《しやうぢきしやうべゑ》、お直《なほ》、と言ふ、夫婦の者、有りけり。 慈悲深《じひぶか》く、心素直《こゝろすなほ》なる故、此の二人を、正直爺《しやうぢきぢゞ》、正直婆《しやうぢきばゞ》、と名を呼びけるが、福と言ふ犬を飼ひ置きて、夫婦 寵愛《ちやうあい》し、福も良く馴染《なじ》ミ従ひける。 ②今日ハ福めに、何ぞ旨い物を遣《や》らしやれ。 ③福、来い/\、手を呉《く》れ/\。 ④わん/\/\。 ⑤其の隣に、慳助《けんすけ》と言

                      2-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                    • 新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                      本年もよろしくお願い申し上げますヾ(๑╹◡╹)ノ" ◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆インフォメーション 井原西鶴の大著、『男色大鑑』の一般向けの現代語訳「歌舞伎若衆編」が発売中です♪ 北見花芽の中の人もちょっと書いてるので、興味のある方も無い方も、下のアマゾンリンクから買ってくださると狂喜乱舞します♪ ※ 書店で買っても、北見花芽の中の人には直接お金が入らないので何卒。 全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉 作者: 染谷智幸,畑中千晶,河合眞澄,佐藤智子,杉本紀子,濵口順一,浜田泰彦,早川由美,松村美奈,あんどうれい,大竹直子,九州男児,こふで,紗久楽さわ 出版社/メーカー: 文学通信 発売日: 2019/10/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「武士編」も好評発売中です♪ 全訳 男色大鑑〈武士編〉 『男色

                        新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                      • 取扱説明書アンソロジー『故障かなと思ったら』 11/20文学フリマ東京35にて!

                        今回の新刊『故障かなと思ったら』は、《取扱説明書》がテーマです。テーマのフィーチャー度が高い作品から紹介すると、小林貫「取説ばあさん」は取扱説明書を求める妖しい老婆が登場するサイバーパンク・怪異譚であり、Garanhead「故障とは言うまいね?」では取扱説明書の地位が極度に向上した世界でそれを執筆する資格者「マニュアリストロ」たちの活躍が描かれます。石井僚一「森/The Forest」はレイ・ブラッドベリの「みずうみ」をもとにした美しい叙情SFですが思わぬ形で説明書が登場しますし、cydonianbanana「閲覧者」には開かれたままの取扱説明書が登場し、しかし登場人物は不在のまま縮尺一分の一の地図をめぐる冒険が進行していきます。全自動ムー大陸「直射日光の当たらない涼しい場所」は取扱説明書を題材とした短歌十首の作品で、短編小説アンソロジーのインターミッションとしても取扱説明書の広がりを感じ

                          取扱説明書アンソロジー『故障かなと思ったら』 11/20文学フリマ東京35にて!
                        • ヘビをも倒す!三本足のカエル最強伝説!? その1 【再読】 ~『金玉ねじぶくさ』巻七の二より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                          それでは、『金玉ねじぶくさ』巻七の二「蛙も蛇を取る事」を読んで行きましょうヾ(๑╹◡╹)ノ" 霞亭文庫書誌詳細 ※この記事では霞亭文庫の画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 蛙《かへる》も蛇《へび》を取る事 唐土《もろこし》にハ鴆《ちん》と言ふ鳥《とり》有りて、一切有情《いっさいうじやう》の大毒《だいどく》なれバ、一日に千里《せんり》を走る猛虎《もうこ》も僅《わずか》か雀《すゞめ》程なる鴆を恐れて竹の林を城郭とせり。 竹ハ又、鴆の為大毒にて、藪《やぶ》有る上《うへ》を飛びぬれバ、己《おのれ》と落《お》ちて死するとかや。 此《こ》の鳥、江に降りて水を飲めバ、一切諸鳥、毒有らん事を恐れて其《そ》の水を飲まず。 山より犀《さい》と言ふ獣《けだもの》出て、又、其の水を飲みぬれば、毒を消《せう》せん事を計《はか》つて、其れより諸鳥も飲むとかや言ひ傳《つた》へ侍り。 然《しか》れども、其れは見

                            ヘビをも倒す!三本足のカエル最強伝説!? その1 【再読】 ~『金玉ねじぶくさ』巻七の二より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                          • 【浄春寺】木蓮 モクレン の花【天王寺七坂・口縄坂 織田作之助 文学碑】 - ものづくりとことだまの国

                            今週のお題「卒業」 口縄坂と織田作之助の文学碑 大阪・夕陽丘、天王寺七坂といわれる名所のひとつ、口縄坂(くちなわざか) 左の写真は昨年 初夏 撮影 口縄坂 織田作之助 文学碑 口縄坂は寒々と木が枯れて白い風が走っていた。私は石段を降りて行きながらもうこの坂を登り降りすることも当分あるまいと思った。青春の回想の甘さは終り、新しい現実が私に向き直って来たように思われた。風は木の梢にはげしく突っ掛かっていた。織田作之助「木の都より」 生国魂神社(いくたまじんじゃ)境内 織田作之助の像(Wikiより) 浄春寺の木蓮(モクレン) 口縄坂を上りきったところに浄春寺がある。(大阪市天王寺区夕陽丘町5−3) 境内にある木蓮の花が見事で、毎年、見物にゆく。 ただ気候(気温)の影響を受けやすいのか、見ごろがまちまちで、時々見逃すことがある。 いつも訪問させていただく楓屋さんのブログで、花が咲き始めているのを知

                              【浄春寺】木蓮 モクレン の花【天王寺七坂・口縄坂 織田作之助 文学碑】 - ものづくりとことだまの国
                            • 岩手民謡「外山節」 歌詞に隠されたエロとは? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                              ねこぞう(id:munazouchan48)さんとツイッターでやり取りをしている時に、ねこぞうさんが中学の音楽の民謡独唱テストで外山節を歌ったという話になりました。 ちなみに私がメインで使っているツイッタアカウントはこちらヾ(๑╹◡╹)ノ"twitter.com このブログ以外の更新情報もつぶやくから、フォローすればいいと思うんだヾ(๑╹◡╹)ノ" 岩手民謡「外山節」の代表的な歌詞はこちらヾ(๑╹◡╹)ノ" わたしゃ外山の 日陰の蕨(わらび) 誰も折らぬで 榾(ほだ)となる コラサーノサンサ コラサーノサンサ ※榾(ほだ)は焚き木の事 わたしゃ外山の 野に咲く桔梗 折らば折らんせ 今のうち コラサーノサンサ コラサーノサンサ わしと行かねか あの山陰さ 駒こ育てる 萩刈りに コラサーノサンサ コラサーノサンサ ねこぞうさんは、今思えば乙女が歌うような内容の歌詞ではなかった、と乙女の恥じらい

                                岩手民謡「外山節」 歌詞に隠されたエロとは? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                              • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その4 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                【原文】(クリックで展開) 【原文】 「江戸を出てから今日《けふ》で廿一日《にじふいちにち》、水茶屋の女の手から茶を飲《の》むも気味《きミ》悪く、浮世《うきよ》ハ律儀《りちぎ》に構へたが損《そん》なり」 と火吹竹《ひふきだけ》の様《やう》になったを圧《へ》し付けて、そろりと襖《ふすま》の間《あい》から覗《のぞ》けば、屏風《べうぶ》を立て見えず。 「さらば合点《がつてん》」と小便《セうべん》に出る様《やう》にして、閨《ねヤ》を出、縁《ゑん》へ回り、書院床《しよえんどこ》の様《やう》なる鴨居板《かもゐいた》の透《す》かしより、思ふまゝに差し覗き見れば、男一つ夜着《よぎ》に枕《まくら》を並べ、胴《どう》は一所に命々鳥《めい/\てう》のごとく、何を言うやら、笑うやら、鳴くやら。 しらりと夜《よ》明けになれば、「心留《こゝろと》まるは関《セき》の地蔵《じぞう》」と歌ふて、馬の鈴音《すゞをと》に旅籠《

                                  人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その4 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                • 井原西鶴が描く明智光秀! その7(補完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                  前回、挿絵の紹介をしたのですが、局頭《つぼねがしら》と思われる人物について、二つばかりご質問をいただいたので、お答えしたいと思います。 kihiminhamame.hatenablog.com id:mashley_slt さん 光秀さんイケメンに描かれてますね♪気になるのが左の局頭さん…何か鼻から出てる?! もう少し、画質が良い画像を用意しました。 新日本古典籍総合データベース ※国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。 鼻から何か出ているわけではなく、上唇の印刷がつぶれているだけでしたwヾ(๑╹◡╹)ノ" id:kaedeya さん 局頭の髪型(?)がとても気になります。これ、どういう状態なのでしょうか。 勉強になりました! 局頭は、うなぎ綿《わた》[綿帽子の一種。形がウナギに似ているから、この名が付いたのかしらん?]という、年配の女性がよく使用した帽子

                                    井原西鶴が描く明智光秀! その7(補完) ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                  • ⑥五つの女のドクロの謎 ~②西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                    ※下に現代語訳と解説があります。 西村市郎右衛門『御伽比丘尼』[貞享四(一六八七)年刊] 御伽比丘尼 5巻. [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ※画像は拡大できます。 【原文】 其れが中に中老《ちうらう》の男、此の法度《ほうと》を調《とゝの》ふ。 先《ま》ず、 青《あを》き紙《かミ》を以《も》て行灯《あんどう》を貼り、燈心《とうしん》百筋《ひやくすじ》立てたり。 話一つに燈心《とうしん》一筋《ひとすぢ》づゝ灯し消ちて、百に満つれバ、座中《ざちう》 闇《やミ》となりぬるに定む。 斯《か》くて、一人/\おどろ/\しき物語、語り続けける程に、九十九になれバ、燈心 只《たゞ》一筋の光《ひかり》幽《かすか》に物悲《ものかな》しく、我《われ》かの氣色《けしき》になりて、鼠《ねづミ》の鳴《な》く聲《こゑ

                                      ⑥五つの女のドクロの謎 ~②西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                    • 二十八日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                      (部屋の中が虚無僧だらけになる) 新日本古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿八日の夜にハ、遥かに尺八の音聞こえ、程無く虚無僧《こもそう》と見えて、地を踏みもせで、家内に入り来たりぬ。 其の後は、同じ様《さま》の虚無僧打ち續きて、数多《あまた》入り来たりし程に、居間の中一圓に虚無僧となりつゝ、平太郎臥したに傍《かたへ》に皆、寝《いね》てありける。 夜明ケて後は、其の跡も見えず。 【現代語訳】 七月二十八日の夜には、はるか遠くに尺八の音が聞こえ、間もなく虚無僧《こむそう》が地面を踏みもせずに、すーっと家の中に入ってきました。 それから、同じような虚無僧が続いて、たくさん家の中に入ってきました。 居間中が虚無僧だらけになって、平太郎が寝ている側で、虚無僧はみんな

                                        二十八日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                      • 4-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                        【前回のあらすじ】 一つ目小僧は越後の大入道に家督を譲られ、今入道と名乗って諸国化け修行に出ます。 一方、丹波のヒヒは見越入道を養子に迎え、今入道に一泡吹かせるように命じます。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (6ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 ここに化けの里とて、数多《あまた》の化け物、現《うつゝ》を抜かす廓《くるハ》有り。 中にも長首屋《ながくびや》のお六《ろく》、大寒屋《おゝさむや》の雪の夜とて、その頃 名代《なだい》の全盛有りけり。 この廓の素見《すけん》、玉蜀黍《たうもろこし》の化け物、西瓜《すいくハ》の化け物、そゝり歌で出掛ける。 「とんだ美しいもんだ」 「エウ、たうもろや、これからちつと、もゝんぢい横丁を冷やかそふじやァねへか」 「おゝ、笑止《

                                          4-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                        • 好きすぎて100回くらい読んでいる、伝説の夜のこと(「はてなインターネット文学賞」に寄せて) - インターネットもぐもぐ

                                          はてなが「はてなインターネット文学賞」を実施するそうで、あなたがこれぞインターネット文学!と思うものを教えてください、という依頼をもらった。え〜なんだろう。いっぱい思いつく。 いろいろ考えてみたけど、私の中では個人ブログの大きな魅力といえば、愛のこもった熱い語りが読めることだ。だいたいの場合、そのジャンルについてよく知らなくても楽しい。すごい。 というわけで、私の記憶に残る超超大好きなエントリーがこちらの2つ。2014年のジャニーズカウントダウンコンサートを目撃した人による「あの日」の克明な記録です(大げさ)(だけどそれくらい価値がある!) 伝説のカウコン 今回フジテレビでの放送がなかった「Johnnys' Countdown 2014ー2015」で一体何が起こったのか? moarh.hatenablog.jp 【実録ルポ】本当にあったマッチカウントダウン sasagimame.haten

                                            好きすぎて100回くらい読んでいる、伝説の夜のこと(「はてなインターネット文学賞」に寄せて) - インターネットもぐもぐ
                                          • 仲俣暁生(『失われた「文学」を求めて』続編企画中) on Twitter: "私も維新の「語り口の平易さ」(声の出し方、顔の表情なども含め)はすごく上手いと以前から注目しています。立民や共産は街頭演説も「〜ではありませんか!」と締めて観客が拍手で応える歌舞伎かせいぜい新派。それに対して維新は口語の近代市民劇… https://t.co/YnGUGWINC7"

                                            私も維新の「語り口の平易さ」(声の出し方、顔の表情なども含め)はすごく上手いと以前から注目しています。立民や共産は街頭演説も「〜ではありませんか!」と締めて観客が拍手で応える歌舞伎かせいぜい新派。それに対して維新は口語の近代市民劇… https://t.co/YnGUGWINC7

                                              仲俣暁生(『失われた「文学」を求めて』続編企画中) on Twitter: "私も維新の「語り口の平易さ」(声の出し方、顔の表情なども含め)はすごく上手いと以前から注目しています。立民や共産は街頭演説も「〜ではありませんか!」と締めて観客が拍手で応える歌舞伎かせいぜい新派。それに対して維新は口語の近代市民劇… https://t.co/YnGUGWINC7"
                                            • 人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その6[完] 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                              まとめリンク(クリックで展開) kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com さてさて、前回、 「江戸の男はどうして顔が板から離れなくなってしまったのでしょうか?」 というご質問を皆さんにしました。 普通に読めば、「1、伊勢大神宮の罰」なんですが、これはあくまで宿屋の主人が言っているだけです。 しかも、男のエッチな行為への罰ならば、同罪で隣の男女も罰を受けるはずですが、隣の男女が罰を受けた形跡はありません。 この疑問を解くヒントは、本編の最初の部分にあります。 ほら、この男が住んでいるのは江戸の葺屋町《ふきやちょう》って書いてありましたよね。 葺屋町

                                                人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その6[完] 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                              • 「育児の人」と見られる心のざわつき。「いやだ、文学者として評価されたい」と思ってしまう

                                                仕事相手と会っても、育児の話題ばかり出される。私を思いやってくれていることに違いない。そもそも、私がそう思わせているのだろう。でも、「育児の人」「育児の話をしたがっている人」と思われて、もう「文学の人」「文学の話がしたい人」だと思われないことがつらくてたまらない。自分が悪いのだが — 山崎ナオコーラ (@naocolayamazaki) December 8, 2019 もちろん、エッセイではなんでも赤裸々に、直球で書くが、それは文章というものが好きだからだ。……文学者になりたい。「育児の人」にはなりたくない、と、つい思ってしまう。でも、それをどういう風に自分で折り合いをつけていいのかわからない。 — 山崎ナオコーラ (@naocolayamazaki) December 8, 2019

                                                  「育児の人」と見られる心のざわつき。「いやだ、文学者として評価されたい」と思ってしまう
                                                • 2-豆腐小僧 ~『夭怪着到牒』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                  豆腐小僧の画像として一番よく引用されるのが、『夭怪着到牒《ばけものちゃくとうちょう》』(北尾政美画、天明八(1788)年刊)の挿絵のものです。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 夭怪着到牒 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション(3ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 化け物ゝ親玉見越入道現れ、手下の化け共を呼び出だす。 入道の孫、大頭小僧、雨のそぼ降る夜、豆腐屋を脅かし、一丁占めてくる。 【現代語訳】 化け物の親玉見越入道が現れ、手下の化け物どもを呼び出します。 見越入道の孫の大頭小僧は、雨がしとしと降る夜、豆腐屋を脅かし、豆腐を一丁奪ってきます。 【解説】 実は、ここでは豆腐小僧と言う名称は一切出てこず、描かれている妖怪はあくまでも大頭小僧とされてるんですよね。 というわけで、何だかよく分からなくなってきたので、次

                                                    2-豆腐小僧 ~『夭怪着到牒』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                  • [まとめ]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~附:荻原が弥子の家を探索したルート~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                    というわけで、『牡丹灯籠』のまとめですヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 荻原さんが住む五条京極《ごじょうきょうごく》から弥子《いやこ》さんが住む(?)万寿寺《まんじゅじ》まで、

                                                      [まとめ]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~附:荻原が弥子の家を探索したルート~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                    • 短歌ブームと文学フリマ拡大が示す『不良債権としての「文学」』の答え

                                                      プロ・アマ、営利・非営利、ジャンルを問わず、つくり手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自分で販売する場として、規模を拡大し続けている「文学フリマ」。2002年にスタートしたこの展示即売会は、現在は九州〜北海道までの全国8箇所、年間合計9回にわたって開催されている。参加者たちは略して「文フリ」とよく呼ぶ。 出店者・来場者の増加を背景に、2024年5月19日(日)開催の「文学フリマ東京38」からは東京開催時の一般入場を有料化。12月1日(日)開催の「文学フリマ東京39」は東京ビッグサイトでの開催も発表され話題となった。 今、文学フリマは文学を志す人々にとって、作品発表やビジネスにおいて、既存の商業出版だけではない「オルタナティブな場」として機能し始めているのかもしれない──この問いを掘り下げ、文学にまつわる人々にとっての思考の補助線をまとめようと、有料化される前の最後の「文学フリマ東京37」の

                                                        短歌ブームと文学フリマ拡大が示す『不良債権としての「文学」』の答え
                                                      • 【再読】リュウグウノツカイ ~『曽呂里物語』巻四の一「声良き者を龍宮より欲しがる事」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                        今回と次回(予定)はこのブログの初期に取り上げた『曽呂里物語(曽呂利物語)』の二編を読み直したいと思います。 初期の頃は今に比べるとかなり雑に読んでしまったので、心残りだったんですヾ(๑╹◡╹)ノ" まず、今回は巻四の一「声良き者を龍宮より欲しがる事」です。 『曽呂里物語』は、ここに載せれる画像が無かったので、オリジナルをご覧になりたい方は、下のリンク先でご確認くださいね。www.wul.waseda.ac.jp 『曽呂里物語』は怪談集で、寛文三(一六六三)年に出版されました。曽呂里(曽呂利)って人が語った話を集めた作品です。 曽呂里は、豊臣秀吉に御伽衆《おとぎしゅう》として仕えた、曽呂利新左衛門《そろりしんざえもん》のことです。要するに秀吉に面白い話を聞かせた人です。 もちろん、『曽呂里物語』は本当に曽呂里がした話を集めたわけではなく、あくまでもそういう設定で書かれた作品なのであしからず

                                                          【再読】リュウグウノツカイ ~『曽呂里物語』巻四の一「声良き者を龍宮より欲しがる事」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                        • ➉五つの女のドクロの謎 ~日本の推理小説作家:江戸川乱歩・小酒井不木・夢野久作~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                          最後は番外編です。 「仕掛物」が収録されている、井原西鶴『本朝桜陰比事』(元禄二[一六八九]年刊)と日本の推理小説作家(探偵小説作家)とのかかわりをちょっとだけ。 『怪人二十面相』や『少年探偵団』シリーズでおなじみの江戸川乱歩《えどがわらんぽ》は、『本朝桜陰比事』のオリジナルを所蔵していました。 ※江戸川乱歩邸に行った時の写真。 ameblo.jp 残念ながら乱歩は『本朝桜陰比事』については『原始法医学書と探偵小説』(昭和二十六年発表)というエッセーでほんの少し触れている程度です。 ※『原始法医学書と探偵小説』が収録されている書籍。 www.aozora.gr.jp ただ、乱歩の『お勢《せい》登場』(大正十五年発表)という話に長持が登場します。www.aozora.gr.jp 長持は昔の家によくあった、衣類などを収めた蓋がついた長方形の大きな木箱です。 お勢の旦那さんは子供とのかくれんぼで

                                                            ➉五つの女のドクロの謎 ~日本の推理小説作家:江戸川乱歩・小酒井不木・夢野久作~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                          • 増田文学考続き - あのにますトライバル

                                                            前回の続きです。完全に自分メモです。 増田文学という話題になると「増田文学という言葉は人それぞれだから難しいよ」ということを言ってきているんだけど、「定義は人それぞれだから全部文学でいいじゃないか」という意見を毎回もらう。その通りなんだけど、逆に「定義は人それぞれ」だからこそ「文学」っていう言葉を使うのはやめたほうがいいよねって思う。 なんでそう思うのかなって考えたんだけど、これは増田観の違いが大きいかなと思う。自分は「増田は日記であり、トラバである」なので「増田の中に文学性を帯びたエントリが出現する」という感覚が大きい。だから全ての増田を「増田文学」と呼ぶ度量はない。「うんちトラバ」とか「を書」に人権を認めたくない、みたいな。 じゃあ「全部文学でいいよ」みたいな感覚はどこから来るのかと考えたとき、ホッテントリ経由で上がってきたものだけ見ていればそうなるかなぁと思った。実際ホッテントリに来

                                                              増田文学考続き - あのにますトライバル
                                                            • 16-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                              『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①斯《か》くて福犬ハ家の守護神に祝ひて、社《やしろ》を作りて、鎮座しける、 正直夫婦、天の恵ミにて、有徳《うとく》の身となり、「富みて驕《おご》らず貪《むさぼら》らず」の道理に適《かな》い、 ②良き子を貰ひて家内安楽にぞ暮らしける。 ③めでたし/\/\ 【現代語訳】 こうして福犬は、家の守護神として、お社を作って祀《まつ》られました。 正直夫婦は、天の恵みによって裕福な身となり、「裕福になっても調子に乗らず、ガツガツしない」という、人としてあるべき道徳がそなわっている

                                                                16-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                              • 二十七日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                (部屋が曇って闇のようになる) 新日本古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿七日の昼の頃、居間の内、曇るが如くにて、次㐧/\に闇の如くなりしが、程無く赤く成りて、輝く様《やう》になりぬ。 後は直物《ひたもの》黒白打ち変わりて、目眩《めくるめ》く様《さま》に覚えしと也。 夜に入りてハ、門の内、拍子木の音聞こえ、又は、蚊帳《かや》の内に、女の声聞こえける。 然《さ》れども、全て形は無し。 【現代語訳】 七月二十七日の昼頃、居間の中が曇ったようになり、徐々に闇のようになりましたが、すぐに赤くなって、輝いているようになりました。 それから、ひたすら、暗くなったり、明るくなったりして、平太郎は目がチカチカしました。 夜になると、門の中で拍子木の音が聞こえ、また、蚊帳《

                                                                  二十七日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                • 大名行列① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                  はい、みなさまお待たせしました、え?待ってなかった? 今回から中断していた『金草鞋』の続きを少し読み進めたいと思います。 どうやら、中巻の一ページ目を読んだ所で飽きて中断していたようです(笑) というわけで、中巻の二ページ目から再開です! ※中巻の一ページ目はこちら。kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 今回と次回は霞が関あたりで大名行列に遭遇する場面です。 今回は右ページで次回に左ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 愛宕《あたご》の下通りを真つ直ぐに、虎の御門を入り、霞が関辺り、御大名屋敷の煌《きら》び

                                                                    大名行列① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                  • へいさらばさら ~『和漢三才図会』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                    それでは、『和漢三才図会』の問題の個所を読んでみましょう。 あ、今回は青空文庫に対応した書式になっています。 この記事をコピペして、テキストファイルを作成して青空文庫リーダーで開くと、ちゃんとルビが漢字の横に表示されますヾ(๑╹◡╹)ノ" 本当はね、テキストファイルをダウンロードできるようにしたいんですけど、パクられ放題になるので断念しました。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 和漢三才図会 : 105巻首1巻尾1巻. [25] - 国立国会図書館デジタルコレクション 【書き下し文】【現代語訳】 ※なるべく漢字はそのまま残しました。 ※なるべく漢字は現在使われている書体に修正しました。 ※なるべく振り仮名を補いました。 へいさらばさら へいたらばさる 二名共に蛮語《ばんご》也。 鮓荅 ツヲタ 鮓荅 訓読み「へいさらばさら」「へいたらば

                                                                      へいさらばさら ~『和漢三才図会』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                    • ヘビをも倒す!三本足のカエル最強伝説!? その2 【再読】 ~『金玉ねじぶくさ』巻七の二より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                      『金玉ねじぶくさ』巻七の二「蛙も蛇を取る事」の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 霞亭文庫書誌詳細 ※この記事では霞亭文庫の画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 然《しか》るに、何時《いつ》ぞの頃より、虵《へび》多く死して、池《いけ》の邊《ほとり》に骸《から》数多《あまた》蟠《ワだかま)れり。 何に取らるゝ躰《てい》にも見へねば、不思議の事に思ひしに、或《あ》る夕暮れ、何処《いずく》とも無く三足なる蛙《かわづ》一疋《いつぴき》飛び来て、水の汀《みぎわ》なる薄《すゝき》の影《かげ》にて頻《しき》りに鳴《な》く。 其《そ》の聲《こえ》を聞いて、築山《つきやま》の岩《いわ》の狭間《はざま》より、大きなる虵 一疋《いつぴき》這《は》い出て、此《こ》の蛙を取らんとす。 蛙《かへる》は鳴《な》くに正根《しやうね》を入れて後《うし》ろへ虵《へび》の臨《のぞ》む事を知らず。 上《うへ》なる亭《ちん》より是

                                                                        ヘビをも倒す!三本足のカエル最強伝説!? その2 【再読】 ~『金玉ねじぶくさ』巻七の二より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                      • ④五つの女のドクロの謎 ~④井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                        kihiminhamame.hatenablog.com 前回、物語の舞台がどこか京都の地図を見てみたのですが、そもそも、しっかり本文を読んだら、お奉行様じゃなくても、事件の真相がすぐに分かるということに気づきましたヾ(๑╹◡╹)ノ" まず、町で珍しい出来事がなくて困るのは、出版者か芝居関係者ぐらいしかいませんよね。 五月雨で濁った桂川を流れてきたはずなのに、汚れてもいない新しい長持。 明らかに不自然で仕組んだものだとわかりますね。 こんな物が作れるのは、出版者と芝居関係者、どちらかというと? 以上の事だけでもう、お奉行様は、芝居関係者が仕組んだものだと分かったわけです。 とりあえずカギを開させたのは、中がどうなっているか確認するためでしょう。 川を長い距離流れたのなら、多少は浸水しているはずですものね。 ドクロだけ古いのも不自然。 「見つけたのは一人か大勢か」と聞いたのは、犯人を特定する

                                                                          ④五つの女のドクロの謎 ~④井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                        • 井原西鶴が描く明智光秀! その3 ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                          ※下に現代語訳と解説があります。 武家義理物語 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しております。 【原文】 更《さら》に身の事を歎《なげ》かず、 「自《みずか》ら此の姿《すがた》にて、十兵衛殿に見《まミ》ゆる事は、思ひもよらず。 まして、此の形《かたち》を堪忍《かんにん》すべき者《もの》有れバとて、外《ほか》に男《をとこ》を持《も》つべき心底《しんてい》に非《あら》ず。 妹《いもと》ハ我等《われら》が昔に風俗《ふうぞく》も変ハらず、万《よろず》に賢く、心ざしもしほらしく生《う》まれ付きぬれば、何國《いずく》に行《ゆ》きても二親《ふたをや》の御名《おな》は下さじ。 是《これ》を十兵衛殿へ送らせ給へ。 我等《われら》は兼《かね》て出家《しゅつけ》の願《ねが》ひ、諸佛《しよぶつ》を掛けて偽《いつワ》り無

                                                                            井原西鶴が描く明智光秀! その3 ~『武家義理物語』巻一の二「瘊子は昔の面影」~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                          • ③化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                            【前回のあらすじ】 百物語のたびに人間に呼び出されてはかなわんと、越後の大入道の呼びかけで化け物どもは、人間の百物語をして人間を呼び出し、人間を懲らしめてやろうとします。 そこに、「しばらく!しばらく!」という声とともにやってきた者が??? ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (5ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 「それ赤本《あかほん》の大入道《おうにうどう》と坂田《さかた》の金時《きんとき》ハ、鰒《ふぐ》に大根《だいこん》、鴨《かも》に葱《ねぎ》、奴豆腐《やつこどうふ》に唐辛子《とうがらし》、梅《むめ》に鶯《うぐいす》、竹《たけ》に虎《とら》、桜に駒《こま》か、粟鶉《あわうづら》の初会《はつくわい》、怪力乱神《くわいりよくらんしん》を語らずと雖《いえど》も、眼

                                                                              ③化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                            • 羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う | CINRA

                                                                              昨年12月にメジャー1stアルバム『POWERS』をリリースした羊文学。オルタナティブロックやシューゲイザー、ドリームポップといった要素を絶妙なバランス感覚で3ピースのアンサンブルへと落とし込んでいくセンス、卓越した演奏力、そして喜怒哀楽全てを乗せたような塩塚モエカの歌声でもって、いまや次世代シーンの代表格として存在感を獲得しつつある。 CINRA.NETでは初めてのメンバー全員取材となった今回、事前に3人のルーツとなる、もしくはいまの羊文学に影響を与えた邦楽作品を1人2曲ずつセレクトしてもらって話を聞くことに。AVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01m」で試聴しながら、その魅力について語り合ってもらった。 羊文学(ひつじぶんがく) 左から:河西ゆりか、塩塚モエカ、フクダヒロア 塩塚モエカ(Vo,Gt)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)からなる、繊細ながらも力強いサウンドが

                                                                                羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う | CINRA
                                                                              • 芝居小屋は大盛況 その1 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                                それでは『金草鞋』初編の続きを読んでいきましょう。 前回の風呂屋の次のページです。 字が細かいんで、何回かに分けて読みますね。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【翻刻】 堺町芝居《さかいてうしばゐ》 葺屋町芝居《ふきヤてうしばい》 かの二人ハ、翌日から案内の人を頼ミ、まず当年の恵方なればと、芝の神明《しんめい》・愛宕《あたご》の方から始めんと、馬喰丁《ばくろてう》を出て人形町通り、堺町・葺屋町の芝居大流行りに、見物 夥《おびたゞ》しきを見て、肝を潰す。 【現代語訳】 例の二人は翌日から案内人[観光ガイド]を雇って、 「まず今年の恵方にあたる芝の神明宮《しんめいぐう》と愛宕山《あたごさん》から見て行こう」 と、馬喰町《ばくろちょう》の宿屋を出て、人形町通りの堺町《さかいちょう》・葺屋

                                                                                  芝居小屋は大盛況 その1 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                                • [10]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~二度と女は荻原の家に来ませんでした、、、が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                                  『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 急ぎ行きて、頼ミ参らせよ」 と言ふ。 荻原、彼処《かしこ》に詣でゝ、對面《たいめん》を遂げしに、卿公《きやうのきミ》仰せける様《やう》、 「汝ハ、化け物ゝ氣に精血《せいけつ》を耗散《がうさん》し、神魂《しんこん》を昏惑《こんわく》せり。 今十日を過ぎなバ、命ハ有るまじき也」 と宣《のたま》ふに、荻原有りの儘《まゝ》に語る。 卿公《きやうのきミ》、則《すなハ》ち符《ふ》を書きて与へ、門《かど》に押させらる。 其れより女、二度《ふたたび》来たらず。 五十日バかりの後に、或る日、荻原、東寺に行《ゆ》きて、卿公《きやうのきミ》に礼拝して、酒に酔《ゑ》ひて帰る。 流石《さすが》に彼の女の面影恋しくや有りけん、万寿寺の門前近く立ち寄

                                                                                    [10]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~二度と女は荻原の家に来ませんでした、、、が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~