並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 51件

新着順 人気順

「精神現象学」の検索結果1 - 40 件 / 51件

  • 本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

    哲学・思想プラトン『饗宴』 アリストテレス『詩学』 アウグスティヌス『告白』 レオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』 マキァベッリ『君主論』 モア『ユートピア』 デカルト『方法序説』 ホッブズ『リヴァイアサン』 パスカル『パンセ』 スピノザ『エチカ』 ルソー『社会契約論』 カント『純粋理性批判』 ヘーゲル『精神現象学』 キルケゴール『死に至る病』 マルクス『資本論』 ニーチェ『道徳の系譜』 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 ソシュール『一般言語学講義』 ヴァレリー『精神の危機』 フロイト『快感原則の彼岸』 シュミット『政治神学』 ブルトン『シュルレアリスム宣言』 ハイデッガー『存在と時間』 ガンジー『ガンジー自伝』 ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』 ポランニー『大転換 市場社会の形成と崩壊』 アドルノ&ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』 ア

      本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100
    • 接客サービスの本質は「お店とお客との闘い」 経営学教授が研究からひも解いたお客さんとお店の理想的な関係 - おなじみ丨近くの店から、なじみの店へ。

      Hayanon Science Manga Studio(2019) 「サービスは闘い」だと主張し、飲食店を中心にサービス科学について研究・分析を行っている京都大学経営管理大学院の山内裕教授に、サービスの本質について聞きました。 行動経済学をはじめとする学問の教授に、データの観点から飲食店の店づくりや集客方法、リピーター施策として効果的なことを深掘りしていきます。今回は「サービス科学」を専門とし、飲食店を中心に日々フィールドワークを続ける京都大学経営管理大学院の山内裕教授にインタビューを行いました。 一般的に「サービス」は、おもてなしや奉仕の意味合いが強いものの、山内先生は「サービスは闘い」だと主張し、その旨を伝える著書も執筆。その意図や、飲食店にとって切っても切り離せないサービスの本質などについて考えます。 山内裕さん 京都大学経営管理院教授、経営学者。経営学の一分野として「サービス科学

        接客サービスの本質は「お店とお客との闘い」 経営学教授が研究からひも解いたお客さんとお店の理想的な関係 - おなじみ丨近くの店から、なじみの店へ。
      • 「web上で読める哲学系ブックリスト」のリスト - 川瀬和也 研究ブログ

        web上で読めるブックリストは、独学する際の重要な指針となってくれます。しかし、様々な媒体でバラバラに公開されているため、存在に気づくことがなかなか難しいという難点があります。そこで、ここでは、自分用の備忘録も兼ねて、web上で見つけた哲学系のブックリストを、簡単に分類した上でリスト化することにします。(記事中、敬称は「さん」に統一します。) 最初に読みたい 「哲学を学ぶなら岩波文庫を全部読め」を信じてはいけない理由 https://mitorizu.jp/column/column-interview/philosophy-as-learnable 長門裕介さんのインタビュー。「岩波文庫を全部読め」のような読書指導がなぜよくないのか、古典と入門書の関係をどう考えれば良いかなど、最初に読んでおくと心構えができる。哲学入門者のためのブックリストもある。 分析哲学 分析系の理論哲学関連で、ある

          「web上で読める哲学系ブックリスト」のリスト - 川瀬和也 研究ブログ
        • 『鬼滅の刃』鼎談企画 文学・思想編(長谷川晴生×藤崎剛人×髙橋優):文化の旅へ急がず焦らず参ろうか|髙橋優

          (2024年2月18日追記) 本記事の剽窃が発覚しました。詳細はこちらの記事をご参照ください。 はじめに 前回鼎談(歴史編)に引き続き、ゲストを入れ替えて『鬼滅の刃』に関するオンライン鼎談を実施した。今回は「文学・思想編」と題して、文学・思想研究者の二人をお招きした。前回鼎談のテーゼを踏まえつつも、また別の着眼点から議論を尽くすことで、『鬼滅の刃』をさらに立体的に把握することが可能となった。私としても、切り口一つで作品の風景を一変させられる批評という営みの豊かさを再認識することができ、大いに刺激を受けたところである。以下では、歴史研究とはひと味もふた味も違う文学・思想研究の奥深さ、その一端が読者諸賢の眼前に広がることだろう。 参加者(敬称略) 長谷川晴生(はせがわ・はるお) 最近は「ヨーロッパの右翼に詳しい人」という扱いを受けているものの、本人としてはドイツの文学と思想を学んでいるつもり。

            『鬼滅の刃』鼎談企画 文学・思想編(長谷川晴生×藤崎剛人×髙橋優):文化の旅へ急がず焦らず参ろうか|髙橋優
          • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

            2024年6月30日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,053点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

              ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
            • 【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本  - 日々是〆〆吟味

              初心者向けのリストは以前に書いたものがこちらにあります。最初に哲学書を読もうと思われたら下記のリストのほうがいいかもしれません。 waka-rukana.hatenadiary.com 最難解な哲学書 30冊 選ぶ基準 1.歴史的評価の高いもの 2.分厚いものや巻数の多いもの 3.翻訳も難しいとされているもの 4.西洋哲学の範囲内のもの 5.哲学以外の本も若干含まれる 古代 8選 『ソクラテス以前哲学者断片集』 プラトン『国家』 アリストテレス『形而上学』 プリニウス『博物誌』 『初期ストア派断片集』 セクストス・エンペイリコス『学者たちへの論駁』 プロティノス『エネアデス』 『ナグ・ハマディ文書』 中世 4選 『中世思想原典集成』 アウグスティヌス『神の国』 トマス・アクィナス『神学大全』 オッカム『『大論理学』注解』 近世/近代 10選 ヤコブ・ベーメ『黎明』 カルヴァン『キリスト教綱

                【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本  - 日々是〆〆吟味
              • 哲学書・古典的名著のおすすめ6選+α。初心者や中学生からも読めるかもしれない、難解で難しいかもしれないけど面白い、最初に読むべき哲学の古典的名著たち【短い・やさしい・わかりやすい・読みやすい】 - 日々是〆〆吟味

                哲学書のおすすめ より難しい、最も難しいだろうと思われる哲学書はについて並べたものも書いてみました。初心者向けではものたりなかったり、他の哲学書の古典を知りたい方はご覧になってみてください。 waka-rukana.hatenadiary.com ちなみに科学の古典について書いたものもあります。よろしければご覧ください。 waka-rukana.hatenadiary.com 哲学書のおすすめ はじめに 〜哲学書とはどういうものだろう〜 おすすめの方針 4つの基準 1.短い本であること。 2.拾い読み出来るもの。 3.哲学史に残っている古典的書物であること。 4.手軽に手に入るもの。 初めて読むのにおすすめする短い哲学書3選 1.プラトン『ソクラテスの弁明』 2.デカルト『方法序説』 3.ナーガルージュナ『中論』 初めて読むのにおすすめする拾い読み出来る哲学書3選 1.マルクス・アウレーリ

                  哲学書・古典的名著のおすすめ6選+α。初心者や中学生からも読めるかもしれない、難解で難しいかもしれないけど面白い、最初に読むべき哲学の古典的名著たち【短い・やさしい・わかりやすい・読みやすい】 - 日々是〆〆吟味
                • カルヴァン派の予定説による職業倫理と蓄財によって成立した資本主義 〜救済の宿命の決定と不可知により生じる不合理な動機による合理化【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】  - 日々是〆〆吟味

                  カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに 人間が救われるかは最初から決まっている? 最初から決まっているのに善行は必要か? よくわからないからがむしゃらに 不合理的な動機と合理性 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 【ヘーゲル『精神現象学』】 カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに ウェーバーのいうエートスは個人の行動や考え方を規定していく内的規律のようなものだと思いますが、この説明だけでは別段宗教と関わらなく成り立ちそうな気もしますね。でも一応私はここでウェーバーとデュルケームを宗教を社会学した人、として紹介してしまいましたので、もうちょっと宗教との関わりでエートスについて書いてみたいと思います。 ウェーバーがエートスの概念を抽出することになるのは近代資本主義の成立条件を探ってプロテスタントカルヴァン派の、働

                    カルヴァン派の予定説による職業倫理と蓄財によって成立した資本主義 〜救済の宿命の決定と不可知により生じる不合理な動機による合理化【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】  - 日々是〆〆吟味
                  • 人が集まる群衆と群衆化される事によって群れる人に起こる群集心理への変化 ~具体的に集まった人々の集団とは異なる、群集心理を持つ現象へと変貌した我を忘れた群れる人【ル・ボン『群衆心理』】  - 日々是〆〆吟味

                    人々の集まりとしての群衆と、群衆化することにより変化する群衆心理 ~人が直接集まってなくても群衆なの?群衆の問題は人が群れ集まることよりも、それにより変化する心理が問題だ、ということらしい 群衆とは具体的に集まった人々のことだろうか? 【オルテガ『大衆の反逆』】 【ル・ボン『群衆心理』】 ただ人が集まった群衆という形ではなく、群衆となることによって起こる心理の変化(=群衆心理)が問題だ 国民単位で影響を与えるものと広告/宣伝と群衆化 【吉本隆明『共同幻想論』】 フィクション/メディアによって作り上げられもする人々の意識 【ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』】 【ホブズボーム『創られた伝統』】 【ヘーゲル『精神現象学』】 群衆心理の応用としての広告/宣伝による群衆化の個人的仮説 【ベルンシュタイン『社会主義の諸前提と社会民主主義の任務』】 【ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』】

                      人が集まる群衆と群衆化される事によって群れる人に起こる群集心理への変化 ~具体的に集まった人々の集団とは異なる、群集心理を持つ現象へと変貌した我を忘れた群れる人【ル・ボン『群衆心理』】  - 日々是〆〆吟味
                    • 科学者(専門家)の細分化された専門領域の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識としてたこつぼ化した科学者とは何かという問題 - 日々是〆〆吟味

                      科学者(専門家)の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識 ミミズの頭と専門家 【ニーチェ『ツァラトストラかく語りき』】 生涯を賭けた結果と、他の可能性 【小林秀雄初期文芸論集】 【ヘーゲル『精神現象学』】 科学者自身の自己認識 【エンゲルス『反デューリング論』】 【オルテガ『大衆の反逆』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/01/15/190041 科学者(専門家)の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識 大衆と専門家が違うようでいて思いのほか似たもの同士の存在であることがオルテガによって指摘されましたが、それには多分思想史的な背景があるように思います。 ミミズの頭と専門家 ニーチェといえば『ツァラトストラ』ですが、この中に有名な一節があります。それは主人公ツァラトストラが旅に出た時に出会う科学者で、その科学者はミミズの頭(だったっけ? 回虫だっ

                      • 自我形成の時期と自我喪失する群衆状態の意味と類似の可能性 ~人間の精神における自我の確立と喪失時に現れてくる他者依存/カリスマへの自我投射 - 日々是〆〆吟味

                        自我の形成と群衆における自我喪失 ~我を失う/作るっていうのは似てること? フロイトの群衆と自我 【フロイト『自我論集』】 【ル・ボン『群衆心理』】 自我の形成と人間の精神 【ヘーゲル『精神現象学』】 思春期と自我の確立 新しい自我モデルの対象者の必要性 【ドストエフスキー『罪と罰』】 自我形成途中の精神と群衆の類似? 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/05/15/200056 自我の形成と群衆における自我喪失 ~我を失う/作るっていうのは似てること? フロイトの群衆と自我 フロイトの捉えた群衆は、ただお互いに我を失い一塊りのまま暗示にかけられてしまう存在というだけでなく、自我の概念を持ち込んで群衆を操作していく人間との間で起こる相互関係のようにも思えました。ル・ボンは群衆をその塊単体で捉えたのに対し、フロイトはその外にいる暗示者とな

                          自我形成の時期と自我喪失する群衆状態の意味と類似の可能性 ~人間の精神における自我の確立と喪失時に現れてくる他者依存/カリスマへの自我投射 - 日々是〆〆吟味
                        • シャトーカミヤの石像群の謎(デジタルリマスター)

                          長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。 前の記事:異様にでかい塔を見に行く(デジタルリマスター) > 個人サイト 長崎ガイド シャトーカミヤとは 石像の謎に迫る前に、まずは シャトーカミヤとはどういう場所なのか? 簡単に説明したい。 明治36年(1903年)、本格的な国産ワインを作る工場としてシャトーカミヤは作られた。明治と言えば、まだワインそのものが珍しかった時代。まさに国産ワインの黎明期において、その発展に大いに貢献した場所である。 シャトーカミヤの本館。 現在のシャトーカミヤは、レトロな建物と庭園を眺めながら、ワイン飲んだり肉食ったりできる憩いのスポットとなっている。 当時の建物をそのままレストランや喫茶店にしているので、雰囲気も

                            シャトーカミヤの石像群の謎(デジタルリマスター)
                          • 人生の選択としての可能性と宿命:もしくはヘーゲルにおける無限と有限 ~人間は無限なものとして可能性が開かれているが、何者かになることによって有限な存在となり、そして有限なものを積み重ねていくことで再度無限な存在となる - 日々是〆〆吟味

                            人生の選択としての可能性と宿命:もしくはヘーゲルにおける無限と有限 ~人間は無限なものとして可能性が開かれているが、何者かになることによって有限な存在となり、そして有限なものを積み重ねていくことで再度無限な存在となる 人間の人生と選択 【小林秀雄『小林秀雄初期文芸論集』】 人間の成長と『精神現象学』 【ヘーゲル『精神現象学』】 無限なものとして開かれている、人間の最初の姿 有限なものとして限定された形で期待される人間の姿 前回のお話 オリジナリティの意味する偶然的結果としての〝この私〟と必然的人生としての宿命 ~決して一致しない個々の人間精神を越える唯一の存在として認識してみなされる〝この私〟 - 日々是〆〆吟味 人生の選択としての可能性と宿命:もしくはヘーゲルにおける無限と有限 ~人間は無限なものとして可能性が開かれているが、何者かになることによって有限な存在となり、そして有限なものを積

                              人生の選択としての可能性と宿命:もしくはヘーゲルにおける無限と有限 ~人間は無限なものとして可能性が開かれているが、何者かになることによって有限な存在となり、そして有限なものを積み重ねていくことで再度無限な存在となる - 日々是〆〆吟味
                            • 原理原則に従う空気を読まない方法のための古典的な知識と教養の必要性 ~空気を読むとは専門性を欠いた状態で伝播された情報を同調的に読み込むので、原典となる情報の認識によってのみ対抗・批判できる - 日々是〆〆吟味

                              空気を読むことに対抗できるのか 空気を読むことと非専門性 空気を読むことを批判することまでが、空気の中に絡めとられる 空気に対抗すべき原典の思考 気になったら読んで欲しい本 丸山眞男『現代政治の思想と行動』 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』 ヘーゲル『精神現象学』 続きのお話 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/11/25/190035 空気を読むことに対抗できるのか 空気を読むことと非専門性 ここで次の問題になるのですが、空気を読むと言ってるのは、みなが空気を読むと言ってる空気を読んで言ってるだけ、というのは、たしかに印象批判としては間違ってはいないということです。つまり日本人は空気を読む民族だ、と言っている人のうちどれだけが丸山眞男に即して発言しているか、ということはかなり疑問です。丸山眞男の考えが空気という概念を提出し、それがあ

                                原理原則に従う空気を読まない方法のための古典的な知識と教養の必要性 ~空気を読むとは専門性を欠いた状態で伝播された情報を同調的に読み込むので、原典となる情報の認識によってのみ対抗・批判できる - 日々是〆〆吟味
                              • ショーペンハウアー思想のニーチェの先駆者としての側面と、ヘーゲルへの対抗意識 - 日々是〆〆吟味

                                ショーペンハウアーにおけるヘーゲルへの反抗とニーチェの先駆者 ショーペンハウアーと哲学 【プラトン全集,カント全集】 【ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』】 ヘーゲルとの講義対決 カントに対するヘーゲルとショーペンハウアー 【ヘーゲル『精神現象学』】 前回のお話 waka-rukana.com ショーペンハウアーにおけるヘーゲルへの反抗とニーチェの先駆者 ショーペンハウアー全集(全14巻別巻1・限定復刊・分売不可) 作者:ショーペンハウアー 発売日: 2004/09/22 メディア: 大型本 ニーチェがヘーゲルに対して直接対抗していたかはわかりませんが、ヘーゲルの同時代に直接対抗していた哲学者は確かにいました。それはショーペンハウアーという人です。 ショーペンハウアーは哲学者の例に漏れずかなり変わった人です。まず生まれから少し変わっていますが、なんでもショーペンハウアーの母親はゲ

                                  ショーペンハウアー思想のニーチェの先駆者としての側面と、ヘーゲルへの対抗意識 - 日々是〆〆吟味
                                • 人間が経験することによって認識が可能な科学的に存在しうる世界と、経験を超えた領域へ哲学的思考によって捉えられる世界の違いによる、科学者と哲学者の相違 - 日々是〆〆吟味

                                  経験世界の科学と思考能力の向かい先を見る哲学者 理解出来る領域としての経験世界 【ロック『人間知性論』】 経験世界に限定して考える科学 【カント『純粋理性批判』】 哲学者と科学の微妙な関係 〜経験世界以外も人間は考える 【ヘーゲル『精神現象学』,フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』,ハイデガー『存在と時間』】 【アリストテレス『形而上学』】 前回のお話 矛盾とは認識できない領域への思考である哲学や思想へといざなう日常的な契機となる ~論理的解決では果たされず残されるままの矛盾 - 日々是〆〆吟味 経験世界の科学と思考能力の向かい先を見る哲学者 形而上学 (講談社学術文庫) 作者:アリストテレス メディア: 文庫 理解出来る領域としての経験世界 ところで私たちにわかる限りの領域とはどのような世界でしょうか。それはカント大先生たちいわく、経験世界での事柄だ、というわけです。 どう

                                    人間が経験することによって認識が可能な科学的に存在しうる世界と、経験を超えた領域へ哲学的思考によって捉えられる世界の違いによる、科学者と哲学者の相違 - 日々是〆〆吟味
                                  • 人間の認識能力の限界としての苦しみから解放されることと理解 ~社会の諸関係の複雑さに対する自己の論理的思考から導き出せる答えの境界線 - 日々是〆〆吟味

                                    〝私〟の苦しみと人間の認識能力の限界 〜わからない、苦しい!そんな思いは人間の理解の限界を越えたところからやってくる? 日常の苦しみや愚痴 【ベイトソン『精神の生態学』】 見えない組織の必然性 【ウェーバー『官僚制』/カフカ『審判』/ベケット『ゴドーを待ちながら』】 人間の認識能力とその限界 〜論理は最終的な解答を与えない 【カント『純粋理性批判』】 【ルクール『科学哲学』】 【ヘーゲル『精神現象学』/竹田青嗣,西研『超読解! はじめてのヘーゲル『精神現象学』』】 日常的に接する、理解できない領域という覆い 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020.07.24 〝私〟の苦しみと人間の認識能力の限界 〜わからない、苦しい!そんな思いは人間の理解の限界を越えたところからやってくる? 日常の苦しみや愚痴 ではこうした〝私〟に対する苦しみの原因となる

                                      人間の認識能力の限界としての苦しみから解放されることと理解 ~社会の諸関係の複雑さに対する自己の論理的思考から導き出せる答えの境界線 - 日々是〆〆吟味
                                    • 歴史の終わりによる資本主義の勝利という決着? 〜フランシス・フクヤマに言わせればヘーゲル的な歴史は終わった - 日々是〆〆吟味

                                      資本主義の勝利と歴史の終わり マルクスの予言と元気な資本主義 歴史は終わった? 【フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』】 【ヘーゲル『歴史哲学講義』コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』】 資本主義国家アメリカの勝利宣言 【浅田彰『「歴史の終わり」を超えて』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/306/2021.02.18 資本主義の勝利と歴史の終わり 新版 歴史の終わり〔上〕: 歴史の「終点」に立つ最後の人間 (単行本) 作者:フクヤマ,フランシス 発売日: 2020/09/01 メディア: 単行本 マルクスの予言と元気な資本主義 マルクスの予言は今のところ達成されてはおらず資本主義は元気です。そして資本主義は死にそうにありませんし、独り勝ちしているようにも思えてきます。 しかしヘーゲルの歴史観を思い返してみますと、世界史というのは理念の戦いだったわ

                                        歴史の終わりによる資本主義の勝利という決着? 〜フランシス・フクヤマに言わせればヘーゲル的な歴史は終わった - 日々是〆〆吟味
                                      • 読書界・本読みのプロが激推しの民俗学ミステリー『まほり』(上・下)! フランス在住の高田大介さん、初!!の(メール)インタビュー! | カドブン

                                        聞き手:杉江松恋 怒涛のクライマックスに感想、続々‼ 『図書館の魔女』著者が描く前代未聞のミステリーホラー『まほり』が待望の文庫化 “まほり”の意味は明かさないでください――。謎めいた惹句の本書。本のカバーにもある蛇の目紋には恐るべき真実が隠されているという。累計32万部を突破したデビュー作『図書館の魔女』シリーズはファンタジーだが、本作『まほり』は青春ありホラーあり謎解きありの民俗学ミステリー。土俗の闇を古文書で読み解くという前代未聞の謎解き。杉江松恋さんが解説で“奇妙ミステリー”と名付けた本作。な、なんと著者、“初”のインタビューで著者の神髄&素顔に迫る。 ▼『まほり』試し読みはこちら https://kadobun.jp/trial/mahori/cnhi8ln6qb4s.html ――『まほり』は説話の〈話素〉を巡る刺激的な物語です。語り継がれる中でどのような話素が抜け落ち、あるい

                                          読書界・本読みのプロが激推しの民俗学ミステリー『まほり』(上・下)! フランス在住の高田大介さん、初!!の(メール)インタビュー! | カドブン
                                        • キルケゴールのあれかこれかとヘーゲルのあれもこれもの弁証法 〜ヘーゲルの聴講者キルケゴールの疑問 - 日々是〆〆吟味

                                          キルケゴールによるヘーゲルへの疑問と実存主義の原点 ヘーゲルの聴講者キルケゴール ヘーゲルに疑問を抱いた哲学者キルケゴール 【ヘーゲル『精神現象学』『エンチュクロペディー』】 あれかこれか、という人間の選択 【キルケゴール『あれか、これか』】 前回のお話 waka-rukana.com キルケゴールによるヘーゲルへの疑問と実存主義の原点 死に至る病 (岩波文庫) 作者:キェルケゴール 発売日: 1957/01/01 メディア: 文庫 ニーチェはショーペンハウアーの愛読者だったそうですが、そのため実存主義を遡っていくとハイデガーからニーチェ、ショーペンハウアーへと至る流れがあるようです。 それともう1人キルケゴールという大物がいます。私はキルケゴール読んでなくてよく知らないのですが、ちょっとだけついでなので知らないなりに無理して書いてみようかと思います。 ヘーゲルの聴講者キルケゴール ショー

                                            キルケゴールのあれかこれかとヘーゲルのあれもこれもの弁証法 〜ヘーゲルの聴講者キルケゴールの疑問 - 日々是〆〆吟味
                                          • 主人と奴隷の意味なす弁証法と人類の歴史と階級闘争の歴史 - 日々是〆〆吟味

                                            ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 ヘーゲルの主人と奴隷 【ヘーゲル『精神現象学』】 主人と奴隷の階級闘争 【マルクス『共産党宣言』】 共通する目的のある歴史 前回のお話 ヘーゲルの主人と奴隷とマルクスの階級闘争の歴史 マルクスの歴史観に唯物史観と階級闘争の歴史というものがあるとお話してみたのですが、唯物史観の方はヘーゲルの観念論的歴史哲学に対抗するもののようであったのに対して、階級闘争の歴史はむしろヘーゲルの歴史観をそのまま引き継いだようなものになっているかもしれません。 ヘーゲルの主人と奴隷 というのもヘーゲルには主人と奴隷という有名なものがあります。『精神現象学』の中に書いてある一節でありますが、簡単に言えば次のようなものです。 【ヘーゲル『精神現象学』】 精神現象学 上 (平凡社ライブラリー0200) 作者:G.W.F.ヘーゲル 発売日: 2018/10/05 メディア

                                              主人と奴隷の意味なす弁証法と人類の歴史と階級闘争の歴史 - 日々是〆〆吟味
                                            • 場をしのぐこと——命令形についての一考察|森脇透青

                                              ※ 『文藝』2021年春季号に掲載されたいくつかの論考についての感想、14700文字程度。有料設定は投げ銭用なので、無料で全文読めます。 現代とは何の謂いか現代。/着地点はねえ/ずっと飛んでるキブン/ヘンタイの思想は共感できん/四季が巡り/色とりどりの人類模様/俺はいつも動揺を押さえきれん(KIMOCHI - ZAZEN BOYS)それにしても「現代」とはいつ、どこにあるのでしょうか。周りを見渡す限り、私を含む数多くの人たちが、「現代」の不定形さや流動性に怯え、その不確かな輪郭を掴もうとしているように思われます。あるいは、他の時代と異なる、「現代」の特徴、そのダイナミズムを捉えようとしているとも言えるでしょう。 何が新しくて、何が旧いのか。思想とか批評とか哲学とか文学とかいわれる極めて抽象的で、どこか現実実のない営為が、たとえわずかでも一定数の読者を獲得している背景に、「いま・ここ」を特徴

                                                場をしのぐこと——命令形についての一考察|森脇透青
                                              • 無限の可能性の意味としての実存的問題における有限的存在としての人間 - 日々是〆〆吟味

                                                時間的存在における無限と有限の在り方 生きるための死という限定の自覚 【ハイデガー『存在と時間』】 無限の可能性としての人間の最初の状態 限定された有限なものとしての人間 有限なものを繰り返す無限な存在としての人間 【ヘーゲル『精神現象学』】 時間的存在の中の無限と有限 前回のお話 waka-rukana.com 時間的存在における無限と有限の在り方 生きるための死という限定の自覚 人間は死ぬ存在である。だからこそ自分の人生を生きるためには死までの限定された時間的存在であることを自覚することによってようやく人間は自主的に生きていく。なんとなくハイデガー先生はそんなこと仰ってるような気もしてきますね。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 1 (古典新訳文庫) 作者:ハイデガー 発売日: 2015/09/09 メディア: 文庫 しかしハイデガー先生はとてと偉い哲学者ですから、こんな俗っぽ

                                                  無限の可能性の意味としての実存的問題における有限的存在としての人間 - 日々是〆〆吟味
                                                • 死とは人間が生きるための自覚として現れる ~知らず知らずのうちに与えられた当たり前の価値観を疑う根源的契機 - 日々是〆〆吟味

                                                  当たり前の認識を持つ人間と死の自覚による生 死を通してなされる限られた存在であることの自覚 【ハイデガー『存在と時間』】 【コジェーヴ『ヘーゲル読解入門』】 与えられた当たり前 【ロック『人間知性論』,カント『純粋理性批判』,デュルケーム『宗教的生活の原初形態』】 【フランシス・ベーコン『ノヴム・オルガヌム』】 当たり前を見直す死の自覚 前回のお話 waka-rukana.com 当たり前の認識を持つ人間と死の自覚による生 死を通してなされる限られた存在であることの自覚 死を自覚することによって人間が人間として生まれる、といったようなことを言ったような気がするハイデガー先生ですが、そんなことをすれば精神病になっちゃいそうな気もします。なんでそんなことが人間にとって大切なことになるのでしょうか。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 全4冊セット (岩波文庫) 作者:ハイデガー 発売日:

                                                    死とは人間が生きるための自覚として現れる ~知らず知らずのうちに与えられた当たり前の価値観を疑う根源的契機 - 日々是〆〆吟味
                                                  • ヘーゲル思想の壮大な大体系哲学と小さな人間の位置の行方 - 日々是〆〆吟味

                                                    前回のお話 キルケゴールのあれかこれかとヘーゲルのあれもこれもの弁証法 〜ヘーゲルの聴講者キルケゴールの疑問 - 日々是〆〆吟味 ヘーゲルの壮大な大体系と小さな人間 精神現象学 作者:G.W.F. ヘーゲル 発売日: 1998/03/01 メディア: 単行本 ハイデガーとか実存主義とかになりますと、なんだか人間の実存主義という苦しそうなものを捉えた大変な哲学のように思えてきますが、どうも遡ってみるとヘーゲルみたいな人にぶつかってしまいそうです。 ヘーゲルと人間 しかしヘーゲルはそんな人間個人のことなんて苦しみの形ではそんなに考えていないような気もします。多分個人というものを焦点にしたものは『精神現象学』になるのかもしれませんが、ここでは人間は神の領域とでもいえそうな絶対知にまで向かっていく、そんなすごい精神成長のモデルを描いているようにも見えます。なんかみじめな人間の姿なんかなさそうです。

                                                      ヘーゲル思想の壮大な大体系哲学と小さな人間の位置の行方 - 日々是〆〆吟味
                                                    • 人間狩り・奴隷制・国家なき社会[第1回]/酒井隆史×中村隆之×平田周

                                                      酒井隆史 × 中村隆之 × 平田周 第1回 「グレゴワール・シャマユー/アンチ・フーコーのフーコー主義者」 編集部より 本記事は2021年11月5日、下北沢の書店「本屋B&B」で行われたオンライン・イベント「わたしたちは「人間」であって、人間ではない?」を再構成したものである。 半年以上前に開催された本イベントをここに再録するのは、この5月6日に、この記事内でも大きく取り上げられる思想史家・グレゴワール・シャマユーの『統治不能社会――権威主義的ネオリベラル主義の系譜学 』(信友健志訳、明石書店)という現代政治理論におけるひとつの達成とも言える書物が翻訳・出版されたことを記念する意味も込めている。 再録は全3回に分け、今回は第1回「グレゴワール・シャマユー/アンチ・フーコーのフーコー主義者」を掲載、以降、第2回「オレリア・ミシェル/奴隷制とレイシズム」、第3回「ピエール・クラストル/国家をも

                                                        人間狩り・奴隷制・国家なき社会[第1回]/酒井隆史×中村隆之×平田周
                                                      • 趣味ではじめる哲学研究|ゆーちゃそ

                                                        ・前置き 最近、色々な方とやりとりする中で、大学生や大学院生でない方々でも哲学に興味を持ち、勉強したいという方が意外に多いということを知りました。 しかし一方で「どこからどう勉強したらいいのかわからない!」「何が書いてあるかわからーん!」という声も非常に多く耳にします。この記事で、そういう方たちのために「哲学とはどのように勉強するのか?」をテーマに僕の個人的な経験などから勉強法を提案してみます。 「趣味で勉強ならともかく研究ってそんな大げさな…」と思うかもしれませんが、英語にしちゃえばどっちも同じstudyです。ベネットという近代哲学研究の大家のスピノザの研究書だってタイトルは「A Study of Spinoza's Ethics」ですよ。研究も勉強もいっしょです。そう、いっそのこと勉強じゃなくて研究ってことにしちゃえばいいんです。個人的には趣味で勉強(研究)する方だけでなく、哲学で卒論

                                                          趣味ではじめる哲学研究|ゆーちゃそ
                                                        • 名著129「精神現象学」ヘーゲル - 100分de名著

                                                          19世紀初頭に活躍した哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770 - 1831)は近代哲学の完成者ともいわれます。彼が確立した哲学は「ドイツ観念論」と呼ばれ、現代思想にも大きな影響を与え続けてきました。そんなヘーゲルが、人間の実践のアンサンブルとして歴史、社会、文化をとらえ直し、解明しようとしたのが主著の一つ「精神現象学」です。哲学史上、最も難解な名著の一つといわれるこの著作をわかりやすく読み解き、現代に通じるメッセージを掘り起こします。 「精神現象学」が書かれた19世紀初頭のヨーロッパは、未だフランス革命の余波の中にあり、まだ領邦国家に分裂し統一国家の体をなしていなかったドイツはナポレオンに蹂躙されつつありました。時代が激動する中、どうしたら理想的な共同体を実現することができるのか、その共同体の中で人間はいかにして真の自由を獲得できるのかを考え抜いたヘーゲルは、哲学の

                                                            名著129「精神現象学」ヘーゲル - 100分de名著
                                                          • 試験勉強でつかんだマルクスの「本領」:私の謎 柄谷行人回想録⑤|じんぶん堂

                                                            記事:じんぶん堂企画室 マルクス『資本論』の初版本(1867年) 書籍情報はこちら ――前回は東大駒場寮時代のお話を伺いました。午前10時まで寝ていたということは、寮では先輩たちと夜中まで議論するような生活ですか? 柄谷 いや、本を読んでいた。誰かと一緒ではない。ひとりですよ。一番よく読んでいたのは、マルクス経済学者の宇野弘蔵です。ブント系は宇野を読むものだと聞いてたからだと思うけど、『経済原論』など、入学して早速買いましたね。マルクス主義について通俗的には知っていたけど、初めてマルクスについて考えた。マルクスの本領は『資本論』なんだと、宇野を通じて知った。 経済学者の宇野弘蔵 ――62年、経済学部に進みます。宇野弘蔵は58年に東大を退官していますが、当時は弟子の鈴木鴻一郎が教えていますね。宇野派の経済学を学ぶのが目的ですか? 柄谷 勉強しないでいいからです(笑)。当時、文科一類からは基本

                                                              試験勉強でつかんだマルクスの「本領」:私の謎 柄谷行人回想録⑤|じんぶん堂
                                                            • 対談 荒木優太さん×熊野純彦さん:困ったときの在野研究入門 | webあかし

                                                              この対談は、自身も在野研究者で、批評家でもある荒木優太氏の編集による『在野研究ビギナーズ』の刊行を記念して、2019年9月13日に八重洲ブックセンター本店で行なわれたイベントの採録である(全5回)。哲学の驚異的な量の著述と訳業を誇ることで知られる、東京大学の熊野純彦氏とともに、現在の大学と在野、研究と批評、論文と翻訳、コミュニティについて存分に語っていただいた。(編集部) 荒木: 今日は『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』のイベントですが、この出版には前史があります。すなわち、私が3年前に出した『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』(東京書籍)、これの事実上の続篇こそ『ビギナーズ』なのです。過去の在野研究者たちの人生と業績を調べた『これエリ』とちがって、『ビギナーズ』の特徴は、いま現在の在野的研究の在り方をレポートしたところにあります。この本が編著で

                                                                対談 荒木優太さん×熊野純彦さん:困ったときの在野研究入門 | webあかし
                                                              • 一生「二流」の人の超残念な読書習慣3つ。あなたの読み方、いま変えないと絶対マズい! - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

                                                                かつて1日10時間読書をしていたというテスラCEOイーロン・マスク氏、年50冊本を読むというマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏など、成功者には読書家が多くいます。 こうした成功者に憧れてたくさん本を読もうとするものの、「読書量を増やしてもいまいち効果が感じられない……」そんなことはないでしょうか? もしかするとあなたは、どんなに読書をしても身にならない「二流」の読み方をしているかもしれません。この記事では、一生「二流」の読書家がやりがちな、残念な読み方3つをお伝えします。 二流は「読みやすそうな本」ばかり読んでいる 読みやすそうな本にばかり飛びつく人は、いつまでも「二流」です。 ビジネス書の愛読者でもある経営コンサルタントの藤井孝一氏は、年収1,500万円の人と比較して、年収500万円の人はすぐに役立ちそうな読みやすい本を選んでいると指摘します。藤井氏が紹介する、1,002人のビジネスパー

                                                                  一生「二流」の人の超残念な読書習慣3つ。あなたの読み方、いま変えないと絶対マズい! - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
                                                                • 初めての論考、読み直して再発見した自分:私の謎 柄谷行人回想録⑥|じんぶん堂

                                                                  記事:じんぶん堂企画室 柄谷行人さん 撮影:篠田英美 書籍情報はこちら ――1965年、東京大学経済学部を卒業し、東京大学大学院人文科学研究科英文学専攻課程へ。フォークナーの研究や翻訳で知られる大橋健三郎さんのゼミに入ります。 柄谷 学部のときに大橋さんの授業を聴講していて、フォークナーも好きだったからね。文学部に入り直すのは面倒だったから、1年留年してから、大学院に進むことにしました。英文科に入ったとはいえ、僕の専攻は実はアメリカ文学なんですよ。当時、アメリカ文学を専攻する人はまだ少なかった。大学院生では、僕1人だけだったんだから。 アメリカ文学者の大橋健三郎 ――原真佐子さん(1939~1995)と結婚したのもこの頃ですね。翻訳家としても活動し、後に「冥王まさ子」の名で文芸賞を受賞する作家でもあります。 柄谷 大学院で知り合ってすぐに結婚しました。彼女は、年が二つ上、学年で言うと一つ上

                                                                    初めての論考、読み直して再発見した自分:私の謎 柄谷行人回想録⑥|じんぶん堂
                                                                  • 「美学特講1」01

                                                                    関西学院大学 大学院「美学特殊講義1」 第1回(2020年5月20日 水曜4限 15:15-16:45) 関西学院大学の大学院生の皆さん、こんにちは。2020年度春学期の授業「美学特殊講義1」を担当する吉岡です。現在の状況下において講義をどのように実施すべきか検討した結果、このような形で進めることに決めました。この講義が予定されていた日時、水曜日の4限(15:15)に、今行っているような形で文章としてアップロードしますので、その内容に関連した短いレポートを作成し、次の週の水曜15:15までに送ってください。詳細は学内の教務システムとメールで通知します。本日は初回ですので、この講義についての全般的な紹介と、今回なぜこういう形で講義を行うことにしたのかという理由について、お話ししたいと思います。 この講義「美学特殊講義」は、これまで様々なトピックを扱ってきました。私のバックグラウンドはヨーロッ

                                                                    • 哲学に入門するための最短コース - 川瀬和也 研究ブログ

                                                                      哲学の入門書は様々にありますが、どれから読んでいいのかわからないという方も多いでしょう。この記事では、学問としての哲学に入門するための「最短コース」を私なりに提示してみます。 ここで「最短コース」というのには二つの意味があります。一つは、最も効率的に、専門的な哲学の書物を読みこなせるために読むべき本の順番を示したものだということ。そしてもう一つは、決して誰でも通れる楽な道ではないということ。「近道」なので、少し急な階段を上るようなイメージです。この順番で読んでみて途中で歯が立たないなと思った場合には、もう少し回り道をしながら進んでいく方が良いでしょう。 さて、以下のガイドは三つのステップに別れています。 STEP1は、「イメージをつかむ」。なるべく楽しく読みながら、哲学ではどんな議論がされているのか、イメージをつかんでもらうのが目的です。 STEP2は、「リテラシーを身につける」。どんな哲

                                                                        哲学に入門するための最短コース - 川瀬和也 研究ブログ
                                                                      • ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019|gaccoh

                                                                        12/22(日)に東京セミナー学院(池袋)で川瀬和也さんによる『精神現象学』にスポットを当てた講座「ヘーゲル(再)入門ツアー 2019→2020」を行います。 「ヘーゲル(再)入門ツアー 2019→2020」 日時:2019年12月22日(日)12:30〜15:50 会場:東京セミナー学院(池袋駅より徒歩7分) お申し込みはこちらから それに合わせて以前川瀬さんが作ってくださった『ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019』をこちらにもアップしておきます。気になった本があればぜひ実際に読んでみてください。そして講座にもご参加ください!(GACCOH太田) ---------- カテゴリ1:ヘーゲル(再)入門 西洋哲学に興味のある者でその名を知らぬ者はいない、と言ってもよい大哲学者ヘーゲル。しかし、彼の思想を学ぶことには独特の困難が伴う。 ヘーゲルの文章は非常に難解で、西洋哲学の中でもトップレ

                                                                          ヘーゲル(再)入門ブックガイド 2019|gaccoh
                                                                        • 自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章|山口尚

                                                                          自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章 本ノートでは、ダニエル・デネットの『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)において《人間は、道徳的責任の基礎となる自由意志をもつのか》という問いがどのような仕方で答えられているか、を確認します。「道徳的責任(moral responsibility)」とは、ひとを責めたり罰したりする実践を正当化する基礎を意味します。すなわち例えばYを罰するさいの根拠として持ち出される《Xの死はYのせいだ》という関係が本ノートの考察する「道徳的責任」です。はたしてデネットは、しばしば哲学的な疑義に曝される自由意志の概念(すなわち繰り返せば道徳的責任の基礎となる自由意志の概念)を、どのように説明するのでしょうか。 本ノートで指摘したい点をあらかじめ述べておきます。それは、「自然主義

                                                                            自由意志の存在を肯定するさいのデネットの議論――『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005年)第10章|山口尚
                                                                          • 虚構世界に終止符を撃て!!-百合と革命- 崇高なる力の百合論β ラカン・レーニン・ヴァイニンガー - めてろぐ a.k.a. ミーティア・ゲブラーズ★テトラグラマトン

                                                                            いきなり広がる虚空。天頂。また夕方だ。夜でなければ夕方だろう。不死の日がまた死にかけている。一方には燠。一方には灰。勝っては負ける終わりのない勝負。誰も気付かない。――サミュエル・ベケット はじめに 一つの妖怪が日本に現れている、――百合という高潔な花の名をした妖怪が。 本稿『虚構世界に終止符を撃て!! -百合と革命- 崇高なる力の百合論β』は、今やおたく文化における一大ジャンルとしての地位を獲得した百合文化について論じた記事である。だが本論はβとあるように、綿密な検討に入る前の、十分に固められ体系的で整合的な理論として打ち出される前の思考のラフスケッチである事を最初にお伝えしておく。将来的な完成を目指す為の準備であり、ゆえに統計的な裏付けや引用元の明示が欠けており、注釈を都度挟まない事をお許し頂きたい。話半分程度に受け取って頂きたい。だが本論が百合好きの皆様にとって、更に楽しく萌えられる

                                                                              虚構世界に終止符を撃て!!-百合と革命- 崇高なる力の百合論β ラカン・レーニン・ヴァイニンガー - めてろぐ a.k.a. ミーティア・ゲブラーズ★テトラグラマトン
                                                                            • ララビアータ:アレントのスターリン主義批判 - livedoor Blog(ブログ)

                                                                              アレントの『全体主義の諸起源』は、歴史的起源を偶然の産物として描く。ここで、ブローデルらによる歴史社会学の方法に触れておこう。出来事は、ふつうそのまま社会構造の変革を生み出すことはない。技術革新は、その分野の生産性を高め、大きな収益を生み出すが、その変化はやがて市場によって安定価格に導かれ、総じて構造に変化をもたらすことはない。 しかし、18世紀のイングランドにおけるように、紡績機と紡織機の改良が、互いに互いの技術開発を刺激し合うことが起こると、その周辺に工具や部品製造の産業が集積し始める。簡単に部品がそろう市場の集中が、次の技術革新を可能にするのである(例えば秋葉原のことを考えるだけでよい)。どのような所に需要の拡大と供給のひっ迫が起こり、どのような技術革新が起こっているかを知らせる業界情報誌などの存在も、技術革新を準備するには必要な社会的インフラとなる。こうして持続的な技術革新を可能に

                                                                              • 〈法〉への憎しみーー外山恒一のファシズムにおける生成と構造 - 批評集団「大失敗」

                                                                                ※今年一月に左藤青の質問箱に来た質問に対する回答を大幅に加筆修正したものです。 外山恒一は普遍的たりうるか 「支配からの卒業」 〈法〉への憎しみ 終わりに:〈我々〉とは誰か 外山恒一は普遍的たりうるか 先に言っておきますと、以前にも僕は外山恒一さんについて論じたことがあり、また、それも一つのきっかけとして、二〇一九年に我々「大失敗」はそんじょそこらの賞では及びもつかない栄誉ある賞すなわち「外山恒一賞」を受賞しています〔追記:受賞じゃなくてよく見たらノミネートでした〕 さて、外山恒一さんは今年に入ってサイトを更新されました*1。「九州ファシスト党〈我々団〉」は「ファシスト党〈我々団〉」と改められ、活動エリアを全国とするよう方針が変更された。とりわけ「基本政策」は大幅に加筆改訂され、少なからぬ反響を生んでいるようです。この「基本政策」は、近視眼的で「常識的な」議論に拘泥するリベラルには(保守に

                                                                                  〈法〉への憎しみーー外山恒一のファシズムにおける生成と構造 - 批評集団「大失敗」
                                                                                • 【読書の秋】とりあえずこれだけは読んどけって本ある? : 哲学ニュースnwk

                                                                                  2020年09月25日16:00 【読書の秋】とりあえずこれだけは読んどけって本ある? Tweet 6: アデホビル(東京都) [JP] 2020/09/25(金) 09:58:20.97 ID:CTNPodB80 飛べ、銀色の空へ かもめのジョナサンの作者、リチャード・バックが 貯金を凍結し旧型の複葉機で各地を自由にフライトし、 その場で飛行場と契約し駐機し、現地での遊覧飛行と スタントだけで旅の費用を稼ぎ旅するジプシー・ パイロットの生活を記したエッセイ集。ある意味気狂いじみてる。 11: アマンタジン(岡山県) [US] 2020/09/25(金) 09:58:58.46 ID:+D2p/O9E0 サピエンス全史 50: バロキサビルマルボキシル(茸) [EU] 2020/09/25(金) 10:18:31.82 ID:oXBg1H8z0 >>11 買ったけど殆ど嫁んでねぇw 岡田斗

                                                                                    【読書の秋】とりあえずこれだけは読んどけって本ある? : 哲学ニュースnwk